房総半島の旅
今年の夏も2泊3日でどこかに行こうと考えていた。今回はちょっと都合によりあまりお金を掛けられない。近場で考える。群馬や富士山一周等いろいろ考えたが、やっぱり海を見ながら走りたいと思い房総半島に決定。房総半島南部は以前回ったことがあるので今回はスルー。フェリーで金谷まで渡ったら一気に鴨川まで突っ切ろうと思う。色々調べると大山千枚田や勝浦朝市など面白そうなのが結構ある。能登半島に似ている。
旅の予定コースは、1日目:久里浜まで輪行〜フェリーで房総半島へ〜鴨川、2日目:鴨川〜大原〜養老渓谷〜茂原、3日目:茂原〜九十九里浜〜犬吠崎〜電車で輪行し帰る。
なんか半島ばっか行ってるなぁ、オレ。
1日目
JR久里浜駅まで輪行。7:30到着。駅前で自転車を組み立て、今回は初めてキャリアを付けてみる。そこにテントや輪行袋を取り付ける。これでリュックはだいぶ軽くなる。天気はいい、暑くなりそうだ。
8:00頃久里浜港に着くともうフェリーがついていた。チケットを買い乗り込む。自転車は自分一人だ。バイクも1台だけ。出航し自分は外にいるのが好きなので外で風に当たっていた。気持ちがいい。天気も良くて三浦半島の奥に富士山がはっきり見えた。

出航!カモメがついてくる。
9:00頃金谷に到着。近くのセブンでおにぎりを食べて9:20出発!国道127を保田目指して走る。相変わらず眺めはよく、右側には三浦半島と富士山がはっきり見える。

右奥に富士山
途中ビーチに寄り足だけ海に入る。クロックスなのだが、足が砂まみれになり漕ぎにくくなってしまった。保田から県道89に入る。房総半島を突っ切り鴨川まで行く道だ。最初は平坦だがだんだん上りが出てくる。横根峠があるからだ。まあ最初だし体力があるからそんなに辛くないけど。それにしてもこの道はダンプがよく通る。3分置き位に通る。半島を突っ切る近道だからしょうがないと思っていたが、途中採石場がありそこからダンプが出てきた。多分ここに向かっていたのだろう。案の定そこからはダンプが減った。
横根峠を越え、金束を右折、大山千枚田に向かう。しかし、とんでもなく急な坂が出てきて、しかも結構長い。この角度でこの長さは初めてだ。たまらず歩く。歩いてもキツい位の坂で、道路というよりは山道だ。この道で合っているかどうか不安になったが大山不動尊が出てきて「大山千枚田」と看板があった。そして11:00頃やっと大山千枚田に到着。能登よりも1枚1枚が広く、全体的に面積が広い。能登は海に面していたが、山に囲まれた千枚田もいいもんだ。しばらく眺める。

出発し県道34に戻る。来た道と違う道で戻るが、坂も緩やかで、県道までも近かった。「千枚田入口」と大きな看板もあり、ここから行くのが一般的なんだなと思った。知っていればあんなに苦労しなかったのに・・・。そこからの県道34は多少アップダウンはあるものの、田園風景の中の平坦な道だった。今日は晴れだが雲が多く、時折太陽が隠れてくれてそれ程暑くない。ちょうどいいくらいだ。
12:00頃鴨川到着。ビーチに寄る。海がエメラルドグリーンできれい。サーファーと海水浴客が結構いる。また足だけ海に入った。

予定よりかなり早いペースだ。予定なら昼に千枚田で14:00頃鴨川だった。ビーチを出発し、道の駅「潮騒市場」でお土産を少し見たり試食をする。すぐ先の牛丼屋で昼食。国道128を行き小湊を目指す。途中実入トンネルという所があり、壁一面に魚の絵が書いておりまるで水族館のよう。トンネル内は涼しく、ゆっくり歩いて進んだ。
14:00過ぎ小湊到着。ここから4km位内陸に行った所に今日のキャンプ場があるのだが、まだ早いのでコンビニで時間をつぶす。夕食の弁当と水を買い、15:00頃キャンプ場目指し県道285を上っていく。ずっと上りかと思ったらそうでもなく、意外に平坦な所もある。
15:30内浦山県民の森キャンプ場に到着。テント1張り610円で、300円で入浴できるとの事だったので入浴する事にする。まだ日が高くテントを張っても暑いので、管理棟の休憩室で日記を書いたりして時間をつぶす。その後ベンチでコンビニ弁当を食べ16:00頃入浴。17:00頃テントサイトへ行く。テントサイトは地面が土で雨が降るとドロドロにならないか心配だった。他に誰もいない。テントで寝ていると20:00頃バイクが1台来てテントを張る音がしたが、しばらくするとまたバイクでどっか行ってしまった。少し寒くなりカッパを着る。テントサイトは管理棟から少し離れていて森の中なのだが、自分一人だし、変な動物の鳴き声なんかが聞こえて心細かった。でも、“この非日常がいいんだよなぁ”とも思っていた。
2日目
昨日は0:00頃まで熟睡したがその後は朝まで半分寝たり起きたりのウトウトした状態だった。まぁでもよく眠れたほうだ。朝は5:30に外を見てみると、やっぱり自分一人だった。
テントを片付けたり準備したりして6:50出発。国道128に戻り勝浦に向けて走る。まず3つ位そこそこ長いトンネルを抜ける。行川アイランド駅を過ぎ右へ。この道で合っているかどうか不安になるが、線路が出てきてこの道でよかったんだと安心する。線路と並走し上総興津駅を過ぎる。その先の守谷海岸がきれいだった。

守谷海岸
勝浦までの道は断崖絶壁を切り抜いたような険しい道だった。勝浦が見えてきた!海がエメラルドグリーンでとてもきれい。この頃から養老渓谷には行かず勝浦で時間を掛けて観光しようかと考え始める。
8:20勝浦朝市に到着。すると車椅子に乗ったおっちゃんが「兄ちゃん、どっから来た?」と聞いてくる。「神奈川です」と答えるとパンフレットをくれて「勝浦の八幡岬公園が見晴らしがよくていいぞ」と教えてくれる。後で行くことにする。やっぱり勝浦で時間をつぶし、養老渓谷には行くのやめた。また、「あそこの黄色い看板の店がまぐろ丼600円だから行くといい」と教えてくれる。このおっちゃんは声がガラガラで、きっと漁師の人だったんだろう。それが何か事故で車椅子になってしまったからこうして案内役をしているんだろう。本当に勝浦が好きなんだろうな。
まず朝市を歩く。思ったより人はそんなに多くない。梨を試食させてくれ、甘かったので思わず購入。1つだったのがもう1つおまけしてくれた。急遽、これを家のお土産にした。

勝浦朝市
そして黄色い看板の店へ。まぐろのづけ丼で、普通のづけ丼と違い醤油にとろみがあり、タレの様なんだけどそんなに甘くなく、うまい。まぐろもぶ厚い。海苔も国産で厚みがあってうまい。

満足して店を出て、梨をキャリアにくくりつけて出発。おっちゃんにお礼を言い、八幡岬へ行く。駐車場に自転車を置いて遊歩道を少し歩いて行く。岬はおっちゃんの言った通り見晴らしがよく、180°大海原が見渡せる。左に勝浦灯台、右に南房総の方まで見える。暑いので東屋の下の日陰でしばらく眺めていた。その後勝浦港で釣りをしてる人を見たり、本屋に寄ったりして時間をつぶす。特にやることがなかったので10:30勝浦を出発。 その後も海沿いの険しい道が続く。東伊豆に似ていて、東伊豆を反時計回りしているようだ。
11:30御宿到着。ビーチへ向かうと月の砂漠記念像が見えてくる。まず記念館へ。月の砂漠とは、御宿出身の人が御宿を舞台にそういう物語を作ったそうだ。それからビーチの記念像を見に行く。 
そしてビーチが気持ちよさそうだったので足だけ入りに行く。海水浴客がいっぱいだ。御宿を出発。大原までは比較的平坦でまっすぐな道で気持ちよく進む。途中牛丼屋で昼食。
13:00前に大原駅到着。駅にいすみ鉄道のムーミン列車が停っていた。ここから本当だったらいすみ鉄道沿いに国道465を行き養老渓谷まで行く予定だったがもうそこまで行く気はない。ちょっといすみ鉄道沿いを走りたいと思い国道465を進む。適当な所で引き返すつもりだ。しかし今日は暑い。昨日は時々太陽が雲で隠れたが、今日は快晴で太陽がギラギラしている。新田野駅手前の田園風景でいい写真が撮れたので暑いし引き返す。

大原から海沿いの自転車道があったのでそこを走る。しかし、日射しをさえぎる物がないので、暑くてつらい。日射しが痛い。海沿いなので暑くなければ気持ちがいいんだろうが、今日はつらい。やっとで自転車道を抜ける。その後も国道128を走るが日射しがヤバイ。たまらず途中の大きなドラッグストアの日陰で休憩。その後も上総一ノ宮までがとても長く感じた。
一ノ宮からは国道を外れ今日のキャンプ場を目指す。16:00頃やすらぎの森キャンプ場に到着。無料だが地面が草だしなかなかいい所だ。自分の他に一人おじさんがテントを張っていた。長期キャンパーかな?特に話し掛けたり話し掛けられたりはしなかった。先にテントを設営し、夕食と銭湯に行く。っと言っても銭湯は茂原駅の方なので片道5km位あるのだが。途中の牛丼屋(また(^_^;))で夕食。そして事前に調べておいた桜湯に入る。レトロな銭湯で、テルマエロマエのポスターが貼ってあるし、ケロリンの桶だし、富士山の絵があるし、テルマエの撮影に使われた所なのかな?なんかそれっぽい。(後日調べたら違ってた)。
18:00頃キャンプ場に戻り、日記を書いている。明日は九十九里浜を一気に激走するだけ。犬吠崎の屏風ケ浦、楽しみだ。
(そういえばお土産に買った梨は荷台で直射日光がいけなかったのか、上のほうが悪くなっていたので少し食べてあえなく処分した。)
3日目
5:00起床。よく眠れた。テントが夜露でだいぶ濡れている。6:00頃テントを片付け終わり出発。今日も雲一つない快晴だ。一ノ宮駅近くのコンビニで朝食の弁当を食べ自転車に油をさしたり空気を入れたりして7:00過ぎに一ノ宮を出発。まず海沿いの県道30(九十九里ビーチライン)に出るべく海に向かって真っ直ぐな道を走る。
そして県道30に出る。ここからはずっと県道30を行き一気に九十九里浜を走り抜ける予定だ。中里海水浴場に寄る。朝から「ただいまの気温30℃」とアナウンスしていた。これからどれだけ暑くなるんだろう。県道30を進む。まだ日が低く日陰がいっぱいあったのでなるべく日陰を選んで進む。白子は「温泉とテニスの町」と唄っていてテニス場がいっぱいあった。片貝海岸にも寄る。ここは昔来た事があったので少し懐かしみすぐ出発。だんだん日が上り暑くなってきた。こまめにコンビニに寄り地図で場所を確認したり休みながら進む。
9:40蓮沼海岸到着。もうだいぶ飯岡(九十九里の終わり)辺りが見えるかと思ったらまだ遥か先に霞んでいる。“まだあんなにあるの!?”と思う。ここがちょうど半分位。ここまで2時間半、単純計算で5時間掛かるという事だ。
県道30をちょっと外れ道の駅「オライはすぬま」に寄る。ここでお土産の落花生を買う。県道30に戻り進む。もうだいぶ日が高くなり日陰が減ってきた。九十九里は長い・・・。平坦だからもっと楽に着くと思っていた。ここまで来たら旅を楽しむというよりは、意地でも犬吠埼へ行ってやるという気持ちだ。もちろん楽しいことは楽しいのだけれども。
途中コンビニで昼食の弁当を買い食べる。旭市辺りで「自転車道」という看板が出てくる。昨日自転車道で暑くてあまりいい思いをしなかったのでどうしようか迷うが、行く。海沿いの自転車道に出ると飯岡の刑部岬がはっきり見えた。

眺めは最高の自転車道だ。ただ海風が強く、砂も時々飛んでくる。しかも途中で道が砂に埋もれて終わっていた。県道30に戻る。
12:30頃飯岡到着。飯岡辺りは津波にやられていた。土台だけになった家や壊れた家、新しく建てている家などがあった。津波の被害を生で見たのは初めてだ。振り返ると今まで走ってきた九十九里浜が見渡せ、あそこをずーっと走ってきたんだな〜と思う。九十九里の先の方は霞んでいて見えない。
飯岡を過ぎて国道126に合流、上りが出てくる。風力発電の風車がたくさん見えてくる。大きな2つのアップダウンを越えて、国道から犬吠埼へ向かう県道に入る。日射しがヤバく、ここにきて日焼け止めを塗っていない右足(ずっと右側から日射しを受けていたから)がヒリヒリしてきた。たまらず日焼け止めを塗る。
また、ここからの県道がダイナミックなアップダウンで、ジェットコースターのようだ。チャリで来るような所じゃない。景色も犬吠崎や大海原が見えて日本離れしているのだが、写真を撮る余裕はなかった。犬吠崎が遠い・・・。地図で見る限りこんな道だとは思わなかったぞ。油断していただけにつらい。もう最後だからとギアを下げずに立ちこぎで一気に上る。最後にとてもとても長い上りを上がってようやく“地球が丸く見える展望台”へ。右足が日焼けで痛い・・・。満身創痍だ。殺人的な日射しだった。逃げるように展望台の中へ。屋上に上がり見渡す。360°見渡せ、本当に地球が丸く見える。屏風ケ浦もはっきり見える。霞ヶ浦や鹿島工業地帯も見えた。反対側には犬吠崎灯台が見える。

屏風ケ浦(遠くて分かりづらいかも・・・)
ただ暑いので写真だけ撮ってすぐに下の階へ。喫茶店がありここからも屏風ケ浦が見渡せるので、缶コーヒーを買い一休み。ふぅ〜、やっとここまで来たー。この日射しの中よくここまで来たなぁ。
外川や灯台へ行こうと思っていたがそんな余裕は無く、このまま銚子駅へ向かう。途中ちょうど銚子電鉄が踏切を通ったので写真を撮る。銚子の街はけっこう栄えていて道も広く走りやすい。なかなかいい街だ。角を曲がると銚子駅が見えた。14:40銚子駅到着。駅前のぬれ煎屋でお土産のぬれ煎を買う。15:14のJRで輪行して帰る。
今回の旅もパンクをしなくてよかった。今まで普段乗っていてパンクは何度かあるが、旅中のパンクは一度もない。
また、今回で日本三大朝市の二つ(能登、勝浦)に行った事になる。別に朝市にこだわりはないんだけど・・・。もう一つは高山だったかな?いつか行くかな。
END
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