−声劇用台本−
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 派遣戦隊(仮) 第6話『新プロジェクト』

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 ■登場人物

 相楽 清人(さがら きよひと)(19才)男
      :田舎から上京したてホカホカの新人。結構真っ直ぐな性格

 大家 直志(おおや なおし)(23才)男
      :以前からこの事務所に所属している一人。元モデル。クール系

 綾波 麗華(あやなみ れいか)(20代後半)女
      :年齢、プライベート、本名不明。コスプレを仕事着にしてる。

 菅谷 廉次郎(すがや れんじろう)(56才)男
      :社長。体格のいいというか、メタボ。

 瀬口 真治(せぐち しんじ)(32才)男
      :司令部の技術責任者。物腰が柔らかい。謙虚な天才。自称メカオタ

 東雲 久遠(しののめ くおん)(24才)女
      :瀬口の部下で技師。優秀。ショートカットで利発。

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 ■配役(3:2:0)

 相楽(♂)(L34):
 大家(♂)(L38):
 綾波(♀)(L32):
 瀬口(♂)(L27):
 東雲(♀)(L17):

 ※(L**):セリフ数
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 東雲N:『浅井プロダクション』があるビルの地下には、なんと秘密基地が!      そして、極秘裏に進められていた『新プロジェクト』が綾波総司令官の      口から語られようとしているのです。
<ビル・地下一階 秘密基地>
 綾波 :「予定よりも少し前倒しになっちゃうけど、       今日は『新プロジェクト』について説明します。」
 相楽 :「ん〜む。ん〜?」
 大家 :「(小声)おい。いじるなって。」
 綾波 :「相楽ぁ? 子供じゃないんだから、       ”チェンジャー”をいじってないで話を聞きなさい!」
 相楽 :「あ!」
 大家 :「やっちゃった・・・。」
 綾波 :「何?どうしたの?」
 相楽 :「壊れちゃいました!」
 綾波 :「ちょっと! ”壊した”んでしょーが!!       渡して数分で壊す奴がいるかぁ!!?(怒)」
 瀬口 :「ふ〜む。これは、なかなか手強そうだな。       東雲くん! 代わりの”チェンジャー”持ってきてくれないかな?」
 東雲 :「はぁ〜い!」
 大家M:「やっぱ久遠ちゃん、かわいいな・・・。」
 相楽 :「ん? 直志さん、鼻息荒いですよ?」
 大家 :「荒くないよ! ば、お前・・・何言ってんだょ?」
 綾波 :「おい。相楽。お前、反省してないのか?」
 相楽 :「お・・・ぉ・・・今から反省します。」
 東雲 :「はい! 代わりの”チェンジャー”です!」
 綾波 :「ありがとう、久遠ちゃん。       相楽。次、壊したら・・・ただじゃ済まないからね?」
 相楽 :「はい。」
 大家M:「なんか、猿と調教師に見えてきたな・・・。」
 東雲 :「それにしても、これを壊すなんて・・・凄いことですよ?       どうやって壊したんですか?」
 瀬口 :「ふむ、確かに・・・。設計者としては、複雑だが。       是非、相楽君に教示してもらって改善すべきだろうな。」
 東雲 :「わかりました! では、失礼します。」
    (研究室へ戻って行く東雲)
 綾波 :「じゃあ、説明するからね。       ・・・あ、その前にちょっと着替えてくるわ。」
 相楽 :「okっす!」
 綾波 :「じゃあ・・・久遠ちゃんに”チェンジャー”の説明でもしてもらおうか?」
    (少し離れた所で立ち止まり、振り返る東雲)
 東雲 :「はい? 呼びました?」
 大家M:「ナイス、綾波さん!」
 瀬口 :「代わりに僕がしましょう。」
 綾波 :「そうですか? じゃあ、お願いします。       すぐ戻ってくるから、ちゃんと説明聞くのよ?       特に、相楽! わかってるわね?」
 相楽 :「okっす!」
 大家M:「瀬口さん・・・あなたのその優しさを恨みます。」
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 瀬口 :「では、この装置の説明をするよ。」
 相楽 :「お願いしまーす!」
 瀬口 :「まず、これは腕時計じゃ無いからね。」
 相楽 :「それは知ってます。」
 大家 :「散々、騒いでたくせに・・・。」
 瀬口 :「ふふ。この腕時計のような物は、       ”チェンジャー”と呼んでいる特殊な装置なんだ。」
 相楽 :「ふむふむ。」
 瀬口 :「この”チェンジャー”の最たる目的は、後ほど見せるとして・・・       それ以外の機能について先に説明をしておこう。」
    (大家は、東雲が気になって、チラチラ見てる)
 大家M:「はぁ・・・久遠ちゃん、一生懸命働いてて、いい子だなぁ。」
 瀬口 :「1つ目の機能は、”通話機能”。       これで、隊員同士の簡易的な通信が出来るようになっている。」
 相楽 :「携帯電話じゃダメなんですか?」
 大家M:「(妄想中)久遠ちゃん、一生懸命だね。眩しいくらい輝いて見えるよ。」
 瀬口 :「ははは。やっぱり言われちゃったか。       確かに、連絡を取るなら携帯電話でもいいんだけど。       これは特定の周波数と伝送プロトコルで音声を暗号化して送受信するんだ。」
 相楽 :「・・・なんか、美味しそうですね!」
 瀬口 :「うーん。どう聞こえたのかは分からないけど・・・、       どうやら分かりづらかったのは、間違いなさそうだね。」
 大家M:「(妄想中)そんなことないよ!       汗くさくないって。君の汗はまるで宝石のようだ。」 
 瀬口 :「ん〜、そうだなぁ。仲間内専用の電話って感じかな?」
 相楽 :「ええっ?電話?!」
 瀬口 :「ふむ。本当はもっと凄い装置なんだけど・・・       君にかかったら、敵わないな。あはは。」
 大家M:「(妄想中)仕事何時に終わるの?もしよかったら、食事でもどう?       なんて・・・ダメだよね。え、いいの?       良かった、断られたらどうしようかと・・・」
 相楽 :「直志さん。ちゃんと説明聞かないとダメですよ。」
 大家 :「え!? あ、聞いてるよ。」
 相楽 :「その割に、驚かないんですね?」
 大家 :「・・・? 何を?」
 相楽 :「これ! タダで電話できる腕時計なんですよ!?」
 瀬口 :「・・・相楽君。タダじゃないし・・・腕時計でもないんだけどね。       とにかく、派遣中はこの通話機能で主に連絡を取り合うことになるから。       ・・・やっぱり、時計も付けた方が良かったかな?」
 大家 :「あぁ、えっと。       そんなことは無いと思いますけど・・・どうやって使うんですか?」
 瀬口 :「じゃあ、二人とも腕に付けてみて。うん・・・そうそう。       次に、通話したい隊員の番号を押してから通話ボタンを押すんだ。」
 相楽 :「おお!」
    (大家のチェンジャーが鳴る)
 大家 :「っ! なんだよ、オレにかけたのか?(ピッ)」
 相楽 :「もしもーし!! 聞こえますか!?」
 瀬口 :「さ、相楽君?」
 大家 :「あのさぁ・・・直接聞こえてるんだけど。」
 相楽 :「うお! 聞こえた!」
 大家 :「はぁ〜・・・説明続けてください。」
 瀬口 :「あ、ああ。え〜・・・通常は、指向性になってるから、       周りの人には、聞こえにくい仕様になっている・・・からね。       それは、また次の機会にでも試してみてくれ。」
 大家 :「そうですね・・・わかりました。」
 綾波 :「はぁ〜い! おまたせぇ〜。」
    (別のコスプレで登場する綾波)
 相楽 :「!? ソレ誰ですか?」
 綾波 :「ん〜、今からちょ〜っち説明をしなきゃいけないから、       プライベートレッスンは、また今度じーっくりねぇ?」
 大家 :「赤いミニジャケットに、黒のワンピース       ・・・どこかで見たことあるような。」
 綾波 :「瀬口さん、説明ありがとう。」
 瀬口 :「いえ、まだ説明の途中だったんだけどね。       アレのスキャンが終わった後にでも、続きをするとしよう。」
 綾波 :「なんかゴタゴタしてて、ごめんなさい。」
 瀬口 :「いえいえ。では、私は研究室に居ますので。後ほど。」
--------------------------------------------------------------------------- <秘密基地・研究室>    (扉の開く音:シュウィーン)
 東雲 :「あ、瀬口さん。向こうはもういいんですか?」
 瀬口 :「ん。ああ、綾波さんが戻ってきたんでね。       ”チェンジャー”の説明をしていたんだが・・・なかなかねぇ。」
 東雲 :「どうかしたんですか?」
 瀬口 :「ふふ、ちょっと相楽君がね。あの子は面白いね。」
 東雲 :「私としては、眼が離せませんけどね。」
 瀬口 :「そうなの?」
 東雲 :「そう思いませんか? 手当たり次第に装置のボタンとかを押して回りそうで・・・。」
 瀬口 :「なるほど・・・。確かに、”チェンジャー”も壊されちゃったしね。」
 東雲 :「っ! そうですよ! どうやって壊したんでしょうか・・・?」
 瀬口 :「どこか、設計ミスがあったんだろう・・・。」
 東雲 :「瀬口さんの設計にミスがあったなんて思えません!」
 瀬口 :「でも、壊されちゃったのは事実だからね。」
 東雲 :「そうですけど・・・。」
 瀬口 :「それより、スキャンの進行度は?」
 東雲 :「あ、はい。現在88.92%まで進行しています。あと数分で終わると思います。」
 瀬口 :「わかった。それが終わったら、綾波さんに声掛けてあげてね。」
 東雲 :「はい。」
--------------------------------------------------------------------------- <秘密基地・司令部>
 綾波 :「さ・て・と。なんの説明してもらってたの?」
 相楽 :「美味しそうな名前の電話の話です!」
 大家 :「たぶん違うと思う・・・。」
 大家M:「半分聞いてなかったけど。」
 綾波 :「ふぅ〜。まぁ、想像はしていたけど・・・装置の話は後に回して、       今は『新プロジェクト』について説明をするわよ?」
 大家 :「はい。」
 相楽 :「新ジャガ、okっす!」
 綾波 :「・・・相楽くーん。もしかして、お腹空いてたりする?」
 相楽 :「すごい! よくわかりますね?」
 大家 :「そういうことか・・・分かりやすいにも程があるだろうに。」
 綾波 :「もう少ししたら、オヤツの時間だから。       それまで我慢して、ちゃんと聞いてね。」
 相楽 :「はぁーい。」
 大家M:「幼稚園か、ここは。」
 綾波 :「みんなは既に知っていると思うけど、最近巷で怪人が出現してます!」
 大家 :「へ? いや、知りませんけど!?」
 相楽 :「知ってまーす。」
 大家 :「う? お前知ってるのかよ??       ・・・それって、ゲームかアニメの話でしょう?」
 綾波 :「ちょっとぉ。直志君、知らないの? ちゃんとニュース見てる?」
 大家 :「それなり・・・には。」
 綾波 :「昨今、企業間の争いは熾烈をきわめてきて・・・遂には水面下で       互いのショップなどへ嫌がらせを行ったり、悪い噂を立て客足を       遠のかせるという情報戦も導入されています。」
 大家 :「まじかよ。」
 綾波 :「そして、遂に禁断の領域へ突入したの。・・・それが、怪人よ!!」
 相楽 :「かっちょいー!」
 大家 :「格好良くは無いだろう・・・。いつの間にそんな世の中へ。」
 綾波 :「怪人と言っても、それは見かけと性能だけで、       中の人は様々な事情を抱えた・・・普通の人だったりするわけ。」
 相楽 :「聞いたことありますよ!        アレですよね、”まさかお隣さんが・・・”ってやつ。」
 綾波 :「そう。”まさかお隣さんが、怪人なんてやる人には見えませんでした”」
 相楽 :「”普段から挨拶もしてくれる、感じの良い人だったんですけど”」
 綾波 :「そういうことは良く知ってるのね。・・・まさしく、ソレね。       夕方のニュースでも何度か取り沙汰されているからね。」
 大家M:「・・・しばらくニュース見ない内に、凄いことになってるんだな。」
 綾波 :「ライバル企業が怪人を送り込んでくるんだけど、それの防護策を確立       出来ずにいるわけぇ。そ・こ・で! 我が『浅井プロジェクト』は       戦隊を編成し、依頼のあった企業へ隊員を派遣、そして怪人退治をします!」
 相楽 :「うおおおぉぉぉ!! ヒーローだ!!」
 大家 :「え!? ちょ、ちょっと! 本気ですか?」
 綾波 :「本気も本気! まだ、どこも開拓していない分野よ。       確実に行けるわよぉ〜!?」 
 大家 :「”戦隊”とか、”隊員”とか・・・       凄く、聞きたいけど、聞きたくないような。」
 相楽 :「変身とか出来るんスか!!!?」
 大家M:「眼ぇ輝きすぎ・・・。」
 綾波 :「もちろん! 変身なくして、なにがヒーローか!       ヒーローと言えば変身、変身と言えばヒーロー!」
 相楽 :「くあああ!」
 綾波 :「それに変身ってことは、専用のコスチュームが必須!       どんなに離れていても、すぐにソレと分かる容姿!       もちろん宣伝効果もアップ!」      
 大家M:「本気だ。本気でやる気だ・・・もう、諦めよう。」 
 綾波 :「と言う訳で、今、久遠ちゃんに取ってもらっているのが戦闘服のデータ。       そのスキャンが終了次第、装着状態でのデータを取るわよ。」
 大家 :「装着って?」
 綾波 :「今日、納品した物っていうのが”戦闘服”なの。」
 相楽 :「着てみたーい!」
 綾波 :「はいはい。二人ともそんなに慌てなくても着させてあげるから!」
 大家M:「オレは慌ててないんだけど。」 
 東雲 :「綾波総司令官! スキャン完了しました!」
 綾波 :「はぁ〜い! ありがとう、久遠ちゃん。       丁度終わったみたいだから、早速研究室へ行くわよぉ〜。」
 相楽 :「いやっほぃ!!」
 大家 :「・・・すこぶる気が重い。」
 東雲N:『浅井プロダクション』の新プロジェクトとは、なんと怪人を退治する      ヒーロー派遣業務のことだったのです! 装置の説明とか中途半端では      ありますが、それはまた次回にでも私が説明しますからね!
 瀬口 :「左手に腕時計、右手に携帯電話・・・       どっちの時間を信じればいいのだろうか?」
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