−声劇用台本− ---------------------------------------------------------------------------- 派遣戦隊(仮) 第4話『普通』 ---------------------------------------------------------------------------- ■登場人物 相楽 清人(さがら きよひと)(19才)男 :田舎から上京したてホカホカの新人。結構真っ直ぐな性格 大家 直志(おおや なおし)(23才)男 :以前からこの事務所に所属している一人。元モデル。クール系 綾波 麗華(あやなみ れいか)(20代後半)女 :年齢、プライベート、本名不明。コスプレを仕事着にしてる。 菅谷 廉次郎(すがや れんじろう)(56才)男 :社長。体格のいいというか、メタボ。 ---------------------------------------------------------------------------- ■配役(2:1:1)/(3:1:2) 相楽(♂)(L35): 大家(♂)(L33): 綾波(♀)(L30): オペ(両)(L02):ナレと被り 推奨 業者(♂)(L06):相楽orナレと被れるなら 推奨 N (両)(L02): ※(L**):セリフ数 ----------------------------------------------------------------------------N :相楽と大家が始めて顔を会わせてから一週間が経ったある日のこと。オペ :「こちら指令本部。音声の状態はどうでしょうか?」綾波 :「はい、感度良好よ。」オペ :「了解しました。では、調整完了ということで通信を終了します。」綾波 :「はい。お疲れ様。」相楽 :「? 綾波さん。パソコンに向かって何やってんですか?」綾波 :「ちょっとね。システムの動作確認よ。」相楽 :「なるほど。」大家 :「わかってないだろ。」相楽 :「はいー。」綾波 :「まぁそのうち分かるわよ。」業者 :「こんにちわー!」綾波 :「あ、こんにちはー。午後に来るって聞いてたんですけど。」業者 :「いやー。綾波さんに早くお会いしたくてぇ。急いで仕上げてきました。」綾波 :「またぁ・・・うまいんだから。」業者 :「本当ですよー。んじゃぁ、地下倉庫の方で納品の受け入れお願いします。」綾波 :「はい、わかりました。今行きますー。」----------------------------------------------------------------------------相楽 :「なんだ?なんだ?」大家 :「何か運ばれてきたみたいだな。」相楽 :「ノーヒンってなんだ? 品格が無いってことかな。」大家 :「お前・・・品格って言葉は知ってるのに、納品は知らないのかよ・・・。」相楽 :「ノーヒン・・・ノーヒント! ヒントは無しってことか!」大家 :「お前、”ノーヒント”は意味わかるんだ?」相楽 :「んもぅーそれくらいわかりますよー。ふふーんだ。」大家 :「とは言え、ジョークとしてはもっとレベルの高いの頼むよ。」相楽 :「レベルの高いノーヒントか?」大家 :「・・・・・・その目は、マジで言ってるな。」相楽 :「レベルが高くて、さらにノーヒントってことは・・・難しい問題だな。」大家 :「オレは、お前の扱いの方が難しいよ。」相楽 :「もしかして、綾波さんの田舎から野菜でも送ってきたのかな?」大家 :「落ち着け。アレは、オレのファンからの贈り物だ。」相楽 :「へー! すごいですね! ファンですか!」大家 :「・・・スマン。冗談だよ、ってお前には通用しないのか。」相楽 :「え? 直志さんのファンじゃないの? じゃあ・・・オレのファンかな?」大家 :「お前、いつのまにファンとか出来たの?」相楽 :「いや、知らないけど。」大家 :「・・・・・・だよな。事務所以外で活動してるとこ見たことないもんな。」---------------------------------------------------------------------------- <数時間経過後>業者 :「では、ありがとうございました!」綾波 :「はい。お疲れさまです。」業者 :「良かったら、今度食事でも行きませんか?」綾波 :「またぁ。」業者 :「いえいえ、本気ですよ。考えておいて下さいね。ではー失礼します。」綾波 :「はーい。また何かあったらお願いしますー。」大家 :「相楽。」相楽 :「はい。」大家 :「今日の綾波さんのアレ、なんのキャラ?」相楽 :「えーっと。 何でも願いを叶えてくれるというボールってのがあるんですけど、 願いを叶えてもらうためには、ハニカミって人が世界中に飛び散らした ドラコン・ボールを7つ集めないといけないんです。 その物語の主人公と一緒に旅をする女の子のスパッツです。」大家 :「ふむ。それも格闘ゲームか?」相楽 :「いえ、大ヒット漫画です!」大家 :「そうか、とにかく今日は普通な感じで落ち着くなぁ。」相楽 :「綾波さん。」綾波 :「なに?」相楽 :「かぼちゃですか?」綾波 :「は、はい? かぼちゃって何が?」相楽 :「あれ、違うのか・・・じゃあ、大根ですか!」綾波 :「え?え? もしかして、私のこと言ってるの?!(怒)」大家 :「相楽ぁ。唐突すぎるんだよ、お前は。」綾波 :「どういうこと?」大家 :「さっき納品ありましたよね? それが何だろうって話をしてて。」綾波 :「それがどうして、かぼちゃとか大根になってるの?」相楽 :「ふふん。ノーヒントですから!」大家 :「お前は、少し黙ってろ。」綾波 :「相楽君って、最初は普通の子だと思ってたのに・・・ 何かキャラ変わってきてない?」大家M:「あなたが大きく影響してると思うんだけど・・・。」綾波 :「で?」大家 :「あ・・・。で、綾波さんの田舎から野菜でも送ってきたのかな?って相楽が。」綾波 :「なるほどね。そうねー・・・じゃあ、今日説明しちゃおうかな。」相楽 :「説明?」大家 :「って、何の説明ですか?」綾波 :「とりあえず、地下の倉庫に行きましょうか。」相楽 :「地下って、なんかドキドキしますよね!」大家 :「オレは嫌いだな。暗くて陰湿なイメージが強くてさ・・・。」綾波 :「それじゃあ。相楽君は、この誓約書にサインをしてね。」相楽 :「サイン? まだ、考えてないです。」大家 :「そのサインじゃない・・・。いちいち説明させるなよ。」綾波 :「そうねぇ・・・この誓約書を簡単に説明すると。」相楽 :「はい。」綾波 :「”私は絶対に秘密を守ります”ってことを約束してもらうための紙なの。」大家M:「簡単すぎだろ・・・でも、相楽には優しい説明だな。」相楽 :「えーと・・・、さーがーらー。きーよーひーとー・・っと。」大家 :「お前は黙って書けないのか。」綾波 :「はいOK。じゃあ行くから付いて来て。」相楽 :「はーい。」---------------------------------------------------------------------------- <事務所のビル・エレベーター前>相楽 :「そういえば、直志さんは誓約書にサインしてませんでしたけど?」大家 :「オレは、もう大分前にサインしてあるんだよ。」相楽 :「え? じゃあ、直志さんは地下に行ったことあるんだ。」大家 :「まあね。」綾波 :「言っておくけど、普通の人は行けない作りになっているからね。」相楽 :「普通の人?」綾波 :「そう。」相楽 :「普通の人って・・・直志さんみたいに、個性の無い人のこと?」綾波 :「んー。ハズレては・・・いないわね。」大家M:「否定はしないのか・・・。」相楽 :「”直志さんみたい”じゃない人ですね。 つまり・・・社長みたいな人が普通じゃない人?」綾波 :「それもハズレでは無いわねぇ。」大家M:「なんかいろいろと複雑な気分になってきたぞ。」綾波 :「”特別な人しか行けない”と言った方が分かりやすいのかな。」相楽 :「なるほどー!」大家M:「最初からそう言ってくれ・・・無駄に傷ついたのは気のせいか?」綾波 :「それで。地下倉庫に入るには、このセキュリティーカードが必要なの。」相楽 :「カードならオレも持ってますよ?」綾波 :「君たちが持っているのは、普通の社員証。」相楽 :「普通の・・・。じゃあ、直志さんが持っているのは、 普通の人の普通の社員証ってことですね。」大家 :「・・・相楽・・・。すまんが、オレの事はほおって置いてくれないか?」相楽 :「あれ、顔色悪いですよ? 具合でも悪いんですか?」大家 :「そっとしておいてくれれば、時機に治るよ・・・。」N :相楽にとって未踏の地下倉庫。そこには一体何があるのか? そして、謎の納入品は一体何なのか!? 小さな期待を胸に次回お会いしましょう。大家 :「普通の何が悪い。」----------------------------------------------------------------------------