(b)温暖化
1983年、アメリカ環境保護庁やアメリカ科学アカデミーは、大気中のCO2の量が現在の割合で増え続けると、地球の平均気温が上昇し全世界的に異常気象が発生するという報告を行った。
大気中のCO2濃度は、産業革命以前は約280ppmでほぼ安定していたが、1900年300ppm、1958年、316ppm、1988年、350ppmで、このまま化石燃料を使い続けると2050年には1958年の2倍と予想されている。実際に地球全体の平均気温は、過去100年の間で、0.3〜0.6℃上昇している。
温室効果ガス(Greenhouse gases)の代表例は、二酸化炭素やメタン(methane)やフロン。

温暖化の温室効果と聞くと悪い事のように思えるかもしれない。しかし温室効果そのものは私たち、地球で生活する生物にとって必要不可欠なものである。地表は大気で覆われており水蒸気や二酸化炭素が太陽からのエネルギーを適度に吸収することで大気を保温(温室効果)し、世界の平均気温が15℃という温度に保たれており適切な生命活動が可能となる。温室効果が極端に増加すると金星のような高温の天体になってしまう。二酸化炭素量が少し増えただけで気温が増えるのだから自然のバランスがいかに大事かわかるであろう。

引用:http://www.kishou.go.jp/know/whitep/3-3-1.html


太陽の放射エネルギーの大部分は可視光線でそのほぼ1/2地表面に達する。その際、大気中では、太陽放射は、ほとんど吸収されないで地表を温める。一方、地表面は、地球放射として赤外線の形で熱放射が行われ、大気中の水蒸気やCO2などの温室効果ガスが、これを吸収すると同時に、再び宇宙空間と地表面の両方にIgという強さの赤外線を再放射する。これにより温室効果ガスがあるために再放射Igの分だけ多くのエネルギーを受け取り、地表付近の気温は温暖に保たれる。

このままの状態では大気温度は2050年には約2℃高くなると予想される。ただし、これは平均値であり、赤道では約1/2℃、高緯度では約6℃と不均一である。これにより、海面上昇が起こる(海面水位は約20〜110cm上昇すると見られる)。仮に50cm上昇した場合バングラディシュ等の沿岸低地では広範囲で浸水が起こる。1m以上上昇した場合、ニューヨーク、ニューオリンズ、カイロ、上海、そして東京などの世界各国の沿岸主要都市が水没。オランダ、モルジブ等は国全体が沈没の危機にさらされることとなる。

温暖化→気候異常→大かんばつ、大洪水→食糧危機
大気中の二酸化炭素を減らさなければいけない。そのためには、排出量を減らすと同時に森林に吸収させるという視点も大切である。したがって森林伐採をやめ、森林の保全を進めることが重要。

二酸化炭素以外の温室効果ガスにCH4(メタン)、N2O(亜酸化窒素)、フロンなどがあるが、これらの温室効果ガスは温室効果の影響が二酸化炭素よりもはるかに大きい。メタンは二酸化炭素の約25倍、亜酸化窒素は約320倍、フロンは約8500倍である。よってCO2以外の温室効果ガスへの注目が求められる。

温室効果ガスを減らすために、さまざまなレベルでの対策、新エネルギーの開発、ライフスタイルの変更をしていくことが大切である。

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