つよきす

 

  

 

   製作 きゃんでぃそふと

    

   最近は男が弱くなったっていうよりさ、女が強くなったんじゃない?


 

今やオタク界のみでなく日本中に認識されるようになった「ツンデレ」。「普段ツンツンしてるが、2人っきりの時はデレデレといちゃつく」というギャップに世の男達は萌え苦しむ訳である。つよきすのライターは元は姉属性のみにスポットを当てた「姉ちゃんとしようよっ!」を書いていた方だが、エロゲ界の流行に沿って今度はツンデレ属性にスポットを当てた本作を作り出したのだ。

 

ひとつ疑問に思うこととしては、この作品がほんとにツンデレゲーなのかという事だ。ツンデレの本来の流れに忠実なのは椰子なごみしかおらず、他のキャラはどこかツンデレのストライクゾーン(意味不明)から外れているように思えるのだ。だからこの作品をツンデレゲーと呼ぶのには少し語弊があるかもしれない。

 

 

しかし、結果的にこの作品は大成功を収めた。純粋な学園物としてここまで高い評価をされている作品は稀である。おかしな話だが作品の要であるツンデレに関しては物語を進めていく内に良い意味でどうでもよくなる。この作品が評価されたのはツンデレにスポットを当てたからではなく、とにかく毎日の学園生活が面白いからだ。魅力的なヒロインがいるだけでなくフカヒレ、スバルといった脇役キャラが目立ち過ぎない位に活躍し、体育祭や合宿など学園物の恒例行事も完備されている。学園物でつよきすを上回る作品は他に無いと思うし、恐らくこれからも出ないと思う。そう思わせるほど、クオリティの高さは異常なのだ。

 


以下、魅力的なキャラクター紹介とルート毎の感想を

 

   鉄 乙女

 

            

 

 

主人公の従姉弟で学園の風紀委員長兼生徒会副会長という肩書きを持つ最強お姉ちゃん。俺の最もお気に入りのヒロインでもある。彼女の魅力は本当に優しい心を持っているという点だろう。他のヒロインがどこか多かれ少なかれ黒い部分を持ってるのに対して、彼女だけは最初から最後まであくまでつよきすの良心的存在であった。ここまで良い人というのはエロゲーのヒロインでもあまりいないと思う。

 

 

乙女ルートのシナリオは正直あまり面白くなかった。体育武道祭までの盛り上がりは作品中最高クラスだが、その後の展開が安易すぎ。乙女と恋人同士になった後の二人きりでの爛れた性活は作品の雰囲気を壊しているとも言えるし、前半の勢いを無駄にしている。というかこれはどのルートでも言える事だが、夏休みは要らなかったかもしれない。夏休みになった途端勢いのあったシナリオが何かグズグズで退屈になった印象がある(なごみルート除く)。このシナリオは特にそれが顕著だ。学園物は少しでも退屈だと感じてしまった瞬間にアウトになる危険性を含んでいる事に注意しなければならないだろう。まぁ色々不満はあるルートだったが、それでもとにか〜く

                            

   乙女さん可愛いっす!

 

それだけは真実。俺が乙女さんを気に入ったシーンは体育武道祭で村田と戦いボロボロになったレオを他の生徒が馬鹿にするシーンで、自嘲するレオの代わりに乙女さんが怒ってくれた所だ。乙女さんの真面目さ、心の広さは尊敬に値する。あの姫ですら一目置いている理由も頷けよう。乙女心と男気を併せ持つ乙女さんにレオがメロメロになる理由もよく分かる。俺も「根性なしが」と言われたい(どM)。

 

 


   蟹沢 きぬ

 

                                    

         

                    

 

つよきすヒロインお笑い担当兼主人公の幼馴染担当の出涸らし甲殻類。彼女とフカヒレの存在なしではガキ使並みにシュールなあの笑いは生まれなかっただろう。カニの場合自身のルートより他のヒロインのルートでの破天荒ぶりのほうが好きかな。カニルートは作品中ダントツのバカップルになってしまってるからだ。ボケないカニは要りません。でも初体験のシーンは笑えた。まさかそんな神聖なシーンすら笑いに代えるのかと、戦慄すら覚えたね。                                  

 

カニルートはとにかくスバルに尽きる。マジ良い奴過ぎ。あれで高校生ってありえないって思う。どう考えても俺より大人だ(笑)。特に転校する際に乙女さんに言った「俺にとってあそこ(4人が集まるレオの部屋)は神聖な場所だったんだ」っていう台詞は感動してしまった。同時に乙女さんの何気ない台詞を伏線に持っていくライターのセンスに感心した。

  


 

  霧夜 エリカ

 

   

 

 

キリヤコーポレーションの娘にして学園の生徒会長、頭脳明晰容姿端麗・・・(以下省略)色々と付いて数え役満なお姫様。立ち絵は一番綺麗。

 

 何だかんだなごみルートに次いで2番目に面白かったのがこのシナリオ。姫に関してだが、俺は姫のああいう性格もアリだと思っているのでいいが、嫌いな人はとことん嫌いなタイプだと思う。姫がツンデレかと言えば、俺は否定させていただく。本来ツンデレとはある程度万人に受け入れられるキャラのはず。しかし姫はツンが強すぎてかなりの不評を買うキャラである。ツンデレとはムカつかない位にツンツンして、その分デレを魅力的な物にするキャラだ。そう考えると姫の傍若無人な振る舞いはツンを超えているし、デレも少なすぎる。よって姫はツンデレとは言えないのである。

 

姫の本心は最後までよく分からなかったが、彼女の生きかたには憧れる。誰しもが自分の限界を認め平凡な人生を歩もうとする中にあって、姫のどこまでも高みを目指そうとする生きかたはカッコいいのだ。レオが惚れたのもそういう部分だと思う。

  


 

    椰子 なごみ

 

       

 

 

竜鳴館1年で主人公の後輩であり作品中唯一と言ってよいツンデレであるなごみん。ヤンキーっぽい外見の割に成績優秀です。

 

          

   これこそがツンデレ!

 

 

なごみルートは一番面白かった。ツンツンしてる不良っぽい後輩を攻略していき、最後には骨抜きにするという漢のロマン。このルートの良い所はなごみがすぐにデレに入らない事。最初は無視されるほどにあった距離感が体育武道祭や開国祭などのイベントを通じて徐々に近くなっていく描写は秀逸これこそがツンデレの醍醐味であり、公式サイトでの人気投票がこのルートの良さを示している。デレは凄まじい。落差がありすぎて初めはレオだけでなくプレイしている俺達も戸惑うが、どんどん可愛く思えてくるから不思議だ。ツンデレは女の子が唱えた魔法なんだ(馬鹿)。

 

 


  

   大江山 祈&佐藤良美(よっぴー) 

 

                                  

 

 

どちらもシナリオが短すぎてこんな感じの紹介でゴメン。よっぴーは好きだけど、もうすこし裏よっぴーも可愛いんだぞって所を見せて欲しかった。実際素の状態のよっぴーでの萌えイベントが一回もなかったからね。雨のシーンは良かったけどさ。

 

 


 

   3バカトリオ

 

 対馬レオ           伊達スバル           フカヒレ 

 

                       

 

 

 

影のMVPと言えばやはりこの3人だろう。レオは主人公として、スバルは名脇役として、フカヒレはお笑い担当としてそれぞれ最高の役割を果たしたと思う。特にフカヒレがいるだけで笑いのレベルが変わる。ミスターシュールと呼ぼう。俺が出会ったエロゲキャラでも群を抜いて面白い奴だった。ありがとう。

 

 

こうして考えるとつよきすはキャラクターに恵まれていたなぁと思う。勿論それもタカヒロ氏の力だが、こんな魅力的なキャラばかり揃う作品はあまり無いだろう。つよきすの本当の魅力は強気っ子攻略ではなく、俺達が誰しも一度は憧れたような高校生活を疑似体験出来る事なのかもしれない。

 


                        

     評価 名作(S)

学園物としては俺の中でNO.1。この作品は一度二度ではなく何度でも楽しめる。それは笑い、萌えが一杯に詰まっていて、いつでも俺達を高校生だったあの日に戻してくれるからだ。タカヒロ氏は丸戸氏と並んで俺の中で注目のライターだ。これからも良い作品を作って欲しい。

 

 

 

 

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