ASTRO CALENDAR 2005 REVIEW

●空のカレンダー2005年版


1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
▲ 2005年、各月の天文現象はこちらから

 来年のことを言うと鬼が笑う。そんな言い伝えがあるが、天文マニアは気が早い。来年どころか、来世紀の天文現象まで計算ではじき出し、ワクワクしながら準備を始める。

 10月14日に部分日食が終わるや、2009年の南方洋上の皆既日食で頭がいっぱい。次回日本本土で起こる皆既食は2035年9月2日。待ち遠しいファンなどは既にカウントダウン態勢にはいっている。さらに、2490年にはわが石川県加賀地方でも待望の皆既日食。何とかしてそれまで長生きを、いや、ゾンビになってでも、この稀有な現象を眺めたいものだ。

 そんな先の話はともかく、とりあえず来年、西暦2005年のめぼしい天文現象を眺めてみよう。

● 秋には火星接近と部分月食。年頭のマクホルツ彗星に注目

 火星が晩秋に接近する。最接近は10月30日。2年前の大接近に較べると、最接近時でも20%遠い。つまり、2年前のベストに較べると、大きさが2割ダウン。前回、70倍の望遠鏡で火星が満月の大きさに見えた。今回90倍の倍率が必要になる。

 10月17日、月食が起こる。ただし最大食分は7%弱。このときの時刻は午後9時3分。時間帯では申し分ないが、満月の端がわずかに欠ける程度で、よほど注意していないと見逃すだろう。この頃は火星が接近中で、かなり明るくなってくる

 木星はおとめ座に移っている。すなわち春に見ごろになる。観望時期が暖かいシーズンに移るので、目に止まりやすいだろう。スピカがかたわらで光っているが、木星の明るさには圧倒されることだろう。夏休みの天体観察会でも、充分ターゲットになる。

 土星はふたご座からかに座にゆっくり移り進む。前半は年明から春頃まで。また、後半は晩秋の木枯らしが吹き始める頃。日本海のカニシーズンと同じで、冬が旬だ。風邪をひかぬようご注意を。

 金星は残念ながら年間を通じてあまり目立たない。3月29日の外合以後は明けの明星として、暁の東天に姿を現すが、さっぱり高度の方が上がらない。ただし、6月末から7月当初にかけて水星に接近する。水星を探すのによい目印になるだろう。

 ペルセウス流星群の極大にあたる8月12〜13日にかけての月は上弦。条件は決して悪くはない。

 新年早々マクホルツ彗星の接近が期待されている。明るくなるかどうか、彗星の気分次第だ。彗星といえば、気まぐれ天体No.1。機嫌を損ねないよう、暖かく見守りたい。



このページの先頭

アストロ・マガジン一覧