−声劇用台本−
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 派遣戦隊(仮) 第2話『プライベートレッスン』

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 ■登場人物

 相楽 清人(さがら きよひと)(19才)男:田舎から上京したてホカホカの新人。結構真っ直ぐな性格
 綾波 麗華(あやなみ れいか)(20代後半)女:年齢、プライベート、本名不明。コスプレを仕事着にしてる。
 菅谷 廉次郎(すがや れんじろう)(56才)男:社長。体格のいいというか、メタボ。

 ■配役(2:1:0)/(2:1:1)

 相楽(♂)(L27):
 綾波(♀)(L25):
 菅谷(♂)(L12):ナレと被り 推奨
 N(ナレ)(L05):

 ※(L**):セリフ数
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 N  : 上京してきた相楽 清人は、綾波 麗華の案内で就職先である
      『浅井プロダクション』を訪れた。初日から厳しい会社人の常識を
      叩き込まれた訳だが、まぁそれは一般的な会社とは恐ろしく
      かけ離れた項目ばかりだった・・・。

 相楽 :「ふわぁーあ・・・。あ、綾波さん。おはようございます。」

 N  : そして、相楽にとって新しい生活の二日目が始まろうとしていた。

 綾波 :「おはよう。相楽君。」

 相楽 :「・・・あれ? その服・・・。」

 綾波 :「フフフ。気付いた? この完成度の高さに驚いているみたいね。」

 相楽 :「昨日と違いますね。」

 綾波 :「・・・・・・。」

     (バンッ!)

     (突然、机を叩き立ち上がる綾波。そして、相楽を睨みつけながら彼に近寄っていった。)

 綾波 :「あなた、これ見て何も思わないの?」

 相楽 :「いや、あの。派手ってゆーか、色っぽいとゆーか。」

 綾波 :「ハァ・・・。相楽君、あなたには他にも
      教えておかなければいけない事があるようね。」

 相楽 :「教えてって、なんのことおぉ・・ぉお・・・おー?!」

 綾波 :「ちょっと! ちゃんとこっち見て話を聞きなさい!」


     (襟元を掴まれたまま力いっぱい揺すられる相楽)


 相楽 :「だって・・・、昨日10秒以上見るなって!」

 綾波 :「ぁふ。そ、そうだったわね・・・。良く教えを守っていて偉いわ。
      でも、今は許可します! こっちを見なさい!」

 相楽 :「はいぃー!」

 菅谷 :「・・・お、おはよう。何かあったのかね?」


     (綾波が相楽の襟元を掴み上げた状態で社長の菅谷を睨みつけた。)


 相楽 :「あ、おはようございます。」

 綾波 :「おはようございます。特に何もありません。」

 菅谷 :「そうか・・・。綾波君、今日も素敵だねぇ、そのキャラは久しぶりじゃないか。」

 綾波 :「そうなんです、シリーズの新作が出るので。」

 菅谷 :「ほぅ、それはよかったねぇ。では、今日もよろしく頼むよ。」

 綾波 :「はい。社長。」

 相楽 :「新作ってなんですか??」

 綾波 :「それを今から教えてあげるのよ! さぁ来なさい!」

 菅谷 :「・・・相楽君も、頑張って・・・。」

 相楽 :「は!ありがたきおことぉばぁぁぁー・・・・・・・・・・・・・・」

     (バタンっ!)

      相楽は綾波に引きずられて、簡易ミーティングルームへ入っていった。


 綾波 :「さぁーて、私のプライベートレッスンを受けられることを心から感謝することね。」

 相楽 :「プ、プラ・・? 英語苦手なんですよね・・・。」

 綾波 :「・・・まぁいいわ。今のあなたには、一つの英単語より、
      キャラクターを一人覚える事の方が重要です!」

 相楽 :「そうなんですか?」

 綾波 :「少なくとも、ここの社員ならそういうことになるのよ。」

 相楽 :「綾波さん・・・なんか、昨日と雰囲気違いますね。」

 綾波 :「当たり前でしょ? このキャラは、そういうキャラなの!」

 相楽 :「はぁ。」

 綾波 :「溜息はこっちがつきたいわよ・・・。
      キャラ設定してきたのに、台無し・・・。もぅいいわ!さっさと、始めるわよ!」

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 N  : それから数時間、覚えの悪い相楽を怒鳴りつけながらの
      プライベートレッスンは続いていた。

 綾波 :「・・・じゃあ、いくわよ。」

 相楽 :「はい!」

 綾波 :「このキャラの出身国と職業は?」

 相楽 :「中国で刑事!」

 綾波 :「好きなものと嫌いなものは?」

 相楽 :「好きなのは賞味期限ギリギリの牛乳。
      嫌いなのは、料理ができることを結婚の条件に入れている男。」

 綾波 :「基本の必殺技は?」

 相楽 :「十連脚! 合掌拿(がっしょうだ)!旋回飛翔脚!」

 綾波 :「超必殺技は?」

 相楽 :「千幻連撃脚(せんげんれんげききゃく)!」

 綾波 :「超・超必殺技は?」

 相楽 :「千幻乱舞無限脚(せんげんらんぶむげんきゃく)!」

 綾波 :「このキャラの名前は?」

 相楽 :「ピュン・リー!」

 綾波 :「そして、決め台詞は!?」

 相楽 :「『蹴って踏みつけるのが美脚の秘訣』!」

 綾波 :「よくできました!」

 相楽 :「はい!ありがとうございます!」

 N  : いつのまにか二人の間に連帯感が芽生えたようだ。
      しかし、二日目にしても未だにコレといった仕事はしていない相楽であった。

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    (ガチャッ)

 菅谷 :「ふふ、お疲れ様。」

 相楽 :「あ、社長。」

 菅谷 :「どうだったね、綾波君のプライベートレッスンは?」

 相楽 :「えーっと、よくわかりませんがなんとなく面白かったです。」

 菅谷 :「なんとなくか。それは綾波君には言わない方がいいだろうな・・・。」

 綾波 :「なにか?」

 菅谷 :「いやいや、なんでもないよ。」

 相楽 :「それで・・・。」

 菅谷 :「ん?どうしたね?」

 相楽 :「あの綾波さんの服は、社長の趣味なんですか?」

 菅谷 :「ちょ、ちょっと相楽君!何か勘違いしているようだね・・・。」

 綾波 :「相楽君! 社長がこんなにセンスが良い訳ないでしょう?」

 菅谷 :「・・・・・・。そうかもしれないね。」

 相楽 :「そうだったんですかー。社長ってセンス無いんですか。」

 菅谷 :「そこだけを強調して言われるのも・・・ちょっとなぁ。」

 N  : そんなこんなで今日も一日が終わっていく。果たして相楽はいつになったら
      仕事を覚えるのだろうか。そして、その仕事とは?!
      ・・・余談ばかりが増えて先へ進まない物語は次回へ続く。

 綾波 :「ごきげんよう。」

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