声劇用台本 
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■タイトル 

  バレンタインデーの放課後

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■ジャンル

  コミカル

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■設定

 バレンタインデーに盛り上がってる男子二人と幼馴染のやり取り。
 もっとも重要な所に気付かない鈍感男子ズ。

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■登場人物
 
 田所  亨[たどころ とおる ](♂):学生。茅生は幼馴染。
 重森 俊彦[しげもり としひこ](♂):学生。田所の友人。
 茅生 鈴子[かやおい れいこ ](♀):学生。口が悪い。属性あり。
                   田所が鈴子をリン子と読んだのが謂れ。
 
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■配役(2:1:0) 所要時間:5〜8分程度
 
 田所(♂)[L26]:
 重森(♂)[L25]:
 茅生(♀)[L27]:

  ※L**:セリフ数
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■台本

<学校:放課後の教室>

 重森:「突然ごめんね。ちょっといいかな?」

 田所:「なに?」

 重森:「あの・・・今日、なんの日か知ってる?」

 田所:「さぁ。誰かの誕生日?」

 重森:「今日は、バレンタインデーだよ。あの・・・このチョコを貰って欲しいんだけど。」

 田所:「あぁ、そうだったのか。ありがたく貰っておくよ。」

 重森:「私・・・ずっと、貴方のことが・・・」

 茅生:「・・・何やってんだ。お前ら?」

 重森:「うぁ! 突然出てきてビビらせるなし!」

 田所:「なんだ、リン子か。今、大事なシミュレーション中なんだから邪魔するなよ。」

 茅生:「また、気持ち悪いことでもやってるんだろ? バカバカしい。」

 重森:「なんですと! 気持ち悪いとは、何事か!? 彼はそうかもしれないが、ボクは違うし!」

 田所:「重森。聞き捨てならない台詞が聞こえたのだが?」

 茅生:「二人とも似たようなもんだろ。で? 何やってたんだ?」

 重森:「リン子には関係ない。」

 茅生:「馴れ馴れしく”リン子”と呼ぶな。」

 田所:「ふふん。リン子には特別に教えてやろう。今日は一年に一度しかない、バレンタインデー!」

 重森:「もてない男もソワソワしてしまうバレンタインデー!」

 田所:「奥手な女子の味方。バレンタインデー!」

 重森:「自宅に帰るまで諦めるな、バレンタインデー!」

 田所:「放課後がゴールデンタイム。バレンタインデー!」

 茅生:「製菓業界の策略、バレンタインデーか。」

 田所:「それを言うな。いろんなモノを敵に回すことになるぞ。」

 茅生:「まったく・・・浮かれちゃって。」

 重森:「何か言ったか?」

 茅生:「別に。」

 田所:「ま、オトコオンナのリン子には関係ない話か。」

 茅生:「そんなに欲しいもんなのか?」

 重森:「そりゃ欲しいに決まってるし!」

 田所:「重森、落ち着け。今日は紳士的に行こうと決めたじゃないか。」

 茅生:「紳士的って何さ?」

 重森:「ジェントルマンだし。リン子。」

 茅生:「だから、リン子と呼ぶな。」

 田所:「いいか、よく聞けよ。奥手な女子が日々募らせていた想いを伝えてくれる日。
     そんな勇気ある女子の心に応えるのさ!
     ボク等、貰う側もスマートに、紳士的に受け取るべきなのだ!」

 茅生:「既に、”奥手な女子”と”貰える”という事は大前提なのか。」

 重森:「当然だ。貰えない時のシミュレーションをする意味がわからんし。」

 田所:「こちらが動揺すると、女子の動揺も誘ってしまうかもしれないだろ?
     だから事前にシミュレーションをし、告白しやすい雰囲気を整えられるように!」

 茅生:「相当気持ち悪いな、お前達。」

 重森:「な、何を言うか! 貴様!」

 田所:「まぁまぁ。リン子には縁の無い話だからな、嫉妬してるんだよ。嫉妬。」

 茅生:「し、嫉妬!? そ、そんな事・・・なんで私が嫉妬しなきゃならないんだよ!」

 重森:「な、なんだよ突然? リン子が暴走・・・」

 茅生:「だから、リン子って言うな!」

 田所:「・・・という事で、ボク達は忙しいんだ。用が無いなら、どっかに」

 茅生:「で?」

 重森:「”で?”?」

 田所:「”で?”って何が ”で”なんだ?」

 茅生:「それで・・・実際に、奥手の女子は現れたのか?」

 田所:「ギクッ!」

 茅生:「実際に、チョコは貰えたのか?」

 重森:「ギクッ!」

 茅生:「つまりは、シミュレーションの意味は無かったということか。」(少し安堵)

 重森:「な、なにおぅ!? まだ、放課後は終わっていない! その発言は性急に過ぎるし!」

 茅生:「その放課後ってのは、いつまでが放課後なんだ?」

 重森:「う、うぐぅ・・・。」

 田所:「リン子がここにいると、女子が来づらいだろ? もう用が無いなら他に」

 茅生:「用があるから来たんだ。これ。」

 田所:「お? なんだこれ。日誌?」

 茅生:「亨。今日、日直だったの忘れてるだろ?」

 田所:「はっ! そうだった・・・。バレンタインデーの事で忙しかったからな。」

 茅生:「まったく・・・。あとは、自分の分を書いて先生に提出しておいてくれればいいから。
     流石に、私が亨の分まで書いたら字でバレるからさ。」

 田所:「今日、全部やってくれたのか? ありがとう。」

 茅生:「ば、べ、別に。亨の為にやった訳じゃないから!」

 重森:「え・・・えええええ? リン子って実は・・・」

 茅生:「リン子って言うな! じゃあな、私は帰るからさ。」

 田所:「ああ、じゃあな。気をつけて帰れよ。」

 茅生:「あ・・・うん。気をつけて、帰るよ。」(嬉)

   (茅生退場)

 重森:「ん? なんか、日誌に挟まってないか?」

 田所:「え? あ、ホントだ。・・・チョコ?」

 重森:「これって・・・。」

 田所:「・・・・・・ええええ?!」

 重森:「なんてこったい。まさか、こんなことが。」

 田所:「これは、想定しなかった・・・。まさか、”義理チョコ”とは・・・。」

 重森:「何言ってるんだよ? もっと重要な所に気付かなかったのか?!」

 田所:「重要な所?」

 重森:「そうだよ。リン子が・・・・・・・”ツンデレ”だったという事実に!」


<夕暮れの帰り道>

 茅生:「あいつ・・・チョコ、気に入ってくれたかな。」

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<おしまい>

※ああ・・・オチがね。うん、オチがダメだと思うんだ。

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(2010- 5-23 up)