きれいな / CELIN

01.きれいな -導入-
02.ジャンク・オブ・インフィニティ
03.楽園にて
04.Grinning Cats' Teeth
05.間奏曲 -カレリア組曲より-
06.それぞれ
07.無言の舞妓
《ヴァネッサ組曲》
 08.ユーゲントシュティール
 09.さそい水
 10.ブルース・インタールード
 11.遺伝子組換えでない
 12.冷たいほど強く
13.きれいな

05.08.15 CELIN-00008
STEREO Made in Japan
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■(H)@モスクワさん -------------------------
アルバム「きれいな」がリリースされて、しばらくたちます。
何度となく聴きました。
一番好きな曲は「きれいな」です。
Celinの曲はカセットテープ時代含めておそらく全部聞いたと思いますが、過去のCelinの曲の中でも相当上位です。
もし知らない人にCelinの曲を3曲聴かせる事が出来るなら、「狸の日々」と「はなへんろ」と「きれいな」を選びます。
「はなへんろ」と「墓場のリズム」は迷うかもしれませんが、「きれいな」は不動です。
「狸の日々」と「はなへんろ」については簡単に書いた事があるので、今日は「きれいな」について書きます。

去年の9月、ライナーノーツに触発されてサロベツ原野に行きました。
ミュージシャン側からするとあまり良い聴き方ではないかもしれませんが、そこで「きれいな」だけを繰り返し聴いていました。
見渡す限り人のいない原野で感じた事。
この曲はヴォーカルが良い。
メロディ、サウンド、歌詞がとても美しいのは言うまでもありませんが、ヴォーカルが抜群に良い。
相当マニアックですが最後の「生きる限り〜」のところがその中でも特に良い。
沁み込むように伝わる。歌詞でなくコトバが伝わる。

その歌詞ですが、僕はずっと二つの事を考えています。
一つは、(K)も書いていた、何故「きれいな」という形容詞なのかという事。
もう一つは、瑠璃の歌にも野原が出てきたなあという事。
「ずっと考えている」と言うのは、もちろん四六時中という意味ではありませんが、自分達の音楽や明日の予定や
中村俊輔のフリーキックや早稲田の曽我部選手のトライやサロベツ原野の記憶のように、冗談でなく常に心の片隅にあるのです。
おそらく。ずっとこれからも。
(2006/01/16)
* モスクワ・ワールド「グラスノスチ」より転載
■BrainDamage(T)さん -------------------------

まず音質が大変良いと思いました。もしかして、現在のセリンスタヂオで録音したはじめてのアルバムでしょうか?だとするとセリンスタヂオの音が音質を高めているのかもしれません。ドラムの音も今回えらく本物っぽくてカッコいいと思ったのですが...前からそうだったのかもしれません(?)
そういった録音クオリティ的なことも含めて、本作を、Y氏が1人で録音したcelin作品の最高傑作であると断言することに、私はいささかの躊躇も感じません。Y氏の才能と実力からすれば、さほど驚くに値しないことなのかも知れませんが、それでも、この冴え渡るギター、美しい旋律に感動せずにいられません。単なるカタルシスでなく、感動をも与えてくれるすばらしい作品です。

1.きれいな(導入)

アコギによるインストのみの演奏で、シンプルなフレーズながら聴いた瞬間に、ああこりゃcelinだよ、とそれだけで感動。いい音です。

2.ジャンク・オブ・インフィニティ

全体的にハードな展開ですが、ギターソロの部分が「天保の埋蔵金」の雰囲気を持つ曲と思いました。こういうギターサウンドは好きなので、個人的にはうれしい曲です。もう少し曲が長ければなお良かった、と贅沢な感想を書いておきます(笑)。

3.楽園にて

LOOZYというアルバムに入っていた曲のようですが、LOOZYは未聴なので(もしかしたらセリンスタヂオで聴いたかな?)はじめて聴く曲でした。1,2のあとでこの曲のイントロを聴いたとき、霧が晴れてぱっと明るくなり、景色が見えてきたような感じがしました。ルースターズっぽい感じと、ネオアコースティックっぽい感じが合体した、美しい、文句なしの名曲!そのうえ毒をたっぷり含んだ歌詞なのですから私なんかにゃたまりません。最近の、例えばCOLDPLAYなんかよりよっぽど良いと思いますがねぇ。
こんな広がりのある音はどうやって作るのか。単にギターにディレイをかけただけでできるとは、とても思えません。ボーカルのエフェクトや、1つ1つの工夫が総合的に生み出したサウンドなのでしょうか。今回つけ足したという「うるさい部分」はもちろん好きです。6分以上あるのにその長さはまったく感じず、むしろもって聞いていたいと思います。

4.Grinning cats’teeth

クールです。「ステンシル」っぽい感じと、ルーリードの「ニューヨーク」っぽい感じが合わさった感じでしょうか。ドラムやギターの入り方のカッコよさは、さすがというしかないです。英語の歌詞は正解でしょう。3,4はライブでやったらさぞかしカッコいいだろうなぁ。見たいよう!

5.間奏曲 −カレリア組曲より−

クラシックもcelinサウンドになってしまうんですねぇ。ボーカルを聴いて、明らかに歌がうまくなっているとも思ったのですが...また、ギターを重ねてクラシカルな楽曲を再現する力量は、改めてすごいと思います。ギターのオーケストラみたいです。

6.それぞれ

この曲だけ妙に以前の(一人)celinっぽいと思いましたが、なるほど92年の作品でしたか。当時、私は...まだ20代だったんだなぁ。

7.無言の舞妓

これは新しい。過去のcelinの曲にないパターンか?いやよく聴くと...いやいや、やっぱり新しい。こういう、退屈しないインスト曲って、よほど実力がないとできないと思います。

8.ヴァネッサ組曲

このイントロは...往年のクリムゾンファンはお楽しみでしょう。そしてゼッペリンのHow many more timesのようなフレーズまで登場した日には...久々のプログレッシブcelinは超力作、超大作!エンディングは「キエフの大門」風かな?と思いましたが忘れました。EPLはもう何年も聴いてないもんで。ここまでくるともうあれこれ言うのも虚しくなります。

9.きれいな

そして最後が、アコースティックcelin。この旋律と言葉には胸を打たれました。これ以上の言葉は不要でしょう...

いつもながらすばらしい音楽をありがとうございます。
(2005/09/01)
■Nガタさん ------------------------

「きれいな」3回程聴きました。
ざっと感想を。
・インストもの、ブギも含めて良かったです。
・CELIN版、Tarkus&HowManyMoreTimes楽しめました。
 この組曲の歌あり部分のメロディは、私には、色んな人がカバーしてる
 (実際聴いたのは第一期D.purpleとジミヘン)"Hey Joe"を思わせました。
(2005/09/01)
■辰さん ------------------------

失礼ながらCELINの作品を聴かせていただくのは初めてで、
音を聴く前はややシニカルな歌詞にびびりましたが、
YOさんのお人柄がにじみ出た歌声で、とても良い印象を受けました。
ギターの表現力が素晴らしいですね。
かなり時間をかけて作られたのではないでしょうか。
ひとつひとつのフレーズにこだわりを感じました。
また機会があれば、過去の作品なども聴かせていただきたいです。
(2005/08/30)
■(K)@モスクワさん ------------------------

いきなり先に結論から言ってしまうと、「きれいな」はソロ形式で制作されるようになった90年代以降のCELINのアルバムの中で最高の1枚になったと思う。いわゆる「最新にして最高」というやつ。以下、収録曲順レビュー。

1.きれいな −導入−

すばらしく良い音で鳴るアコースティック・ギターのサウンドがアルバム全体のクオリティの高さを予感させる導入曲。さすがギブソンは違いますねえ。暖かくて深い音色。録音、ミックスの技術もお見事というより他ありません。

2.ジャンク・オブ・インフィニティ

ギターのフィードバックと思われるぶっといサウンドによる出だしがカッコいいインスト曲。リバーブのかけ具合も曲の雰囲気にぴったりです。(Y)さんのこだわりによりセンターに配置されているシンバルも効果的にキマってますね。

3.楽園にて

ライナーノーツによると「アナログディレイが思いっきりかかっている」というストラトのサウンドが、虚無的な歌詞に爽やかさの印象を与えている名曲。メロディ、サウンド、歌詞、それぞれが組み合わさることによってイメージを作り上げる「音楽」という表現形態の面白さですね。
曲調は間奏部分などにバンド時代の曲の香りがありながらも典型的な「ソロでのCELIN」となっていますが、この曲はソロCELINの1つの頂点と言えるのではないでしょうか。

4.Grinning Cats' Teeth

これはもう文句なしにカッコいい!英語の歌詞ってのが意表を突いてますが、聴いてみるとこの選択が必然であったことがわかります。(Y)さんの十八番といったかんじのギターソロもGOOD。あんなに長いのに脈絡を保ったソロを構成するなんて普通できるもんじゃありません。ホントすごいです。

5.間奏曲 −カレリア組曲より−

クラシックにオリジナルの歌詞を付けてロック・アレンジした曲だそうで、ライナーにあるようにELP風サウンドになってるんですね、きっと。ELPを全く知らないってのもあって、すみません、この曲はちょっとピンときませんでした(^^;
でもネットで「シベリウス」を検索してみたら「日本シベリウス協会」のページってのががありまして、そこではシベリウスの曲の演奏情報を募集しているそうですので登録したらシベリウス・ファンからCDの申し込みが大量に来るかもしれませんね!?

6.それぞれ

1992年作ということは幻の(?)アルバム「LOOZY」が制作された時期の曲ですね。いかにもソロのCELINといったかんじの中にもバンド時代のCELINのフレーバーがどことなく感じられる、CELINトランジション期の曲といったかんじになっていて面白いです。

7.無言の舞妓

以前新宿で徹夜で遊んでいただいたことがあって、後日その日帰宅後にすぐブギを1曲作ったというお話を聞いていましたがコレだったんですね。もっとロッケンローなものを想像してましたが、そこはさすがCELIN、オシャレです。

《ヴァネッサ組曲》

  8.ユーゲントシュティール
   イントロのシンセの音(?)が良いですねえ。ところでこういう曲をプログレっていうんでしょうか。このジャンルは疎くて全然わからないんですがこの曲はとても気に入りました。細かい話ですが、エンディングのテンポがゆっくりになっていくとこ、打ち込みだと他の楽器をを合わせるのが意外と難しいものですがバッチリきまってますね。カッコいいです。

  9.さそい水
   さすが組曲といいますか、この位置に入ってるのがとても良いですね。佳曲。

 10.ブルース・インタールード
   前曲から曲間ゼロで始まるブッカーT&The MG'sのグリーン・オニオン風イントロ。この構成が非常に効いてます。(Y)さんのワウ・ギター初めて聴きましたがめちゃめちゃカッコいいですねえ!

 11.遺伝子組換えでない
   ジャジャ(チャッカチャッカチャッカ)っていうとこ、大好きです。

 12.冷たいほど強く
   これも「さそい水」同様この組曲の中で欠くことのできないしっかりとしたポジション上の意味を持ち、かつこちらは組曲の締めくくりを担うスケールの大きな曲になっている。構成の上手さに脱帽です。
   
13.きれいな

くりかえされる「きれいな」というフレーズが強力に印象的な曲。歌詞の意味的前後関係からすると「きれいだ」もしくは「きれいなのだろう」(字余り)ということになりそうですが、あえて「きれいな」という形容詞でフレーズを解放することによって、心地よいフワリとした言葉のリズムが生まれています。美しい曲です。
ちなみにこれは完全に個人的な好みの問題ですが敢えて言えばこの曲はもう少しリバーブが少ないほうが良かったかなと思います。がいずれにせよCELINのバラードリストにまた1曲名曲が加わったことは間違いありません。
(2005/08/30)