【住民からの報告】
 
東京都足立区 学校選択制度の導入で、一部の住民が困っています。
  
(例えば、兄姉が、在籍していても優先されない)
  

 

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注意事項は、必ず、お読みください。注意事項は、こちらです。 

  

  

●何が、問題なのか

【問題なのは、2人目以降の子どもが、同じ小学校に入学できるかわからないこと】

 それでは、何が、問題なのでしょうか。兄姉が在籍していても、優先してもらえないから、問題なのでしょうか。私が思っていることは、問題なのは、1人目の子どもが入学する時に、2人目以降の子どもが、1人目の子どもと同じ小学校に入学できるのかできないのかが、わからないことが問題だと思っています。

【利用する人が、将来の定員と希望者数を予想しなければならない】

  つまり、1人目の子どもが入学の時に、2人目以降の子どもが同じ小学校に入学できるのかどうかがわかっていれば、全く、問題ないわけです。しかし、足立区の制度では、それがわかりません。そのため、将来の受け入れ人数(定員)や希望者数などを、利用する人(=住民)が予想し、2人目以降の子どもが同じ小学校に入学できるかどうかを判断して、その小学校を希望するかどうかを決めるというのが現状になっています。

【兄姉優先する市町村は、1人目のときに、2人目以降の子どもの小学校が決まる】

   また、兄姉が在籍していたら優先してもらえる市区町村の場合には、1人目の子どもが入学の時に、2人目以降の子どもも、同じ小学校に通えることがわかりますので、特に、問題にならないわけです(兄姉優先は、不公平という意見はありますが)。

【希望者数の予想は、情報集め。わからない時は、変動を予想するしかない】

  そのため、足立区の学校選択制度では、将来の受け入れ人数や希望者数などを、利用する家庭が予想することになるのですが、希望数に関しては、大型のマンション計画があるのかなどいくつかの要因がありますので、それらの情報を集めて、集めた情報から判断するしかありません。もし、わからないようであれば、これぐらい、変動がありそうだと、予想するしかりません。

【問題なのは、将来の定員。 教育委員会は、将来の定員は、公表しない】

   問題は、各小学校の将来の受け入れ人数(定員)です。これに関しては、教育委員会に、公表してもらうしかありません。そのため、教育委員会に、今後の5年間ぐらいの各小学校の定員を、区民に提示できるものかどうかを、問い合わせしてみましたところ、次のような回答が来ました。

(問い合わせ内容)

        小学校の定員が、110人から、70人に減りました。私の地域でなくても、かなり混乱しているようです。つまり、定員が、今までは110人であったので、次の弟妹も、入学できるとして、兄姉を、        小学校に入学させたのに、定員が70人になったので、弟妹が入学できない可能性が出てきたからです。これは、その人の責任だけでなく、足立区にも責任があると思っています。だれでも、定員が110人であれば、ずっと、110人だと思います。定員が減るとは思いません。また、今後、35人の少人数学級になって、定員が余計に減るということも考えられます。もし、このような事態になるのがわかっていたら、学校選択制度を利用して、兄姉を、        小学校に通わせるようなことはしなかったという話も聞きました(他の地域の人から)。そのため、今後の5年間ぐらいの各小学校の定員を、区民に提示できないものなのでしょうか。そうしないと、弟妹が入るれのかどうかの判断が、全く、付きません。今の状況だと、足立区の学校選択制度は、不幸な人を生み出しているような気がしてなりません(実際に、そうなっています)。今後の5年間ぐらいの各小学校の定員を、区民に提示できるものなのかどうか、ご回答をお願いいたします。

(教育委員会からの回答)

「地域に大規模な開発やマンション建築があった場合などの社会的状況の変化の他、各学校の様々な事情を加味し、学校長と相談しながら受入可能人数を毎年決めております。         様がおっしゃるように、将来的に渡って、確定的な受入可能人数が責任を持って公表できればよいのですが、不確定な要素が多いため、大きな変化がありましたときに、保護者にご迷惑をおかけすることのないよう、直近の責任を持てる数字を公表しております。ご理解いただければ幸いです」

【教育委員会も、将来の定員は、わからない】

   つまり、教育委員会も、不確定な要素が多いため、将来の確定的な受入人数がわからないということです。教育委員会がわからないものを、どうやって、区民が、この制度を、利用できるのでしょうか。例えば、今の5年生が3クラスだから、2年先の新入生の受け入れ人数は、3クラス分の110人と思っていたが、学校の事情で、1教室を他の用途で用いることになり、70人(2クラス分)になってしまうということがあるということです(実際に、このようなことが、起きてしまっています)。いくらなんでも、ここまで、住民が予想するのは無理です。そのため、もし、そうなってしまって、抽選になり落選し、兄弟姉妹で別々の小学校になってしまったら、もう諦めるしかありません。また、35人学級も、当分ないであろうと思っていたが、突然、35人学級になってしまうということだってあるかもしれません。はっきり言って、区民が判断するのには、限界があります。

【ほとんどの人は、問題ない。ほんのわずかな人が、不幸なことになってしまう】

   しかし、実際には、抽選校は、小学校の場合、あまり多くないというのが現状です。そのため、学校選択制度を利用しても、殆どの人は、兄弟姉妹で、同じ小学校に通うことができます。また、抽選校になりそうだというのがわかっていたら、その小学校は、希望しないということもできます。しかしながら、ほんのわずかな人が、予想に反して、抽選校となってしまい、兄弟姉妹で別々の小学校になってしまうという現実があります。中には、年子で別々の小学校になってしまった家庭もあります(小1と小2で、別々の小学校)。そして、そのわずかな人が、困ってしまって、足立区教育委員会に、連絡(苦情)してきているという実態があります(しかしながら、同じ小学校に通うことが認められることはないとのことです)。

【足立区の学校選択制度は、兄弟姉妹がいる人にとっては、リスク商品】

 学校選択制度では、兄姉が在籍していたら優先してもらえる市町村と、足立区のように、優先してもらえない市町村があります。優先してもらえる市町村では、必ず、兄弟姉妹が、同じ小学校になれますので、「安全商品」と言えます。反対に、優先してもらえない市町村では、兄弟姉妹で、同じ小学校になれるという保障はありませんので、「リスク商品」ということになります。足立区では、このリスク商品を、区民に提供しているわけです。

【教育委員会がわからないものを、どうやって、区民が利用すればよいのか】

  このように、足立区の学校選択制度は、リスク商品です。仮に、将来、抽選になることがわかっていたら、その学校は希望しないということもできます。しかしながら、将来の定員に関しては、足立区教育委員会は、将来の確定的な受入可能人数がわからないので公表しないと言っています。足立区教育委員会が、わからないと言っているものを、どうやって、区民が利用すればよいということなのでしょうか。

【一見、よさそうな学校選択制度だが、不幸になってしまう人もいる】

  一見、よさそうに思える学校選択制度ですが、ここで述べたように、不幸になってしまう人もいるわけです。中途半端な制度を、区民に提供しているような気がしてなりません。


 2009年1月20日 (最終更新日 2009年6月22日)

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