ASTRO CALENDAR 2008 June●空のカレンダー2008年 6月の空 |
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「観望の好機」と言いたいのだが、光度は10等級。見栄えがするわけではない。
ジュノは4大小惑星のカテに入っているが、その他明るくなる小惑星の予報が天文年鑑に掲載されている。例えばNo6のヘーベは2月6日、しし座とかに座の境界あたりで衝になり、このときは8.9等まで明るくなった。といって、目で見えるギリギリの明るさを6等に見積もっても、そのさらに1/15にすぎない。
そういえば、このブログは酒を飲みながら、ヘベレケ状態で書くことが多い。この「ヘベレケ」という語源がギリシャ神話に登場するヘーベに由来していると聞いた。ヘーベはジュピターの娘で、宴会でお酒を注いで回る役回りだとか。そのヘーベとギリシャ語でお酌を意味する「エレケ」が結びついてヘベレケになったという。ただし、一種の都市伝説であり、信憑性は薄いともいわれている。
■ 語源由来語辞典 へべれけ
※ ヘーベ像は Thorvaldsens Museum, Copenhagen 所蔵。 The Web Gallery of Art より。
冥王星はへびつかい座での長い旅路を終え、いて座にさしかかった。このあたりは銀河のにぎやかな場所で行く手にはM17やM16が待っている。しかし、歩みがのろいため、この散光星雲に最接近するのは2年後のことである。
20年の間にこの私もすっかりしょぼくれてしまったが、その一方あのときの生徒はもう美しいお嬢さん(を通り越してオバサンかな?)になっているだろう。もし名乗り出ていただけたら、この写真をプリントしてプレゼントしたいのだが・・
昨年の晩秋はホームズ彗星の度外れブレイクでお祭り騒ぎになった。そのホームズ・フィーバーで秋の夜長が沸きかえったころに発見されたのがボアッティーニ彗星(C/2007 W1)だ。そのボアッティーニ彗星が2008年4月現在少々騒がしくなってきた。3月から4月にかけて予想よりかなり明るくなっているのである。5月の大型連休頃は月も無く、ちょうどいい位置をキープし、俄然注目ルーキーとして脚光を浴びそうだ。
ただ、4月26日時点での光度は7等の後半。肉眼彗星からは程遠く、なんか気合が入らない。しかし、この後地球最接近時には4〜5等級に達しそう、との話もある。残念ながらその頃は太陽の背後に姿を消すが、7月上旬には明け方の東天に回り、なんかすると3等台にたっするのでは、との見方も出てきた。ただ、常に予想を外すのが彗星の特徴。だからこそ、ホームズのようなサプライズもあるわけだ。近日点通過以後、いったいどんな姿を見せるのか、ここはじっくり見守るとしよう。
ところで、ネビュラ・フリーというか、ギャラクシー・フリーというか、不思議なことに、この星座には星雲星団の姿を見かけない。かんむり座○○星雲・・ などと聞いたためしが無いのである。その代りと言ってはなんだが、色々な変光星が集まっている。かんむり座R、T、S、V・・ と数も種類も豊富。よくもまあこんな小さな星座に多種多様の変光星が収まったものだ。王冠の宝石部分にあたるα星=アルフェッカも食変光星というが、変更範囲はごくわずか。眼視観測ではムリとのこと。星座にもいろいろ個性があるものだ。
M13の発見はあのハレー彗星の回帰を予言したエドモンド・ハレーとなっている。光度は一時期6等級より暗く見積もられていたが、月の無い空気の透明な夜は、私のような貧弱な視力でも認められる。明らかに5等級レベルだ。と、日頃思っていたら、最近の光度は5.8〜5.9等を採用している。
天球の位置もη星とζ星を1:2で内分する場所だから分りやすい。天体写真を試みたファンなら、一度はカメラを向けたのではないだろうか。私のようなウサンな撮影法でも、そこそこ写ってくれる。さらに、ヤジロベエ的バランスで2つの7等星がアクセントになっている。しかも、片方はスペクトルK型、すなわちオレンジ色で色の対比もよろしい。そればかりか、近傍の系外銀河NGC6207も仲間に加わり、もう至れりつくせりである。
この天体にハマるのはアマチュアだけではない。1974年、地球外生命を探る科学者が、数十万におよぶこの恒星集団にメッセージを送った。もし、この中に首尾よくメッセージをキャッチし、返信を地球に送るとすれば、そのメッセージが届くのは5万年後のことである。でも、それまで生きてないだろうな・・
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