(c)酸性雨
酸性雨は、石炭や石油などの化石燃料の燃焼などによって、硫黄酸化物や窒素酸化物が大気中へ放出されることにより、水蒸気と反応して、硫酸イオン、硝酸イオンなどに変化し、強い酸性を示す降雨または乾いた粒上の物質として降下する現象である。また同様に自動車の排気ガスも大変大きな原因となっている。 酸性の強さを示す尺度としてはpHが使われている。この数値が7より小さいほど酸性、大きいほどアルカリ性が強いことを示す。上空で雨が降り始めたときに中性の雨であっても、地上に落ちてくる間に大気中の二酸化炭素を溶かし込み、pHが5.6程度の弱い酸性を示す。このため、pHが5.6よりも小さな場合、二酸化炭素以外の酸性の汚染物質が混ざっているものとされ「酸性雨」と呼ぶ。pHが2以下になると生物は生きていけなくなってしまう。
NOx+ H2O→ HNO3+ その他
(窒素酸化物) (水) (硝酸)
SOx+ H2O→ H2SO4+ その他
(硫黄酸化物) (水) (硫酸)
引用http://contest.thinkquest.jp/tqj2001/40419/yes/sanseiu/index.html#1
特に スウェーデン,ノルウェー,カナダ,アメリカなどのヨーロッパや北米では酸性雨による湖沼の酸性化が深刻な問題になっている。
また森林被害として、酸性雨や硫黄酸化物、窒素酸化物、オゾン等の大気汚染物質が複合的に作用することにより樹木の黄変、芽や葉の喪失、樹木の枯死などの影響が生じることが、ヨーロッパ諸国等において報告されている。
ドイツ・カッツェンコップ山頂の森林被害
引用:http://contest.thinkquest.jp/tqj2001/40419/yes/sanseiu/index.html#1
その他の影響として、
・魚類等への影響
・建築物や石像などの歴史的資産への影響
ポーランドの古都・クラクフの建造物被害
引用:http://contest.thinkquest.jp/tqj2001/40419/yes/sanseiu/index.html#1
・地下水の酸性化の進展
・赤潮の発生への寄与
などが問題となっている国もある。
「酸性雨には国境がない!」
有害物質は気流などによって長い距離を運ばれ、有毒ガスの発生源から、1000キロメートル以上も離れたところで、酸性雨が観測されることもあります。このため、酸性雨の発生源をさかのぼって、調査するのは大変なことで、問題解決の大きな障害となっています。
○具体的な取り組み
長距離越境大気汚染条約(ジュネーブ条約)
ヘルシンキ議定書
ソフィア議定書
米国SO2排出量取引
石灰で中和
酸性雨対策調査
「東アジア酸性雨モニタリングネットワーク構想」
○一人一人が出来る取り組み
都会のNOxの半分が自動車の排気ガスが原因です。つまり、車の使用量を減らすことで、酸性雨の発生を抑えることができるのです。近いところへの移動は、自動車を使わず、自転車や徒歩を使うことが良いと思われます。他にも、停車・駐車時のときは、エンジンをかけっぱなしにしないで、エンジンを停止させることが、小さいことかもしれませんが、排気ガスは必ず減るはずです。電気自動車、ソーラーカーを使うということも、非常に環境的です。
また火力発電所から出る酸化物が、酸性雨に対して一番影響を与えている物質なので、火力発電所をたくさん機能させないために、自分達が電気を節約すれば、酸性雨から守ることにもつながるのです。