−声劇用台本−
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 派遣戦隊(仮) 第7話『装着』

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 ■登場人物

 相楽 清人(さがら きよひと)(19才)男
      :田舎から上京したてホカホカの新人。結構真っ直ぐな性格

 大家 直志(おおや なおし)(23才)男
      :以前からこの事務所に所属している一人。元モデル。クール系

 綾波 麗華(あやなみ れいか)(20代後半)女
      :年齢、プライベート、本名不明。コスプレを仕事着にしてる。

 瀬口 真治(せぐち しんじ)(32才)男
      :司令部の技術責任者。物腰が柔らかい。謙虚な天才。自称メカオタ

 東雲 久遠(しののめ くおん)(24才)女
      :瀬口の部下で技師。優秀。ショートカットで利発。

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 ■配役(3:2:0)

 相楽(♂)(L18):
 大家(♂)(L39):
 綾波(♀)(L17):
 瀬口(♂)(L22):
 東雲(♀)(L25):

 ※(L**):セリフ数
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 瀬口N:遂に明らかになった新プロジェクトは、巷に出没する怪人を退治する      戦隊を企業に派遣する業務のことだった! 突然の発表にたじろぐ      大家直志を余所に、相楽清人はやる気満々。研究室へ導かれ、そこで      目の当たりにしたものは・・・。
<秘密基地・研究室>    (扉の開く音:シュウィーン)
 相楽 :「うわぁぁー!」
 大家 :「いつの間に、こんなの作ったんですか?」
 綾波 :「んふーん。どう? すごいでしょう。」
 大家 :「前に来た時は、コンクリートだけの部屋だったのに。」
 東雲 :「へへーん! どうですか、見事な研究室でしょ!」
 相楽 :「うむ、いい感じぃーっす!」
 瀬口 :「では、早速だけど装着してもらおうかな?」
 大家 :「装着・・・って、何をです?」
 東雲 :「この戦闘服です! じゃーん!」
    (そういって、机に並べられた戦闘服を示す)
 相楽 :「タイツー!」
 東雲 :「タイツじゃありませーん!!」
 綾波 :「言っておくけど、私がデザインしたんだからね。       そのヘルメットとかも含めて、ぜーんぶ。」
 大家 :「さすが綾波さん。」
 大家M:「とんでもない物作ってくれちゃって・・・。」
 瀬口 :「じゃあ、二人ともコレを着て、そこの装置に立ってくれるかい。」
 東雲 :「じゃあ、直志さんどうぞ!」
    (と戦闘服を渡す)
 大家 :「あの・・・さ。」
 東雲 :「はい?」
 相楽 :「いやっほーぃ! レッド!」
 大家 :「いや、大したことじゃないんだけどね。       どうして、オレにブルーを渡したのかなぁ〜?って。」
 東雲 :「え? なんとなく・・・似合うと思ったんです。」
 大家 :「あ、そう? そっか!ok、ok。ありがとう。」
 東雲 :「って綾波さんが言えって・・・。」
 大家 :「・・・え? 今、なんて?」
 綾波 :「(手を叩いて)ハイハイ!二人ともさっさと着る!」
 相楽 :「はぁーい!」
 大家 :「・・・はい。」
--------------------------------------------------------------------------- <秘密基地・研究室>
 瀬口 :「よし。じゃあ、その装置に乗ってね。まずは相楽君から。」
 相楽 :「はい! okっす!」
 東雲 :「これから、装着時のデータを採取しますので       スキャン中は動かないで下さいね。」 
 瀬口 :「好きなポーズを取るなら今のうちだよ。       だけど、今後はそのポーズでしか装着が出来なくなるからね。」
 東雲 :「つまり、”変身ポーズ”です!」
 相楽 :「変身ポーズか! よしっ! これだ!!」
    (相楽の変身ポーズに、場が凍りつく)
 綾波 :「・・・はい?」
 瀬口 :「これはまた、奇抜だねぇ。」
 東雲 :「相楽さん・・・本当にそのポーズでいいんですか?」
 大家 :「相楽。頼むから変えてくれ・・・。」
 相楽 :「どうしてですか!? カッコイイでしょう!?」
 大家 :「これを着るだけでも厳しいんだぞ・・・。       想像するに、変身するお前の横には俺が居るんだろう?       だったらせめて、もう少し違うポーズにしてくれないか・・・?       ・・・オレ、恥ずかしさに耐えられそうも無いよ・・・。」
 相楽 :「えぇー!? そうッスかぁ〜?」
 綾波 :「相楽君・・・ちょ〜っち降りてこっちへ来てくれるぅ?」
    (とぼとぼと装置から降りる相楽を連れて部屋の外へ出た)
 瀬口 :「じゃあ直志君、先にスキャンしようか。」
 大家 :「わかりました。」
 東雲 :「期待してますよぉ!」
 大家M:「変なプレッシャーを感じるんだが・・・。」
 瀬口 :「よし、いいよ!」
 大家 :「こうで。」
 東雲 :「え〜!? ヒーローですよ?       なのに、なんでチラシのモデルみたいなポーズなんですか?」
 大家 :「チラシのモデルって。       ・・・でも、オレにしてみればポーズってこれなんだよね。」
 瀬口 :「じゃあ、それでスキャンするよ。動かないでね。」
 東雲 :「くふふ。いいですかぁ〜私が面白いこと言っても、       笑ったり、動いたりしちゃいけないんですよぉ〜?」
    (東雲がいたずらっぽく言う)
 瀬口 :「やれやれ。」
 東雲 :「覚悟はいいですかぁ〜?」
 大家M:「なんだか分かんないけど、かわいいなぁ。」
 東雲 :「【布団が吹っ飛んだ】!」
 大家M:「ええ!? おやじギャグか! ・・・しかも古典すぎる。」
 東雲 :「むむむ、耐えますね。       直志さん、ツワモノです。じゃあ、これはどうですか?」
 大家 :「あの〜久遠ちゃん?」
 東雲 :「問答無用でーす! 【カレーは辛ぇー】!」
 大家M:「なんか、笑ってあげた方が・・・いいのかな。」
 瀬口 :「直志君、もういいよ。」 
    (スキャンが終了して、瀬口さんは微笑んで見せた)
 大家 :「あははは。いやー、面白いよ。久遠ちゃん。」
 東雲 :「やった! 笑いましたね!」
 大家 :「オレもそういうの知ってるよ。【フットバスで、疲れをふっ飛ばす】。」
 東雲 :「っっぷぷぷぷ!? ちょ!!       フットバスで、つ、つ、疲れをフットバスって!! あははは!!」
    (息を吸うのも辛そうに爆笑してる東雲)
 瀬口 :「彼女、おやじギャグ大好きなんだよね。しかも笑いのハードルが低いってゆーか・・・。」
 大家 :「あはは、そうみたいですね。」
 大家M:「遠まわしに、レベル低って言われた感じがするけど。」
 東雲 :「あは、あは、あは。フットバス、ふっ飛ばす。ふっ・・・ぶふ!」
 瀬口 :「まぁ、東雲君はしばらくそっとしておくとして。       直志君のチェンジャーに、スキャンから生成したデータを変換してダウンロードしないとね。」
 大家 :「はぁ・・・?」
 瀬口 :「とりあえず、持ってるチェンジャーを貸してくれるかい?」
 大家 :「はい、これですね。」
 瀬口 :「じゃあ、ダウンロードしてる間に相楽君に声を掛けてきてくれるかな?」
 大家 :「分かりました。」
   (扉の開く音:シュウィーン)
 綾波 :「違う! 肘の角度をあと3度曲げる。そっちじゃない。」
 大家 :「相楽ぁ、ポーズは決まったか? 装置空いたぞ。」
 相楽 :「了解っす。」
 綾波 :「いい? のけぞりの角度も重要なんだからね!」
 相楽 :「はい。」
   (そして、装置の上に立つ相楽)
 瀬口 :「よし、じゃあポーズ決めて。」
 綾波 :「さぁ、効果音も忘れずにね!」
 相楽 :「はい。ドキュゥゥゥゥゥゥン!!!」
 大家 :「・・・なんだ、この奇妙なポーズは。」
 綾波 :「どう? かの有名な【チョチョの奇妙な珍道中】のポーズ。【チョチョ立ち】よ!!」
 東雲 :「おぉ〜!」
 大家 :「おぉ〜・・・。」
 大家M:「とは言ってみたものの、全然知らないし。       それに、さっきより凄いことになってる気がするんだけど?」
 瀬口 :「はい、お疲れさま。東雲君、チェンジャーにダウンロードよろしくね。」
 東雲 :「はい。相楽さん、腕のチェンジャーを貸してください。」
 綾波 :「じゃあ、今のうちに業務連絡しておくわね。       明後日に仕事があるから、忘れないように。       詳しい時間や場所については、事前にチェンジャーの方へメールを       送っておくから、それで確認してちょーだい。」  
 大家 :「・・・携帯電話でもいいような。」
 瀬口 :「ん〜そう言われるとねぇ。チェンジャーも便利だと思うよ。       他にも機能はあるし、説明はこの後にするけど・・・       そうだな、写真を撮れるとか。」
 大家M:「それ、携帯では基本です。」
 綾波 :「とにかく、仕事がんばってもらわないとね!」
 相楽 :「仕事って? タイツを売るんすか?」
 綾波 :「タイツじゃなくて戦闘服! って言っても売らないけど!       あーんも〜、そうじゃなくて。」
 大家 :「仕事って言われても・・・さっぱり。」
 綾波 :「・・・とにかく、ヒーローということを忘れないで当日臨んでちょうだい。       あくまでもメインは怪人を倒すことだからね。」
 相楽 :「了解っす!」
 大家 :「分かりました。」
 東雲 :「相楽さん、チェンジャー返しますね。」
 瀬口 :「一度、変身してみて問題がなければ、そのまま持って帰っていいからね。」
 綾波 :「そういうことだから。壊さないよーにね。分かった、相楽?」
 相楽 :「ズキュゥゥゥゥゥン!!!」
   (いきなり変身する)
 大家 :「うおっ!? まぶしっ!」
 相楽 :「おおおお! 変身した!?」
 綾波 :「相楽! 人の話聞いてたの!?」
 瀬口 :「ははは。とりあえず、変身処理は正常に動作したみたいだね。」
 東雲 :「うわぁ〜!! かっこいいです! 相楽さん!」
 大家 :「・・・確かに、ちょっとカッコイイとか思ったかも。」
 綾波 :「じゃあ、直志君も変身してみて。」
 大家 :「はい。こう?」
   (発光して、青い戦闘服を装着する大家)
 相楽 :「うほおおお!」
 瀬口 :「うむ、問題ないようだね。」
 綾波 :「それにしても、相楽の後だと・・・変身ポーズが。」
 東雲 :「地味、ですね。」 
 大家 :「はは・・・。」
 瀬口N:こうして、『浅井プロダクション』におけるヒーローが誕生した。      彼らの初仕事は一体どんな戦いとなるのだろうか? 乞うご期待!
 相楽 :「いやー! この時計便利ですね!       ・・・で、どうやって元に戻るんすか?」
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