−声劇用台本−

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 演優苑 en-yu-en

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■登場人物

 客1:声劇仲間。途中で騎士に。
 客2:声劇仲間。途中でS女王に。
 客3:声劇仲間。途中で姫に。
 客4:居ない・・・はず。空想の人物。
 店員:新人バイト。

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■シーン解説
 1.劇大好き客3人によるデモンストレーション。あたかも客4が居るかのように。
 2.客4が何を頼んだのか。店員のセンスの見せ所?
   【青汁ソーダ】※1は、常識の範囲で自由に変えてね。
   演者さん、リスナーさんが気分を害するようなモノにしませんように。
 3.どの飲み物が誰の物? 客4は、居るの?居ないの?
 4.劇中劇の準備はいいですか。
 5.劇中劇。メインディッシュです。楽しんで演じて貰えるといいな。
 6.雑談、そしてやっと肉タイム。

 ※本台本は、本当に意味の分からない台本で恐縮です。
  実は一人2役を演じる感じで、アンリアル中のリアルの中でアンリアル世界。
  
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■配役(2:2:0)

 客1(♂)(L52):
 客2(♀)(L48):
 客3(♀)(L48):
 店員(♂)(L49):

 ※(L**):セリフ数
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■台本

<シーン1:来店と謎の客4>

 店員 :「いらっしゃませ!
      お客様は何名様でございましょうか?」

 客1 :「何名に見えますか?」

 店員 :「はい?」

 客1 :「何名いるように見えますか?」

 客2 :「”何名”じゃなくて、”何人”だよ。」

 客3 :「そうそう。”何名”は丁寧語だから自分には使わないの。」

 客1 :「そっか。じゃあ・・・何人いるように見えますか?」

    (笑顔のまま固まっている店員)

 店員M:「指摘すべきは、ソコじゃないだろぅ・・・。」
 店員 :「は、はぁ。そうですね・・・私には3名様に。」

    (客3人が同時に右を向き、一点を見つめる)

 客2 :「あ、やっぱり見えて無いんだ・・・。」

 店員M:「え? 何が?」

    (誰も居ないはずの場所に向かって言う)

 客3 :「そんなこと無いって! っ、違うって。
      影が薄いとか・・・そんなんじゃない!」

 客1 :「そうだよ。店員の視界が狭いんだよ。」

 店員M:「そんなこと言われたの初めてだよ。」

 客2 :「・・・もう。そんなこと言わないの。」

 客1 :「おい。ちょっと待てよ!?」

 店員M:「なにが起きてるんだ?」

 客3 :「帰るとか言わないでぇ。ね?」

 店員 :「お客様・・・4名様でしょうか?」

 客1 :「見えた?」

 客2 :「やったね!」

 客3 :「いまの凄く上手かったよ〜。」

 客2 :「ねー。」

 店員 :「では、4名様ご案内します。」

 客1 :「いいえ、3人です。」

 店員M:「何を言ってるんだ?こいつらは!?」
 店員 :「かしこまりました。席へご案内致します。・・・ふぅ。」

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<シーン2:店内・奥の席>

 客1 :「すげー腹減った!」

 店員 :「こちらでよろしいでしょうか?」

 客2 :「はーい。」

 店員 :「では、注文が決まりましたら・・・。」

 客3 :「ウーロン茶ぁ〜。」

 客1 :「じゃあオレも。」

 客2 :「何にする?」

    (また、何も無いところを見つめる3人)

 客1 :「え、うっそ。そんなの飲むの?」

 客2 :「すごーい。私はソレ飲めないからぁ・・・オレンジジュースで。」

 店員 :「・・・では、ご注文の方繰り返させていただきます。
      ウーロン茶をお2つ。オレンジジュースをお1つ。」

    (店員をじーっと見つめる3人) 

 店員 :「えー・・・と、以上で・・・」

    (見えない客4に話しかける)

 客3 :「何飲むって言ったっけ? ・・・ああ、ソレソレ。」

    (店員をじーっと見つめる3人) 

 店員M:「うわー。何ぃ? 今、何を頼んだの?」
 店員 :「あ・・・青汁ソーダ(※1)・・・お1つですね?」

    (ビクビクしながら、問い返す店員)

 客2 :「きゃー、確かにソレは飲めなーい!」

    (安堵する店員)

 客1 :「でも、青汁ソーダ(※1)は頼んでません。」

 客3 :「じゃあ、お願いしますー。」

 店員 :「・・・はい。ありがとうございます。」
 店員M:「なんなんだよっ!(怒)」

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<シーン3:駆け引き?>

 客1 :「それにしても、青汁ソーダ(※1)は無いわ。」

 客2 :「ねー? ってか、そんなのあるんだ?」

 客3 :「絶対、罰ゲームでしょ〜それ。」

 客1 :「だよなぁー!」

 店員 :「おまたせしました。」

 客2 :「あ、来た来た。」

 店員 :「ウーロン茶のお客様。」

 客3 :「はい!」※出来れば全員で(代表客3)。

    (3人が手を上げる)
    (店員をじーっと見つめる3人)

 店員 :「!? ・・・えーと。」

    (恐る恐る記憶の糸を辿り、ウーロン茶を置く店員)
    (グラスを置く音:コトッ)
 
 客3:「ピンポーン♪」

 店員M:「なんだこれ!? どんなプレッシャーだよっ!!
      いっそのこと、このまま全部真ん中に置いて逃げるか・・・?」

    (店員を凝視している3人)

 店員M:「ごくり・・・逃げれる雰囲気じゃないな。
      逃げても捕まりそうな・・・ハンターの眼してる!」

 店員 :「・・・ウーロン茶のお客様。」
 店員M:「どっちだ・・・2択。これをクリア出来れば、
      残りのオレンジジュースは、自動的に決まる!」

 客1 :「ねぇ、何食べる?」
 
 客2 :「肉ぅ〜!」

 客3 :「てか、焼肉食べに来たんだから肉に決まってるじゃん!」

 客1 :「そうじゃなくて、カルビ? タン?」

 店員M:「うおい! ココに来て、まさかの無視!?
      どういうことだ? 2択だろ。さっきのノリだと手を挙げると
      思っていたのに・・・。はっ! まさか・・・まさかの”3択”?!」

 客3 :「私、カルビー。」

 客2 :「あ、私も〜。」

 店員M:「この全無視は、”見えないもう一人が手を挙げてる”
      ということを意味しているのか!?
      どうするオレ。どうする。・・・一か八か!!」

    (自分の記憶と決断を信じてウーロン茶を置く)
    (グラスを置く音:コトッ)

 客1 :「タンいいなぁ・・・他なんかある?」

 店員M:「いよっしゃー! 正解だな。
      この見事なまでのスルーは、正解に違いない!」
 
 客2 :「あ、あとぉ。ハツ食べたいかも。」

 客3 :「ハツ? ハツって何?」

 客1 :「心臓だよ。Hearts(ハーツ)が語源らしいけど。」

 客3 :「へぇぇぇ〜。」

 店員 :「オレンジジュースのお客様。」
 
    (メニューで肉を選び続ける客3人)

 店員M:「あれ? オレンジジュースも無視。・・・まぁ、最後の1つだけど。
      でも、さっきの時点で3択だったとしたら、
      ここで手を挙げてくる流れじゃないか?」

    (ちら見して、客3がそっけなく)

 客3 :「あ、置いといてください。」

 店員M:「普通かよ!? オレ無駄にドキドキしちゃってたじゃん!」 

 客1 :「注文いいですか? えっとー。
      ハツと、タンと、イケメンの声帯を3人前ください。」

 店員 :「ご注文は以上でよろしいでしょうか?」

 客2 :「はい。いいでーす。」

 客3 :「ああー、ウーロン茶おいしぃ〜。」

 店員 :「では、ご注文の方を繰り返させていただきます。
      ハツとタンとイケメンノセイタイをそれぞれ3人前ですね?」
 店員M:「イケメンノセイタイって、なんだっけ? 
      (ピッピッピ)そんなメニュー登録されてないぞ?」
 
 客2 :「あ、あとぉ。萌えの声帯を1人前追加で。」

 客3 :「えー! いいなぁー私も欲しい!」

 客1 :「じゃあ、ソレを2人前追加してください。」

 店員 :「はい・・・モエノセイタイ2人前・・・ですね。」
 店員M:「んーむ? それも登録されてないぞ。」

 客2 :「以上で!」

 店員 :「申し訳御座いません、お客様。
      イケメンノセイタイとモエノセイタイですが・・・
      当店では扱っていないようです。」

 客1 :「え? 置いてないの? そっか。
      じゃあ、今の全部止めてカルビ6人前で。」

 店員M:「結局カルビかよ!」

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<シーン4:いろんな意味で火が点いてきた>


 客2 :「来た来た。肉が来たよ〜。」

 店員 :「お待たせしました。カルビ6人前です。
      では、火の方付けさせて頂きます。・・・失礼しまーす。」

 客3 :「(台詞)私のハートに火は付けないでね!」

 店員 :「・・・は、はぁ・・・。」

 客2 :「(台詞)ダメよ! この娘は、私のモノなんだから!」

 客1 :「(台詞)オレのこと、本気じゃなかったのかよ!?」

 店員M:「・・・なんだコレ?」

 客3 :「あはは!いい〜。アドリブ最高ぉ。」

 客2 :「じゃあさ、またやる?」

 客1 :「アドリブ肉劇場か。」

 店員 :「・・・では、ごゆっくり。」
 店員M:「アドリブ肉劇場ってなんだよ? やべえ、超気になる・・・。」

 客3 :「じゃあ、今から開演ね!」

 客1 :「了解。」

 客2 :「今日は私が”カウントダウン焼き”したーい!」

    (気になって隣のテーブルを拭きながら聞き耳たてる店員)

 客1 :「じゃあ、準備ok?」
 
 客3 :「okでーす。」

 客2 :「じゃあ、行くよー? アドリブ肉劇場・・・
      カウント、3,2,1 ジュー!」

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<シーン5:劇中劇? アドリブ肉劇場>

 客3 :「や、やめて! いや! それ以上は?!」

 客1 :「やめろ!やめてくれ!!」

 客2 :「ふふふ。私に逆らう気か?」

 客1 :「わかった! なんでもやる・・・なんでも言うことを聞く。
      だから・・・それ以上、焼かないでくれ!」

 客3 :「ダメ! ダメよ! 焼肉女王の言うことなんか聞いちゃダメ!」

 客2 :「オーッホッホッホ! 言ったわね?
      私の言うことを何でも聞くですって?」

 客1 :「あ・・・ああ。だから、頼む!」

 客2 :「そう。いいわ。・・・では、手始めに目の前に横たわっている
      それを鉄の網に乗せるのよ。」

 客3 :「そ、そんな!? ダメよ!いけないわ!」

 客1 :「っ・・・! わ、わかった。これを・・・乗せればいいんだな?」

 客3 :「やめて!」

 客2 :「いい子ね。そうそう、いいわよ。そのまま、ゆっくりと。」

 客3 :「私、いいから! あの肉じゃなくても我慢するから!」

 客1 :「くそうっ!」

    (ジューっと焼ける音)

 客2 :「オーッホッホ! いいわ、いい音。いい匂い。立ち上る煙と
      したたる肉汁! 天国と地獄へと誘(いざな)われているようだわ!
      ああっ! なんて素晴らしい。身震いを抑え切れない!」
 
 客3 :「私も、私もやるわ!」

 客2 :「動くな。お前は動くな。」

 客1 :「姫は、じっとしていてください。」

 客3 :「そんな・・・私だっていつまでも待っているだけの女じゃないわ!」

 客1 :「!? だめだ、それは!」

 客2 :「あらあら、いけないわね。勢いで伯爵に手をかけてしまうとはね。」

 客1 :「姫!?」

 客3 :「大丈夫よ。やってみせるわ!」

 客2 :「そうなの? お手並み拝見といこうかしらねぇ。」

 客1 :「焼肉女王。頼む、姫は見逃してやってくれ!」

 客2 :「あらあら。人の心配している場合じゃなくてよ?
      貴方の手元にあるソレ・・・大丈夫かしら?」

 客3 :「っ! 大変だわ。すぐに・・・!」

 客1 :「ちぃぃぃ!」

 客2 :「ダメよ。裏返しちゃ、ダ・メ。」

 客3 :「そ、そんな。だけど、そのままじゃ。」

 客1 :「頼む。もう限界だ!」

 客2 :「私の言うこと、なんでも聞くんじゃなかったのかしら?
      良いというまで、熱い鉄に押し当てるのよ!
      そう、もっとよ。もっと! 
      肉汁が果て、黒い鎧をまといし異界の騎士と成り変るまで!」

 客3 :「ダメ! それ以上やると、炭化してしまう!」

 客1 :「うああああ!」

 客2 :「じゃあ、お先に頂くわ。」

     (パクッ)

 客1 :「な、なんだと!? 約束が違うじゃないか!」

 客2 :「あーら、なんの約束かしら?」

 客3 :「今のうちに裏返すのよ!」

 客1 :「せいっ!」

 客2 :「オーッホッホッホ! おや、まぁ。見るも無残な。
      ・・・いいえ、貴方にはお似合いかもしれないわね。」
 
 客3 :「そ、そんな! 酷い!」

 客1 :「くそっ! 手遅れだったか・・・。くぅう。」

 客2 :「ダメよ。貴方はそれを手放してはいけないのよ。
      自分でやったのだから、自ら内界(ないかい)への門を開いて送り込んであげないとね!」

 客3 :「ああ、そんな・・・! 想像するだけでも恐ろしい。
      あの味に、歯ざわり、舌触り。私が、私が変わりに!」
 
 客1 :「大丈夫だ! オレなら大丈夫だ。」

    (パクッ)

 客3 :「ああ!」

 客2 :「そんな顔しないで。もっと嬉しそうにしないと・・・ね?」

 客1 :「くううぅぅ(苦)」

 客3 :「音が聞こえる・・・地獄の荒野を歩んでいく足音が・・・。」

    (ジャリ、ジャリ・・・) 

 客2 :「いい音。ジャリ、ジャリ・・・ジャリ、ジャリ・・・たまらないわ〜。」

 客1 :「オレは・・・地獄さえも・・・踏破してやる!」

    (ごくん)

 客3 :「大丈夫!?」

 客1 :「ああ、大丈夫・・・だ。」

 客2 :「オーッホッホッホ! それより、お姫様ぁ?
      あなた、なにか忘れてなぁい?」 

 客3 :「え? ・・・あ、いけない!」

 客1 :「しまったぁぁぁ!」

 客2 :「ふふん。面影も無いわねぇ。かろうじて、姿を維持しているけど
      あとどれくらい持つのかしらね? ・・・ピーマン伯爵。」

 客3 :「わたし・・・わたしっ!」

 客1 :「落ち着いて姫。・・・大丈夫です。
      貴女のためなら、何度でも地獄の荒野を歩いてみせます!」

 客2 :「ええい!忌々しい奴め! こうしてやるわ!!」
      
 客3 :「ああ! ピーマン伯爵が・・・砕けた!?」

 客1 :「なんてことを! ・・・だが、オレはやる!」

 客2 :「貴様!?」

 客1 :「さあ、ピーマン伯爵・・・いま、送ってやるぜ!!!」

 客3 :「シュバイツァー!!」

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<シーン6:やっと食事>
 
 客2 :「ブッ! ちょっとぉー。”シュバイツァー”って誰よ?」

 客3 :「姫の騎士(ナイト)様よ。」

 客1 :「オレ、そんな名前だったのか。(笑)」

 客3 :「今の結構おもしろかったんじゃない?」

 客2 :「ネットの声劇(こえげき)で、またやってみたいね。」

 客1 :「ネットだと、肉無いけどなぁ。
      それにしても、やっぱ演技って難しいな。」

 客3 :「そうだね。今度はしゃぶしゃぶでやってみたーい。」

 客2 :「とりあえず食べようか。」

 客1 :「先に頂いてます。」

 客3 :「あ、ずるーい。私もー。」

 客2 :「肉ばっかり食べないで、野菜もちゃんと食べなよー?」

 客1 :「伯爵は、まかせた。」

 客3 :「了解です!」

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 店員 :「声劇・・・。声で劇するってことか。面白そうだな。」

    (お客が来店)

 店員 :「おっと・・・いらっしゃいませ〜!」
 店員M:「帰ったらネットで検索してみよぅっと・・・。」

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<エピローグ?>

 客2 :「こうして、バイト君は声劇との出会いにより
      彼は将来、声優として大成功を収めることになるのでした!」

 店員 :「無いわ!」

 客3 :「え〜!? 無いの?」

 店員 :「・・・いや、有るかも!」

 客1 :「これはフィクションです。食べ物で遊ばないようにしましょう。
      また、店員をからかう様なことも止めましょうね。」

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<おしまい>

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