【住民からの報告】
 
東京都足立区 学校選択制度の導入で、一部の住民が困っています。
  
(例えば、兄姉が、在籍していても優先されない)
  

 

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注意事項は、必ず、お読みください。注意事項は、こちらです。 

  

  

●他の区の状況

  東京23区で、小学校で学校選択制度を導入しているのは、14区あります(平成20年2月時点)。この14区に対して、兄姉優先を取っているのか取っていないのかを、調べてみました。

調査年月 : 平成20年1月下旬〜平成20年2月上旬

調査方法 : その区の教育委員会のネットを調べて、兄姉優先を取っていると記載されている場合は、兄姉優先を取っているとしました。そうでない場合(兄姉優先はしないと記載されている場合、または、何も記載されていない場合)は、電話で、確認しました。

  上記のように調査を行った結果、以下の3つに分類されることがわかりました。また、各分類に属する区は、以下のようになっていました。

 注:上記のデータは、上記の調査年月時においてのデータです。その調査年月以降に、上記の内容が変更されている可能性もあります。また、特に、電話での調査では、聞き間違えや勘違いなどで、上記の情報が誤っている可能性もあります。ご了承ください。上記の内容をご使用する場合においては、必ず、その区のホームページで確認するか、その区にご確認ください。 

各グループの説明は、以下の通りです。

 

グループA

兄姉が在籍していたら、抽選時に、優先してもらえます(*3)。

(兄姉が在籍していたら、通える)

*3:ただし、新宿区においては、兄姉が在籍している者とそうでない者とに分けて、抽選を行うので、兄姉が在籍している児童を足して、定員を超えてしまうと、通えない場合がある。

グループB

兄姉が在籍していても、抽選時には、優先してもらえませんが、抽選で落選しても、指定校変更願いで、兄姉と同じ小学校に通えます(ただし、100%の保障はしていないとのこと。例えば、教室数の不足などで、物理的に不可能な場合など)。

(兄姉が在籍していたら、通える)

グループC

兄姉が在籍していても、抽選時、優先してもらえません。抽選で落選した場合、その後の指定校変更でも考慮されません(指定校変更もできません)。

(兄姉が在籍していても、考慮されない)。 

 よって、グループAとBは、兄姉が在籍していたら、基本的に、弟妹は、兄姉と同じ小学校に入れます(詳細は、上記の表の通り)。しかし、グループCは、兄姉が在籍していても、考慮されません。そのため、ここで、グループAとBを、兄姉優先を取っている区とし、グループCを、兄姉優先を取っていない区とします。そうすると、東京都では、兄姉優先を取っている区は、11区、兄姉優先を取っていない区は、3区となります。ここでは、東京都の区だけで調べましたが、全国的に調べてはいませんので、全国的に見て、どうなっているかはわかりません。

 また、ここで、興味深いデータがあります。以下の表です。

 

  この表は、この14区で、学校選択制度の実施の開始年度を示したものです。ここで、(中)は、小学校より中学校の方が、先に、学校選択制度を導入した区ですが、上記の表では、先に開始した中学校の開始年度を示しています。そして、文字が反転している区が、グループBとCで、抽選時において、兄姉優先をとっていない区です。ここで、青の反転が、グループBで、抽選になって落選しても、指定校変更願いで、兄姉が在籍している小学校に通わせてもらえますが、抽選時においては、兄姉優先はされません。また、黒の反転は、グループCで、抽選時において、兄姉優先はされません。また、指定校変更においても、考慮されません。それ以外の区(文字が反転していない区)は、グループAで、抽選時に、兄姉優先されます。

 これからわかることは、平成14年度までに開始した区では、江東区を除いて、全て、抽選時において、兄姉優先はしていません。しかし、平成15年度以降に開始した区では、全てにおいて、抽選時に、兄姉優先をしています。これは、偶然なのでしょうか。それとも、早く開始した市町村は兄姉優先をしなくて、遅く開始した市町村は兄姉優先をするという傾向があるのでしょうか。全国的に、調べたわけではありませんので、よくわかりませんが、興味深いデータのような気がいたします。

注:上記のデータは、上記の調査年月時においてのデータです。その調査年月以降に、上記の内容が変更されている可能性もあります。ご了承ください。


【兄姉優先を取っている区は、特に、問題になっている様子はない】

 また、兄姉優先を取っている区であるAグループとBグループのいくつかの区に、電話で話をした時に、兄姉が在籍していたら優先する理由を聞いてみました。その結果、聞いた全ての区において、行事が重なるなどで困る事態が起きるといけないので、優先しているという回答が返ってきました。また、1つの区に対して、優先することは、不公平ではないのかとも聞いてみました。その回答は、そういう意見もあるが、かなり困る事態が起きるといけないので、兄姉優先することは仕方のないことであるということでした。また、今までで、不公平だからという理由で、大きな問題になったこともないということでした。確かに、不公平という意見はあるかもしれませんが、兄弟姉妹で、別々の小学校になることはありませんので、大きな問題にはならないのは確かだと思います。

 しかしながら、ネットを見る限りでは、兄姉優先をとっている市区町村でも、兄姉優先をしているために、小学校によっては、兄姉が在籍している児童で、抽選の枠がかなり埋まってしまって、新たな人のための枠があまりないという小学校もあるため、兄姉優先をしないことを検討している市区町村も、中には、あるようです。


【兄姉優先を取っていない区で、問題となっている区は、他にもあるようだ】

 それでは、兄姉優先を取っていないCグループでは、問題になっているのかいないのか、調べてみました。ご存知のように、足立区では、このような状況です。隣の荒川区ではどうでしょうか。ネットでは、あまり出ていませんが、調べたところ、平成16年10月6日の決算特別委員会で、公明党より、「兄姉が在学している新入生を優先していた制度の廃止(兄姉枠優先の廃止)はおかしい。やはり優先すべき」と提案があり、議論されたようです。品川区ではどうでしょうか。以下のサイトに、少しですが、書かれています。

ttp://abeyumi.blog.shinobi.jp/Entry/27 (先頭に h を付けてください)

これには、次のような記載があります。

「・・・お兄ちゃんは無抽選で入学した学校が突然人気校になったために下の子が同じ学校に入れないかもしれないといった不安にさらされている親子の悩みは、傍らで見ていても辛いものがあります。・・・実は教育委員会としても問題意識としては持っており、現状のまま突っ走るつもりではなさそうです。もっとも矛盾の大きそうなケースにのみ適用できそうな制度設計を、工夫していくことになりそうです。・・・」(予算委員会)

やはり、他の区でも、問題になっているような感じです。


 2009年1月20日

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