−声劇用台本−
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派遣戦隊(仮) 第1話『浅井プロダクション』
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■登場人物
相楽 清人(さがら きよひと)(19才)男:田舎から上京したてホカホカの新人。結構真っ直ぐな性格
綾波 麗華(あやなみ れいか)(20代後半)女:年齢、プライベート、本名不明。コスプレを仕事着にしてる。
菅谷 廉次郎(すがや れんじろう)(56才)男:社長。体格のいいというか、メタボ。
■配役(2:1:0)/(2:1:1)
相楽(♂)(L26):
綾波(♀)(L20):メイドも同一人物です
菅谷(♂)(L05):ナレと被り 推奨
N(ナレ)(L08):
※(L**):セリフ数
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N : 春といえば、就職の時期。
ここにも一人、田舎から上京してきた青年がいた。
立ち並ぶ高層ビルを見上げながらオフィス街をフラフラと歩いている。
これから始まる社会人としての生活を妄想してか、
時折ニヤニヤと怪しげに笑っていた。」
相楽 :「オレの働く職場はどこのビルかなぁー?」
N : どうやら、上京したてのようで職場へ向かっているようだ。
大きなバッグを一つ手に持ち、上京と言うには軽装だ。
まぁおそらく、他の荷物は宅配で配送済みなんだろう。
相楽 :「えーっと・・・。
待ち合わせの場所って、この辺だと思うんだけどな。」
N : ガサガサと取り出した地図を見ながらキョロキョロと辺りを見渡している。
どうやら、誰かと待ち合わせの約束をしているようだ。
果たして、その相手とは誰なのだろうか?
相楽 :「それにしても、仕事ってどんなことやるんだろう?
『浅井企画』か・・・。なんか企画する会社なんだろうな。」
N : 未知なる世界への妄想はまだ続いていた。
が、しかし。ただならぬ気配を感じて現実に引き戻される。
相楽 :「・・・!? な、なんだ。」
N : 歩道を流れるサラリーマンの波が中央から裂けて開いていく。
その真っ只中をしなりしなりと歩いてくるフリフリメイド。
相楽 :「東京ってのは、こんなオフィス街にもメイドさんが歩いてるんだ・・・。」
N : メイドは彼に寄ってきて話しかけてきた。
メイド:「相楽・・・相楽 清人さまでしょうか?」
相楽 :「はい。そうですけど・・・。 どちらさんですか?」
メイド:「はじめまして。私『浅井プロダクション』で秘書をしております、
綾波 麗華と申します。お見知りおきを。」
相楽 :「あー! 会社の方ですか。浅井・・・。あれ?
『浅井企画』じゃなかったでしたっけ?」
綾波 :「どうやら間違って伝わっていたようですね。
『浅井企画』改め、『浅井プロダクション』として経営しております。」
相楽 :「あぁ、そうなんですか。・・・プロダクションってー
どんな仕事するんですか?」
綾波 :「詳しい話は事務所でお話します。」
相楽 :「はいー。」
綾波 :「では、こちらです。」
N : そうして、フリフリメイドの秘書・・・
綾波さんに連れられて、相楽は事務所へと向かった。
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<浅井プロダクション:事務所>
綾波 :「ご主人様。ただいま戻りました。」
菅谷 :「おかえり。おぉ、君が相楽 清人くんかね?」
相楽 :「はい!相楽 清人です! 特技は、まだありません!」
菅谷 :「元気がいいね。私は、この『浅井プロダクション』で
社長をしている、菅谷 廉次郎だ。よろしく頼むよ。」
相楽 :「はい! こちらこそ、お願いします!」
菅谷 :「あぁ、それと・・・特技が無いんだったら、
自己紹介には入れないほうが、良いと思うなぁ。」
相楽 :「はは! ありがたきお言葉。」
菅谷 :「・・・・ハハハ。」
綾波 :「社長。そろそろ会議が始まる時間です。
会議室へお願い致します。」
菅谷 :「ふむ、わかった。
じゃあ、綾波君。相楽君のこと、よろしくね。」
綾波 :「はい。かしこまりました。」
相楽 :「は! いってらっしゃいませ!」
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<簡易ミーティングルーム内>
綾波 :「では、改めて。
私は、ここで秘書をしている、綾波 麗華と言います。」
相楽 :「はい。」
綾波 :「綾波 麗華であり、綾波 麗華以外の何者でもありません。
そして、私に興味がおありになっても決してプライベートな質問。
ストーカー行為、上半身は10秒、下半身においては3秒以上の凝視を
した場合、厳しく処罰させて頂きますのでご注意下さい。」
相楽 :「・・・はい?」
綾波 :「はい! 3秒。
目線を上げてください!次は厳しく処罰致しますよ。」
相楽 :「あ、いや・・・その、なんて言うんでしたっけ。その長ぁーい靴下。」
綾波 :「そんなに興味がお有りなのであれば、給料から天引きして
現物支給致しますが、どうしますか?」
相楽 :「あ・・・いえ。いりません。」
綾波 :「では説明を続けます。
服のほころびやストッキングの伝線等、私の美しさを損なう
要因を確認した時は、何事においても優先して報告すること。
また、口頭での報告が不可能な場合。例えば、遠距離にて伝線を
確認した際には、今後配布予定の通信機にて報告すること。
間違っても、私個人の携帯電話番号を不当に入手し、直電。
または、個人メールアドレスによる連絡においてもこれを処罰の
対象となることをお忘れなきよう。」
相楽 :「遠距離って、どのくらいの距離のことですか?」
綾波 :「はい?」
相楽 :「つまり、近距離の反対ですよね。てことは・・・手が届くの反対だからぁー
手が届かない距離? でも、脚が届くくらいの距離ですかね?」
綾波 :「・・・コホン。では、次に。
私の匂いを嗅ぐことも処罰の対象となりますので、承認がおりるまでは
私を中心に半径1m以内で空気を吸引することを禁止致します。
尚、空気の吐き出しについては承認が必要ありませんので可能です
しかし、著しく気分を害するような臭気を発生させた場合は、これも
処罰対象となります。くれぐれもお気をつけて・・・。」
相楽 :「あの・・・。」
綾波 :「はい?」
相楽 :「遠距離って・・・。」
綾波 :「今の説明は聞いてました・・・?
(呆れて)はぁ・・・。手も足も届かないくらい遠い距離のことです!」
相楽 :「それとぉ・・・。」
綾波 :「ほかにも、なにか?」
相楽 :「これは、何かの心理テストとか・・・そういった感じの事なんですかね?」
綾波 :「ハァ・・・。真面目に聞いてください。
これはこの会社で働く上での最重要事項です。
いかなる階級、人物においてもこれを厳守しなくてはなりません。」
相楽 :「ってことは、社長とかも? ・・・はは、まさかね。」
綾波 :「勿論(モチロン)です。」
相楽 :「勿論・・って、どっちの勿論ですか?」
綾波 :「社長といえども、厳守しなくてはいけない。という”勿論”です。」
相楽 :「そうですか・・・。」
相楽M:「会社って、こういったものなのか・・・。
確かにセクハラとか? ニュースで聞いたことあるけど、結構大変だなぁ。」
綾波 :「ということで、これからよろしくお願いしますね。」
相楽 :「で、結局・・・仕事って、なにやるんですか?」
綾波 :「まぁ、それは追々説明していきます。」
N : 果たして、この『浅井プロダクション』というのはどんな会社なのだろうか?
タイトルで既にネタバレしてる感が否めないのだが・・・
出るかどうかも分からない次回を待ちましょう。
相楽 :「アデュー!」
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※声劇台本の色替(http://www.interq.or.jp/world/wmf/html/voicedrama.htm)
さんの手法を活用させていただきました。サイト様ありがとうございます。