−声劇用台本− 2009-05-22 Revup ==【タイトル】================================================= 食堂・準備中3 ==【ジャンル】================================================= コメディ ==【概 略】================================================= 腹減った若者が、見知らぬ店に入ると。店主と客が言い争っていた。 昼飯を食べに来た若者は見事に意味不明な会話に巻き込まれる。 ==【登場人物】=================================================== 若者:腹減りで、新天地を開拓するも・・・悲惨な目に会う。 店主:店のご主人。迫力があるオヤジ。 客 :激ジェスチャーがヒドイ、理詰め・ウザい、奇声的笑い声。 ==【配 役】=================================================== 男2:女0:両1 若者(-才)両(L54): 店主(-才)男(L30): 客 (-才)男(L44): ※役名(年齢)性別(セリフ数) ==【台 本】=================================================== (ある日の昼過ぎ。真昼間に大きなアクビをしている青年) 若者 :「ふわぁーあ。お腹すいたぁ・・・昼ごはん何食べようかな。」 (ふらふらと通りを歩いていく) 若者 :「あれ? 通り一本間違っちゃったかな・・・。ま、いっか。」 (普段通らない道を進んでいくと、一軒の食堂が目に入ってきた) 若者 :「こんなとこに食堂なんてあったんだ。よし、入ってみようっと。」 (SE:ガラガラガラ) 店主 :「おう。おめー、今なんて言った?」 (扉を開けた途端に店主に怒鳴られて、咄嗟に身構える) 若者 :「(怯え・驚き)え!? え、ええ!?」 店主 :「ん?なんだ、おめぇ?」 若者 :「いや・・・えーと。」 客 :「丁度いい。君、そこに座りたまえ。」 店主 :「は?勝手に入れるんじゃねーよ。」 客 :「この人にも聞いてみればいい。」 若者M:「え、え、え、え?」 客 :「君はどう思う?」 (客と店主が若者を凝視している) 若者M:「やばい、面倒なのに巻き込まれそうな・・・。」 客 :「君はどう思う?」 若者M:「がんばるんだ自分。ここで一言、帰るって言えば・・・」 店主 :「あんた、どう思うよ?」 (再び問いかけられた若者はげんなりとした顔で) 若者M:「はい、無理ぃー。」 (作り笑いをしながら応える) 若者 :「あ、はい? なんでしょう?」 客 :「これを見てどう思う?」 若者 :「これ・・・って?」 店主 :「ここに置いてあるこれだよ。」 (二人が指し示したのは、テーブルの上にあるコップだった) 若者 :「・・・コップ・・・ですか?」 客 :「そう。だけど問題はそこじゃない。」 若者M:「そこだろうが、どこだろうが、どうでもいいんですけどぉー。」 (客は、無駄に上半身を動かしてジェスチャーをしながら喋る) 客 :「ついでに言うと、”そこ”とは言ったがコップの”底”って訳でもない。」 若者M:「・・・これほどウザい人は久々だわぁ。」 店主 :「おまえさん、これ見てどう思った?」 若者 :「どう・・・って。」 客 :「素直な心で。」 店主 :「正直に言ってみろ。」 若者 :「コップじゃなくて・・・なんだろ。ガラス?」 客 :「んー。なるほど。」 (腕組みをして、右手の人差し指を立てた) 店主 :「ち。あんたも勘が鈍いってゆーか。」 客 :「いやいや、それもまた先入観というものを表わしている良い例だ。」 (客は、無駄にジェスチャーをする。しかし、さっぱり意味の分からない動き) 若者M:「うわ・・・動くわー。この人、動きすぎっ。」 店主 :「こんなもん、ガラスに決まってんじゃねーか。」 客 :「フフフフゥ! まさしく先入観以外の何ものでも無いよ、それは。」 (もう、なんだか分からない踊りに近いジェスチャー) 若者M:「・・・もう目障りすぎる。」 店主 :「だ、だったら。なんだってーんだい?」 客 :「ガラスと言いましたね? 何故です?」 店主 :「そんなもん、ウチのコップだからなぁ。」 客 :「確かに、このコップを触ったのは・・・今のところ、貴方だけですからね。」 (何かを表現しているらしい、うねうねと動く腕) 若者M:「止めたい。あの腕を掴んで止めたい・・・。」 客 :「ですが。あの人は、あの席からこのコップを見ただけです。」 (客は、軽く首をかしげ上目遣い35度で若者を見た) (そして、手のひらを上に向けて頂戴って感じのポーズをする) 客 :「ですよね?」 (それにつられる様に、店主も若者に注目する) 若者 :「え、ええ。そうですけど?」 若者M:「って、今の確認必要かな。」 客 :「フフフフゥ! コップだからといって、ガラスとは限りません。 例えば・・・そう。プラスチックの可能性だってありますからねぇ。」 (バスガイド風に右手に見えますのはぁ〜的なポーズ) 店主 :「いや、ま。そりゃーそうかもしれねーけどよぉ。」 若者 :「・・・あの。コップがどうかしたんですか?」 客 :「ああ、そうでしたね。私が聞きたかったのは、コップの材質ではなくて。 このコップの中に入っている物は何か?ということです。」 店主 :「だからよー。見たら分かるじゃねーか!」 客 :「ご主人は、黙っていてもらえますか?」 (そう言われた店主が機嫌悪そうに若者を見た) 若者 :「ぅえ? あ、え。あ・・・水ですか?」 (そう答えると、待っていたかのように大きく仰け反りながら笑った) 客 :「フフフフフフゥ〜!」 店主 :「ほらみろ! 誰が見たって水じゃねーか。」 客 :「確かに!」 若者M:「!? 今のは正解かな?」 客 :「では、お聞きしましょう。」 (客は、軽く首をかしげ上目遣い。今度は45度で若者を見た) 若者M:「えぇーまたこっち?!」 客 :「水と答えましたが・・・君はこれが出てきたら、飲めますか?」 若者 :「はぃ???」 若者M:「ちょっと・・・店長がすっごい睨んでるんですけど・・・。」 店主 :「どうなんだよ?」 (何か威圧的な声調で店主が言う) 若者M:「ええー!? 今、どーゆー状況? 味方は? え、店長、味方じゃないの?」 若者 :「まぁ、飲みますよ・・・ね?」 客 :「フゥーフッフッフー!」 (鼻の穴が見えるほど仰け反って笑った) 若者 :「え? 飲みますよね?」 店主 :「おーよ。あんたは正しい。」 若者M:「店長、味方ぁー!」 客 :「君は、これがどういう水であるか分かって飲むのですか?」 若者 :「? どういうことですか?」 (客は鼻で笑い、目を細めて若者を見る) 客 :「フッ。では、ご主人。 このコップを持ってくる前に、何ておっしゃいましたか?」 店主 :「あ? 何言ってんだ。」 客 :「ですから。私に(ゴスッ)ぃ゛!・・・ってーか、スー(吸い込み音)」 (あまりのジェスチャーで、指先をテーブルにぶつけた) (言葉が飛び、テーブルの下で指を押さえて、痛みに耐えている) 若者M:「ぶっ。ついにやった(笑)」 (思わず吹き出した若者) (客に冷たい視線で睨まれ、緩んだ顔が真顔に戻る) (若者は目をキョロキョロさせて、二人を交互に見ると、視線をふせた) 客 :「・・・何か、尋ねましたよねぇぇ? シー・・・。(痛)」 店主 :「あぁ。お茶とお冷、どっちがいいか・・・って聞いたな。」 客 :「ええ。それで私は、お冷。と答えました。」 店主 :「そうだよ。だから、これ持ってきたんじゃねーか。」 若者M:「何の話かと思ったら・・・普通すぎる。」 客 :「そう。お冷を頼んだのに、これが出てきました。おかしいでしょう?」 (客は、軽く首をかしげ上目遣い。小馬鹿にしたような顔で若者を見た) 若者 :「はぁ・・・。」 若者M:「さっーぱりわかりませーん。」 客 :「いいですか?お冷ですよ?」 店主 :「お冷だよ。」 客 :「お冷ですよ?」 店主 :「お冷だろ?」 客 :「フッ」 (横目でチラッとぶつからない様に確認する客) 客 :「フフフフフゥ〜ぅ!」 (両手を広げて、最後にパンと手を叩く) 店主 :「だから、さっきからなんなんだ?」 客 :「お冷は、冷たい。冷たいということは?」 (客は、軽く首をひねりで若者を見た) 若者M:「そんなフリ方ないわぁ〜。」 若者 :「えー・・・っと・・・・。」 客 :「普通に考えて、外気との温度差が大きいということだ。 このコップの外側には水滴がついていない。」 若者 :「あ、確かに!」 店主 :「ん・・・。」 客 :「もう分かりましたね? つまりこれはお冷とは言える代物ではない!」 店主 :「ま、まぁ。そうかもしれないけど、水には変わりないだろう・・・。」 客 :「お冷を選択させたのに、それを持ってこなかった。 この時点で、ご主人は私の信頼を裏切った事になります。」 (興奮して、腕の動きは恐ろしい事になっている) 若者M:「ここまで、レベルの高いウザ男は初めてだわ。」 客 :「従って! ご主人の持ってきた水など信用して飲めるものですか!」 若者 :「いや、そこまで・・・」 (勝ち誇ったように笑い出す客) 客 :「フフフフゥ・・・ッ、ゲフゴホッゴホッ!!」 若者M:「あ、むせた。(笑)」 (滑らかにコップを手に取り、その水を飲む客) 若者M:「ぶ! お、え?! 今、飲んだよね!? あんだけ言っておいて、普通に飲んじゃうわけ?」 客 :「(水を飲む)・・・っはぁ。失礼。コホン。」 店主 :「・・・・・・。」 若者M:「店長スルぅー−−−!?」 客 :「あ、すみません。」 (店主がコップに水を注ぐ) 若者M:「しかも注いでるし!」 店主 :「・・・で、あんたは俺が信用出来ないから、この水が飲めないってのか?」 若者M:「飲んだし。」 客 :「その通り、飲めるわけが無い。」 (客は両手を広げて、頭を左右に振る) 若者M:「飲んだじゃー・・・ん。」 客 :「と、言うわけで。 私が食べた中華丼も本物かどうか怪しいと言ったんです。 そんな物にお金は払えません。」 若者M:「キター。急・展・開。」 店主 :「そうか。なるほどな・・・。」 若者 :「え? 認めちゃうの?!」 (思わず口に出てしまった若者) (二人がじっと若者を見て黙っている) 若者 :「あ・・・。」 店主 :「・・・で?お前さん、なんか用か?」 若者 :「用も何も・・・お昼ごはん食べに来たんですけど。」 店主 :「あぁ。今、もう準備中だよ。」 若者 :「え?そんなぁ。」 店主 :「また、夕方開けるからさ。そん時きてや。」 若者 :「それ、お昼ごはんって言わないしぃ。」 客 :「ん〜ん。UnLuckyDay(アンラッキーデー)だね。」 (客の顔をうらめしそうに見つめる若者) 若者 :「・・・本当にね・・・。」 =============================================================== −終 劇− Copyright©2009-2011 chaya_mode.All Rights Reserved.