【住民からの報告】
東京都足立区 学校選択制度の導入で、一部の住民が困っています。
(例えば、兄姉が、在籍していても優先されない)
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注意事項は、必ず、お読みください。注意事項は、こちらです。
●なぜ、予想に反して、抽選校になってしまうのか?
それでは、なぜ、定員まで余裕があり、将来的にも、抽選にならないと思っていた小学校が、次の子どもの時に、予想に反して、抽選校になってしまうことがあるのでしょうか?
その前に、これを読まれている方に、次の質問をしてみたいと思います。これは、実際におこりうる例です(子どもの人数3人とその年齢差5才は仮になっています)。
あなたには、子どもが3人いて、1人目から3人目まで、5才離れているとします。そして、学校選択制度を利用して、子ども3人を、学区域外の小学校に入学させたいと思っています。1人目の子どもが入学の時に、その小学校は、定員110人で、希望者数は、学区域内と学区域外合わせて60人でした。もちろん、抽選校にはなりません。それに、定員まで50人も余裕があります。また、あなたは、どうしても、子ども3人とも同じ小学校に通わせたいと思っています。あなたは、この小学校に、1人目の子どもを入学させますか?
【定員まで、かなり余裕があっても、将来、抽選校にならない保証はない】
この質問に対して、かなりの人が「はい」と答えるのではないでしょうか。しかし、「はい」と答えると、3人目の子どもだけが、別の小学校になってしまう可能性があります。つまり、3人目の子どもの時に、この小学校は、抽選校になってしまったのです。実際に、このようなことが起こってしまっています。50人も余裕があっても、絶対に大丈夫ということはありません。でも、50人も余裕があったのに、なぜ、3人目の子どもの時に、抽選校になってしまったのでしょうか。
【定員は、大幅に、減ることがある。 減るときは、40人も減る】
なぜ、抽選校になってしまったのか。かなりの人が、希望者が増えたからだと思っていると思います。しかし、抽選校になってしまう要因は、これだけではありません。定員が、減ってしまうという要因もあります。この「定員が減ってしまう」という要因も、かなり、大きな要因になっています。なぜなら、1教室分減ることがあるからです。1教室分減ったとしたら、定員が、40人も減ってしまうことになります。例えば、今年の定員が、110人だったのが、次の年には、いきなり、70人ということもあるわけです。このように、毎年、定員が、固定というわけではありません。また、希望者の増減に関しては、大型のマンション建築や人気などで、確かに、翌年に40人も増えることはあるとは思いますが、1年間で40人も増えることは、あまり多くはないと思います。このことから、予想に反して、抽選校になってしまう要因として、定員の大幅な減少もあると思われます。
先ほどの質問に戻りますが、この質問の小学校でも、希望者は増えましたが、これだけでは、抽選校にはなりませんでした。更に、定員が40名も減ってしまって、抽選校になってしまったわけです。
(参考:教室数から、定員の求め方)
【足立区では、転校生のために、10名ほど、余裕を見ている】
例えば、新1年生で3教室が割り当てられているとします。1教室40名までですので、40名×3教室=120名となります。しかし、転校生を考慮して、足立区では、10名ほど余裕を見ていますので、120名−10名=110名が定員となります。
定員は、毎年、同じとは限りません。各学年でのクラス数が同じであるとは限りませんし、空き教室数などから、毎年、定員を定めているからです。また、空き教室がないときには、基本的には、6年生の教室が、次の新1年生の教室に割り当てられますが、他の用途で教室を使用しなければならなくなったときには、新一年生に割り当てられる教室が減るということもあります。例えば、6年生が3クラスなので、次の新1年生には3教室分が割り当てられると思っていたが、実際には、2教室分しかなかったということもあります(実際に、これと同じことが、足立区では、起きてしまっています。この場合、父兄は、かなり動揺します)。
【正確な定員は、その時にならないと、わからない】
これ以外にも、教員の不足や学校の都合など、いろいろな要因がありますので、実際には、その時にならないと、正確な定員(新一年生の教室数)が、わからないのが現実のようです。
【子どもの人数が多いと、予想がたてずらい】
また、今の状況から、2〜3年ぐらい先の状況は、予想できたとしても、例えば、6年先以上や10年先以上は、状況が、一変している可能性もあります。例えば、今は、定員まで、かなり余裕があったとしても、5年先に、大型のマンションが建築されて、学区域内の児童数が、大幅に増加してしまうということもあるかもしれません。つまり、子どもの人数が、多ければ多いほど、将来の予想が立てづらいということになります。例えば、子どもが4人ないしそれ以上いる家庭もあるわけです。このような場合、一番上の子どもの入学から、一番下の子どもの入学まで、4人の子どもでそれぞれ2才違いなら、6年もあります。家庭によっては、10年以上あっても、おかしくありません。子どもの人数が多いほど、年数がたつにつれて、予想が徐々にずれてしまって、最後の子どものころには、抽選校になってしまったということも、十分にありえます。
それと、足立区では、35人の少人数学級を検討していることをご存知でしょうか。もし、35人学級になった場合、定員が減ることが予想されます(足立区教育委員会とのやりとりは、こちら)。例えば、10人ほど余裕(転校生のための余裕)をもって、定員を定めた場合には、定員は次のようになります。ここで、余裕を10人としましたが、この人数が異なれば、下記の定員の人数もかわります。
【35人学級になると、抽選校が増え、現在の抽選校は狭き門 ?】
また、足立区では、35人学級の導入に苦慮(都の協力が得られないなど)しているようですが、万一、35人学級になると、各学校の定員が減ることが予想されます。その結果、抽選校が増えてしまうことが予想されます。また、現在の抽選校に関しては、定員が更に減ることになれば、狭き門になることでしょう。
しかしながら、必ずしも、定員が減るとはいえないかもしれません。なぜなら、35人学級になった場合、足立区では、教員を増やす予定のようであります。つまり、教員が増えるということは、クラス数が増えるということです。そうなれば、今、2クラスの小学校では、定員70名ですが、35人学級になれば、定員95名(転校生のために、10名余裕をもった場合)になります。しかし、これは、教室が余っている学校での話です。教室が余っていない学校では、やはり、定員が減ることになってしまいます。また、教室が余っていても、教員の増員ができなかった小学校でも、やはり、定員が減ることになります。それに、現在の抽選校に関しては、おそらく、教室の余りがないと思われますので、余計に、入りづらくなることが予想されます。
【減らされるのは、学区域外の枠】
ここで、今の抽選校が、35人学級の導入により、どれくらい、入りづらくなるのか、考えてみたいと思います。まず、現在の40人学級で、考えてみたいと思います(下の左側の図)。例えば、定員が70名で、学区域内の児童数が、50名であったとします。そうすると、学区域外の枠は、20名となります。これが、35人学級になったときのことを考えてみたいと思います(下の右側の図)。35人学級になって、定員が60名になったとします。学区域内の児童数は、変化がなく、50人のままだとすると、学区域外の枠は、たったの10人になってしまいます。この例では、40人学級が、35人学級になっただけで、今までの学区域外の枠20名が、10名しかなくなってしまいます。つまり、学区域外の枠が半分になってしまったわけです。たかが、1クラス5人しか減らないと言っても、この例では、当選の確率は、半分になってしまいます。
つまり、35人学級で、定員が減ると言っても、減らされるのは、学区域外の枠になりますので、1クラス、たかが5人しか減らないと言っても、それ以上に、当選確率が悪くなり、学区域外の児童にとっては、余計に狭き門になることでしょう。
★まとめ
【定員の減少も、大きな要因のうちの一つ。 減るときは、40名も定員が減る】
上記のことから、予想に反して抽選校になってしまう要因は、予想していない希望者の増加だけでなく、定員の減少もあげられます。定員が減るときは、40名も減りますので、かなり、大きな要因となります。例えば、定員が110名であったのが、来年度以降70名になってしまうことがあります(今の6年生が3クラスなので、次の新1年生には3教室分が割り当てられると思っていたが、実際には、2教室分しかなかったということさえあります。実際に、足立区では、このようなことが、起きてしまっています)。正確な定員は、そのときにならないと、わからないのが現状です。
【35人少人数学級になると、定員が減ることが予想される】
また、足立区では、35人少人数学級の導入を検討しています。少人数学級になると、定員が減ることが予想されます。そうなると、抽選校が増え、現在の抽選校は、余計に、入りづらくなると思われます。また、定員が減ると言っても、減らされるのは、学区域外の枠ですので、1クラス、たかが5人しか減らないと言っても、それ以上に、当選確率が悪くなることが予想されます。
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ブレーク (ちょっと、休憩) 自分の子どもが落選した学校に、引っ越してきた子どもが、通っている? 次のような話を聞いたことがあります。自分の子どもは、希望する学校が抽選になり、落選して通えなかったのに、私の地区に引っ越してきた家庭があり、その家庭の子どもは、私の子どもが落選した学校に、通っていて、ずるい。 どうしてでしょう。それは、引っ越してきた子どもは、その子どもの新入学の年度において、その学校が、抽選校または凍結校でなかったからです(*1)。もし、抽選校あるいは凍結校であったならば、その子どもも、通うことはできませんでした。 その人にとっては、自分は、ずーっと前から住んでいて、通えなかったのに、最近、引っ越してきた子どもは、通えているのは、納得のいかないことだと思います。足立区では、年度によって、抽選になったり、ならなかったりする学校があります。そのため、このようなことが起きます。 引っ越してきた人には、罪はないので、学校選択制度とは、そういうものだと思って、あきらめるしかないでしょう。 *1:引っ越してきた児童も、学校選択制度が適用されます。つまり、指定校だけでなく、学区域外の学校にも、通うことができます。ただし、希望できる学校は、その児童・生徒の新入学の年度において、抽選校・凍結校以外の学校になります。抽選校・凍結校の学校には、希望することができません。 |
2009年1月15日 (最終更新日:2009年6月26日)