ASTRO CALENDAR 2008 October●空のカレンダー2008年 10月の空 |
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天文学の大御所としてまず思い浮かぶのが、ガリレオ・ガリレイだ。来年の世界天文年も、この大天文学者の功績にちなむものだろう。ところで、月のクレーターには歴史に残る天文学者の名前が付けられている。ところが、ガリレオの名前はあまり聞いたことがない。気になって調べてみたところ、嵐の大洋の端っこにある小クレーターに辛うじて名前を見つけた。ティコ、コペルニクス、ケプラー・・ とこの前後に活躍した天文学者は月面でも人目を引き、満月前後には華々しい光条でその存在感を示している。それに比べ、ガリレオは直径15kmの穴ぼこで、大天文学者にしてはショボすぎる。
事情を調べてみたら、クレーターは1651年、同じイタリア人のリチオリとグリマルディによって命名されたとある。この二人もちゃっかり月に名を残しているが、月縁の目立たない場所だ。ガリレオはそのすぐそばにある。さらに、この年はガリレオ没後9年、またガリレオが異端審問裁判で有罪宣告を受けてから18年後のことである。名所アルタイ断崖の先端にあるピッコロミニは、天文学者というより大司教のイメージが強く、ガリレオクレーターの20倍はあろうかという、クラビウスも地動説には強く難色を示した。名付け親のふたり、特にリチオリは命名に際し、ガリレオの業績を認めつつも、教皇庁に気をつかったのだろうか。
※画像の左は山中児童センターの13cm反射鏡で撮影。東縁(右端)の長方形部分を拡大したものが右。右画像はLunar and Planetary Instituteの月面図より。また、命名の事情はおもに月世界からの報告・地形名一覧を参照。
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