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角画作品
drawings of horned dinosaurs

Psittacaosaurus mongoliensis

 プシッタコサウルスの復元に一石を投じたい。こいつらきっとデブです。それは
もう、鎧竜や堅頭竜のごとく。産状見てても、ハドロサウルス類や獣脚類は横倒し
状態で出てくるのに、こいつらってなんだか上からぺチャっと潰れた状態で出てく
るものが多い。姿勢の復元と、産状ってどれだけ関係してくるかは判らないけど、
プシッタコサウルスは横幅がかなりあったと思った。肋骨は脊椎と関節してますよ
ね? こいつらの肋骨は真横に伸びるようにくっつくような気がする。胴も相当寸
詰まりで、腕と足の長さはどの角竜も意外と長いと思う。きっと、プシッタコサウル
スは四足歩行もけっこうしてたんでないかな? しない理由はないでしょ。腕だっ
て長いんだから。骨を並べてみると判ると思う。ちょっと、上の画だと、頭が小さく
なっちまったけど、ホントはもっとデカイよ? 後肢の表現がイマイチ。ただただ胴
部のデップリ感を表したかっただけなんで許してください。仙椎から頸椎にかけて、
ほとんど左右には振れない構造になってる。逆に、尾椎は相当自由度が高かった
のではないのかな? ちょっと、尾の先の方に腱があったかどうかはまだ確認でき
てませんが・・・。胃石まで持ってるような奴等ですからね、どんな食事してたのかも
気になるところ。この復元だと、肩甲骨と烏口骨の境目は完全に前を向いてしまい
ます。マイナー所の恐竜かもしれんけど、よくよく見てると、いろいろと面白い奴等で
すよ。

Achelousaurus horneri yawning

 アケロウサウルスの頭です。1990年のRogersの論文で、スティラコサウルスの
新標本が見つかったってあるけど、産状図を見る限り、これはもしかしたらアケロ
ウサウルスだったんじゃなかろうか、と思ってしまう。ホントのところ、どうなんでしょ
うね・・・。書きかけで止まっちゃいましたけど・・・口に糸引いてるのは愛嬌です。
上眼窩角の後ろに窪みがあるのはなんなんでしょうね? 上眼窩角が成長するとき
に、ここの骨を吸収してたんだという意見もありましたが、どうなんでしょう? それ
にしては、上眼窩角が小さいですよね。図を見た印象だけで論じるのも可笑しな話
だけど、セントロサウルスのフリルに見られる棘(内側の1本目)みたく、前方に大き
くカーブするのはスティラコサウルスでは全くなくて、スティラコサウルス・アルバー
テンシスでは内側の3・4・5本目が長くなってて、スティラコサウルス・オヴァトゥスと
されてるUSNM 11869では内側の3・4本目が長い。そんで、エイニオサウルスやア
ケロウサウルスでは内側の3本目だけが長い棘になってる。ちなみにパキリノサウ
ルスは内側の2本目がフリルの内側に向かって伸びてカーブして、3本目は外側に向
かって飛び出すようになりますね。スティラコサウルス以降では、内側1本目は退化
って言いますか、小さな痕跡程度にしか見えませんね。

Protoceratops andrewsi skull's sketch

 池袋のミネラルショーに来ていたプロトケラトプスの頭蓋。前上顎骨に八重歯が2
対。そこがチャームポイントかもしれない。こいつ、吻骨がなくなってた状態で見つ
かったようで、嘴が欠けてました。ホントはもっと横に広かった気がする。フリルは
凄い薄いので、筋の付着という点では、根元の方しか役に立たなかったのでは?
一応、様々な成長段階の個体が見つかっているから、亜成体になってからフリル
が著しく成長を始めるとか。それならば、筋がフリル全体に広がっているわけでは
なさそうだ、と直感的には思う。林原のダイノソーファクトリーに行くと、面白い産状
のプロトケラトプスが見られる。関節した状態のが沢山あります。子供のプロトケラ
トプスが十数匹も集団で死んでる化石なんぞ、いろいろと想像力をかきたたせるも
のがありますね。同じ方向を向く傾向があるのかな? 亜成体も集団で見つかって
るし、とりあえず群れていた可能性も十分アリってことだと思われます。

Pentaceratops sternbergii -doubtful restoration-

 ポールの骨格図集に従ってこんなポーズのペンタケラトプスを描いてみた
はいいが、どうにもしっくりこないような気がしてならないなぁ・・・。途中で辞
めたのは、なんか納得いかなかったから。こいつ、ポールの図によると、背
中の棘突起がやや高くなってますよね。プシッタコサウルスでもややそうなる
ような気もするんだけど、ホントなのかまだ確認できてない。それを見て、バ
イソン(Bison bison)をイメージ。こんな衣替えの季節を表現。しかし、ホント
に季節の差がどれほどあったのか・・・怪しいですね。頭のあたりもだいぶ納
得のいかない出来になってしまった。いずれ再挑戦したいと思います。

Triceratops sp. @ National Science Museum, Tokyo

 科博のトリケラトプスの頭蓋スケッチ。なんて言うか、まだどんな種なのか判
らん(個人的に)。だいたい、トリケラトプスの種って16種くらい一気に記載され
たんですよね? 今じゃ1種か2種ってあたりで落ち着きそうだけど。他のどの
標本に形態的に近そうっていうのはあるけど・・・。それにしても、右半身ほとん
どオリジナルって凄い。全身描いたらバランス崩れそうだから頭蓋だけで我慢。
描いてるうちに自己満入ってしまったが、ホントは各骨の鑑定をしたかったとこ
ろね。判らない骨がいくつかあるけど・・・。ホントに角竜の頭蓋って不思議。こ
いつらばっか観てると、他の恐竜の頭蓋の造りがよう判らんくなる。たまには
他の分類群にも目を向けないといかん。雑把にならんように気をつけたつもり
だけど、素描だからあまり信用しないように。

Old restorations of Triceratops

 トリケラトプスの前肢の復元は上の画のようにさまざまなものが提唱され
てきました。ゾウのようにまっすぐ伸ばしたり(左)、トカゲのように左右に張り
出したり(右)…。しかし、左のものは筋肉の復元をするとまるで腕が機能しな
くなってしまったりしますし、左のものは足跡化石とマッチしなくなるという反論
が出ています(特別そうは思いませんが)。ゾウのように大型化した陸生の四
足歩行動物は肢を真っ直ぐに下ろした方が足の骨にかかる負荷が小さくてす
みます。現生の陸生動物で次に重いのはカバや大型のサイだと思いますが、
彼らの前肢において肘はある程度曲げていますね(後ろに)。それはカバやサ
イの肘頭(olecranon process)がゾウに比べて張り出しているというのも一因
だと考えます。この2種類の復元は非常に極端なもので、関節、筋肉、足跡と
いった全ての要素を満足させるような復元があるはずです。また、stanceやgait
がひとつしかないと決め付けるのも非常に危険なことだという点も意識する必要
があります。人によってその復元はまちまちなのですが、私の中の今のところ
の答えというのはこのどちらでもありません。いずれ自分の思い描くトリケラトプ
スの復元は挑戦してみたいと思います。スジ違いな反論なぞ吹き飛ばせるよう
な復元…核心を衝かれるとトテモイタイんでしょうが…一番あり得そうなものが
できればいいなと思います。もとの画像がとてもデカイため、かなり線が潰れて
しまった。ロンパリな目を表現したのにイマイチ…。画のポイントはどこだって?
筋肉テキトー! 以上! …でも、趾行性のsprawlingってアリなのだろうか?




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