ASTRO CALENDAR 2006●空のカレンダー2006年 レビュー |
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「かに座」で新年を迎えた土星は、1月28日に衝を迎える。近くには有名なプレセペ星団=M44 がある。カッシーニが今でも土星を訪問中で、まだまだ発見が続きそうだ。環はだいぶ細くなり、ちょうど土星らしい姿になってきた。土星のシーズンは春いっぱい続く。
右図は昨年2005年11月から2006年6月まで、毎月1日の土星の動きを示した。土星の光度は0等級で、オリオン座のリゲルやぎょしゃ座のカペラと同じくらい。ただし、色はずっと落ち着いたクリーム色で、またたかない。気をつけてみると「おや、冬の星でもちょっとちがうぞ」と、見分けがつくだろう。
1930年、ドイツのベルゲドルフ天文台で発見されたシュワスマン・ワハマン第3彗星。ほぼ、5年4ヶ月のサイクルで、地球の近くを訪れる。里帰りの年に当たることしは、地球にかなり接近する。この彗星は本体が何度もバラバラになっている。少なくとも、3つの破片が地球上空を通り過ぎるはずだ。ただし、明るさの方は見当がつかない。最接近の5月12〜13日にかけては、あいにく満月であるが、それでも肉眼で見えるとなれば、すごいい話だ。
土星のシーズンが終わりを告げる頃、木星が東の地平線から姿をあらわす。木星はてんびん座で5月5日が衝。このあたりは明るい星が少ないため、木星の輝きは人目を引く。このときの光度は-2.7等にものぼり、おとめ座の主星、スピカの30倍以上と、同じ1等星でも桁違いだ。この頃はシュワスマン・ワハマン第3彗星が地球に急接近する。天文ファンにとって、この春はなにかと忙しい。
1月13日に内合を迎えた後、金星は暁の東天に回り、明けの明星となる。3月から8月初旬までは、ほぼ同じくらいの高さにあり、東西方向だけがずれていく。地平光度は日の出時でやっと20°を超える程度。秋から急速に光度を下げ、再び宵の明星として輝きだすのは年末の頃である。
残念ながら、この前後は月が煌々と照っていて、条件は最悪。
前年に引き続き、部分月食が9月8日未明に見られる。欠ける割合は18%だから、2005年よりもトクをした気分だ。欠け始めは03h05mで、最大になるのが03h51m。04h38m、およそ90分にわたる現象の幕が降りるころ、空が白み始めている。
水星が太陽を通過し始めるのは日の出前。太陽の円盤から出て行くのが09h10mだから、いくら日の出の遅い山中温泉でも、充分観察できるだろう。もちろん、観察には望遠鏡が必要だ。太陽表面に小さなシミがあるのが分かるだろう。ただし、観察には特別な器具が必要になる。間違っても直接望遠鏡を覗いてはいけない。光学器械の使用を誤ると、失明の危険がある。
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