ASTRO CALENDAR 2008 November●空のカレンダー2008年 11月の空 |
|
満月過ぎの明るい月があって、条件は最悪。
ところが、摩訶不思議なことに、ある晩その愛機が忽然と姿を消したのである。
月のない晴れた夜だった。私はいつものように、星の写真を撮りに出かけた。最後、望遠レンズに切り替えたころ、電池が切れかけた。みるみるうちに、モータードライブのトルクが鈍くなる。やむなく手動に切り替えた。息をひそめて十字線のガイド星を追い続ける。途中、周囲が一瞬ピカッと光った。しかし、目を離す訳にはいかない。15分程度の露出が終わり、機材を片付けて帰宅した。気がつくと、トランクにおいた双眼鏡がなくなっている。あわてて現場に戻り、あたりをライトで照らしたが、何もない。
今から思うに、あの閃光はUFOだったと思う。たまたま地球へトイレにでも降り立ち、クルーが私の姿を見つけた。エイリアンの子どもが双眼鏡を欲しがり、親も魔がさしたのだ。無重力UFOキャッチャーで双眼鏡を手元に取り寄せ、親子で自分の故郷を眺めていたに違いない。そのうち、私が望遠鏡から目を離し、機材を片付け始めたため、つい返しそびれたのだ。この宇宙人が律儀な性格なら、きっといつの日か「あの時は失礼しました。珍しくないでしょうが、これはほんのお詫びの印です」と、金塊1トンをそえ、私の双眼鏡を返してくれるだろう。今もその時を待ちながら、毎日夜空を眺めているのだが・・・
|
|
|