f)灌漑
地球上における農業形態を水利用の方法によって分類すると,
1,雨水に依存する畑作農業(天水畑作農業)
2,雨水にほとんど依存しない形態(砂漠灌漑農業)
3,1と2の中間
⇒大規模灌漑は2に属する例)灌漑なしのトウモロコシより
→スプリンクラーによる灌漑を行ったトウモロコシのほうが3倍の生産量
コロラド州リオグランデ川源流域のスプリンクラー灌漑
引用:http://bungakubu.kokushikan.ac.jp/chiri/Photo/2003APR/2003Apr.htm
国連食糧農業機関(FAO)「世界の食糧危機対策として灌漑を」
⇒しかし・・・
「伝統的な灌漑」は,何百年もの生活経験に基づいて社会・文化的装置として人々の暮らしの中で,適切に運営されている
また大規模灌漑(毎年休耕することなく土地を永続的に行う)を行うと・・・
→土壌の塩性化が進み耕作不可に!
現在では,世界の灌漑地220万キロメートルのうち30〜80%が塩性化
水系感染症の問題・・・
大規模灌漑等により,病原菌の媒介をする生物に生存場所を与えている
⇒伝統的な灌漑方法を研究し「人間と水とのかかわり」を社会文化的な角度から見直す必要性がある