−声劇用台本− ※これは元ネタのセリフ増量・ボケ増量Verです。 ご要望に応えられてるか心配ですが、宜しければお願いします。 ==【タイトル】================================================= 食堂・準備中(増量Ver) ==【ジャンル】================================================= コメディ ==【配 役】=================================================== 男3:女0:両0 店主 (-才)男(L72): 店員 (-才)男(L68): 客 (-才)男(L74): ※役名(年齢)性別(セリフ数) ==【台 本】=================================================== (ある日のお昼ごろ) 客:「腹へったぁ...。やっと飯だ。とは言うものの、 毎日おんなじ所で食べるのも飽きたなぁー。 でも、足は勝手にいつもと同じ道歩いてるって・・・。 習慣って怖いな。じゃあ、今日はちょっと反抗して。」 (ふらりと、普段通ることの無い路地に足を向けた) 客:「・・・あれ? こんな所にも食堂なんてあったんだ。へーぇ。 しっかしまた、年季の入った店だなぁ・・・。」 (SE:ガラガラガラ...) (扉の音に反応したのか、厨房の下から生えたような 二つの顔だけがこちらを凝視していた) 客:「(目が合って驚く)!?」 店主:「・・・・。(じー)」 店員:「・・・・。(じー)」 (揺るがない相手の視線にたじろぎながらも、客は一言しぼり出す) 客:「・・・・あの、いいですか?」 店員:「あ、はい。(アッパーで殴られる)ングッ!!」 (店主に殴られ、厨房の下に消える二人) 店主:「(小声)ばかやろう!なんで入れるんだよ!」 店員:「ア・ゴ・がぁ・・・。」 店主:「(小声)静かにしろ! また殴られてーのか?」 店員:「(小声)ふいッス。」 店主:「(小声)つーか、なんで札を『準備中』に返してないんだよ!」 (緊張感のない笑顔で) 店員:「あは。忘れてました。」 店主:「あ゛!?(こぶしを固めて)」 店員:「(小声)・・・・すんません。」 (SE:ガラガラガラ) (客は扉を閉めて、店の中央にあるテーブルについた) 客M:「あれ?いま昼時だよな? なのに客が俺だけって・・・。 やばいクジ引いちまったかなぁ。」 店主:「(小声)まったく。どうするんだよ?」 店員:「(小声)え?何が?何を・・・。」 店主:「(小声)この状況を。だ!」 客:「あのー?すみませーん。」 店主:「(にょき)はいー?」 (厨房の下から、店主の顔が生えてきた) 客:「メニューありますか?」 店主:「あー・・・はいはい。ちょっと待ってて。」 店主:「(小声)おら、行ってこい!」 店員:「ええ?俺っすか?」 店主:「(小声)あたりまえだろ!」 店員:「俺・・・メニューなんか覚えてないッスよ?」 店主:「(小声)メニューを持っていくんだよ!」 店員:「あーぁ。なんだーそう言って下さいよぉー。」 店主:「(小声)小声で喋ろ!」 店員:「いでぇ!」(おでこを真正面から殴られる) 客M:「なんか・・・なんだ。この雰囲気は。」 店員:「(小声)じゃあ、これ。メニューです。」 客:「ぅあ? はい。・・・ども。」 客M:「顔近づけすぎだろ・・・なんで小声なんだよ?」 (メニューを開く客) 客:「・・・んん?」 (ペラペラとページをめくる) 客:「・・・あのーすみません。これ、なんですか?」 店員:「(小声)え?(メニューを覗き込む)誰ですか?この人。」 客M:「俺だって知らねーよ! しかも、息を吹きかけるな!近いんだよ、顔が!」 (上半身を変な形に曲げて顔を遠ざけながら) 客:「・・・あはは、あのーそうじゃなくてですね。 メニューを頼んだんですけど。」 店員:「(小声)あー。 これメニューじゃなかったんだ。ちょっとまってて。」 (メニューらしき物を厨房へ持ち帰る店員) 店員:「(小声)見てくださいよ、これ。」 店主:「あ? なんだこれ?」 店員:「(小声)誰ですかね?」 店主:「誰って・・・お前、メニュー持って行ったんじゃねーのか?」 店員:「(小声)持って行ったらコレだったんですよ。」 店主:「で?」 店員:「(小声)いやー、一人でしかも一枚しかないアルバムってウケますね。」 店主:「これ、見合い写真ってゆーんだよ。」 店員:「(小声)これが!? 見合い写真!? へー・・・で、誰ですか?」 店主:「そんなことより、よぉ。メニューは? ど・う・し・た・んだ?」 店員:「(小声)あ、忘れてました! いでっ!」 店主:「さっさと持っていけ!」 店員:「(小声)ういッス。」 店主:「それと、顔をいちいち近づけるな!!! いつまで小声なんだよ!」 (二人の顔が近づいてる様子を見ていた客が 振り向いた店主と目が合う) 店主:「!」 客:「!?」 (戸惑った様子で視線をはずす客) 客M:「あの二人、怪しい関係なのかなぁ・・・? 目合っちゃったよぉ。」 店員:「メニューです。」 客:「ども・・・。」(店員の顔をチラチラ見る) (メニューを開いて、考え始める客) 客:「カツ丼、親子丼、天丼、肉丼、牛丼、 他人丼、焼き鳥丼、とろろ丼、海鮮丼 中華丼、ねぎ丼、牛乳丼、ヨーグルト丼。・・・ヨーグルト丼!?」 店員:「え?よーぐるとどん!? よー・・・ぐると、どん? ・・・よーぐる、と、どん?」 客:「あ、いや! それじゃないです。」 (間を取るように、水を飲む) 客M:「想像もしたくないな・・・。そもそも頼む客なんているのか?」 (まだ悩んでいる店員) 店員:「よーぎゅるとどぅん・・・英語わかんないんッスよねぇ。」 客M:「なんだこいつ。」 店主:「(じー)・・・・。」 (厨房に生えた店主の顔が客を凝視している) 客:「(目が合った)ぶはっ!げほっがほっ!」 店員:「ちょ!汚ね!」 客:「けほけほ・・・あ、すいません。」 (顔を背けた視線の先。別の席にカツ丼の食べかけが2つ残っていた) 客:「あ・・・じゃあ、カツ丼お願いします。」 店員:「あい。(店主に)カツ丼だって言ってます。」 店主:「・・・・・・・・ご飯が無い。」 店員:「はい!?」 客:「は?」 店主:「午前中で、ご飯が・・・米が無くなっちゃったんだよね。 うん。無くなったの。」 客M:「ええ?ってことは、丼モノ全滅じゃねーか!?」 客:「・・・じゃあ、他に何があるんですか?」 店主:「んー・・・む。」 (店主は、厨房の下へゆっくりと消えていく) 店員:「蕎麦とか?」 客:「あ、じゃあ。それでお願いします。」 (再び厨房に生える店主) 店主:「(にょき)無い。・・・そば粉がない。」 客:「そば粉? ここって、手打ちなんですか??」 店員:「手打ちできるんスか!? すごいッスね!」 店主:「・・・おい。ちょっと来い。」 店員:「はい?」 (店員の頭が殴られる音と共に、厨房へと消える二人) 店員:「イテッ!」 店主:「(小声)おまえは、なんで余計なこと言うんだ!」 店員:「いや、だって。手打ちとかスゴイじゃないっスか!?」 店主:「(小声)声がでけぇっつーの!(殴る)」 店員:「ンガッ!」 店主:「(小声)もういい!今のうちに札を準備中に変えてこい!」 店員:「(小声)・・・ういッス・・・。」 (そして厨房から出てきた店員) 客M:「うぉ!? なんで鼻血出てんだ? 厨房の中で一体何が起きてるんだよ。 ・・・えー? まさか・・・えー!?でも、怪しかったしなぁ。」 (なんかいろいろと凄いことを想像している客) (SE:ガラガラガラ) (扉を開けて出て行く店員とその様子をチラ見する客) 客:「あのー。もしかして準備中でした?」 店主:「(にょき)そうなんだよー。」 客M:「・・・なんでこの人は顔しか出さないんだ。」 (怪訝な顔をして客が席を立とうとする) 客:「あぁ・・・じゃあ、失礼しま・・・・・」 店主:「あ! いや、大丈夫だよ!」 客:「はい?」 客M:「全然、大丈夫じゃねーだろ! オレは昼飯が食いてーんだよ!」 店主M:「まずい・・・まずいぞ。あの客、怪しんでる顔してたぞ。」 客:「あのー、やっぱ失礼しますね。」 店主:「いや! ご飯・・・もう少しで炊き上がるからさ。」 客:「え? でも、さっき米が無いって・・・。」 店主:「そんなこと言ったっけ? いやいや、炊き上がってる米が無かったんだよ。うんうん。」 客:「あー・・・そうなんですか? じゃあ。」 客M:「しまったー! いま帰るには絶好の流れだったのに。」 (席に座りなおす客) 店主:「ちょーっと待っててくれよ?」 (厨房の下に消えたかと思うと、外に居る店員の携帯が鳴る) 店員:「(ピッ)もしもし?」 店主:「(小声)おい。オレだ。」 店員:「(小声)あれ?なんスか、携帯で?」 店主:「(小声)もしもし?良く聞こえねーぞ。」 店員:「(小声)俺は聞こえてますから大丈夫です。」 店主:「(小声)俺が聞こえねぇんだよ! お前また小声で喋ってんのか。」 店員:「(小声)え?だって、さっき声が大きいって。」 店主:「(小声)はぁ・・・・・・。もう普通に喋っていいから・・・。」 店員:「(小声)ういッス。」 店主:「(小声)すぐそこにコンビニあったろ。カツ丼買って来い!」 店員:「え? あぁ!なるほど、頭イイっスね! コンビニのカツ丼を出すんですね!」 客M:「・・・おい。外からなんか聞こえたぞ・・・。 オレにコンビニのカツ丼を食わせる気か!? だったら、コンビニで買って帰るっつーの!」 (携帯を切って店主が厨房から顔を生やす) 店主:「あぁ、あと数分で持って来る・・・いや!出来るから。」 (それを聞いた客は、沸々と湧き上がる怒りを抑えながら) 客:「『もってくる』ってなんですか・・・!?」 店主:「え?もって、くる? あれーそんなこと言った? も、も、モーって来る感じで、出来上がっちゃう・・・って感じで。」 客:「・・・。」 店主:「・・・・・モー・・・って。」 (見つめ合う二人。そして不意に身を翻し立ち上がる客) 客:「帰ります!(怒)」 店主:「あぁ!ちょっと!!」 (厨房から飛び出す店主) (SE:ガラガラガラ) (割って入るように扉の開く音がした) 店員:「カツ丼売ってなかったんで、親子丼買って来ま・・・」 客:「・・・・・・。」 店主:「・・・ぁ・・・。」 店員:「あー・・・。」 客:「あは・・・あはははは。」 (客の乾いた笑いと、それに合わせるように店主の笑い) 店主:「・・・あ? あははははは。」 (店主は笑いながら店員に近寄っていく) 店員:「(小声)カツ丼売ってなかったんで、親子・・・イデェ!」 (頭を殴られて、頭を押さえる店員) 店主:「じょ、ジョーダンですよ! まさか、そんなー・・・ねー?」 客:「そんな? なんですか。コンビニのカツ丼を食わせるわけがないと?」 店員:「え、なんで分かっ・・・・ぐおぉ!」 (見事なボディーブローに悶絶する店員) 客:「もういいですよ。他の店行きますから!」 店主:「いやいやいやいやいやいや!」 (客の前に立ちふさがり、後ろ手で扉を閉める) (SE:ガラガラガラ。) 客:「なんですか! コンビニで買うとか・・・ しかもカツ丼ないから親子?バカにしすぎでしょう!」 店員:「ええ!? 心が読まれたッスか?」 店主:「(睨んで)冗談はもういいから・・・。お前は黙ってろ。」 店員:「いやいや、不思議な力ってのは有るもんですよぉ!?」 店主:「・・・そっちの話じゃねぇ。」 客:「ふぅ・・・。勘弁してくださいよ。作るつもりもないのに なんで引き止めるんですか?」 店員:「そうですよぉ、帰らせたほうがいいですよ。 これ以上、心を読まれたらヤバイッス!」 店主:「(店員を睨んで)あ?」 店員:「・・・ういッス・・・。」 (その時、店主は目の端である物に気付く) 店主:「! わかりました。カツ丼ですよね?」 客:「ええ、そうですけど。」 店主:「もう大丈夫。本物を出します。」 客M:「もう大丈夫? それってつまり、 大丈夫じゃなかったってこと認めちゃってるじゃん! しかも本物とか・・・すでに怪しいだろソレ!? 」 店員:「何見てんだよ? ちょ、止めて! 心読まないでくれ!」 客:「出来ることなら読みてーよ・・・。あ・・・。」 客M:「思わず口に出ちゃった。」 (客はしぶしぶ座った) 店主:「おい。お客さんの水足しとけ・・・。」 店員:「ういッス。」 (なにやら客を警戒しながら、 びくびくと水を注ぎ足している店員) 客M:「・・・なんだこの疲労感・・・。 いつも食ってるBランチの幻覚が見える。オレやばいな。」 (一方、厨房から声が聞こえてくる) 店員:「オレも腹減ったッス・・・。」 店主:「いいから黙って移せ!」 店員:「えー。一本食ってもいいスか? イテッ!」 店主:「バカ野郎! 数すくねぇーんだから食うな!」 客M:「なんか、ちゃんと働いてる感じはするなぁ。 (携帯を見て)・・・もうこんな時間だよ。 正直、食えるモンなら何でもいいっての。」 店主:「よし! こう・・・卵の部分を広げて、と・・・。」 店員:「おお!すげぇ。」 店主:「ふふん。完璧だろ。」 店員:「カツ丼だ。マジでカツ丼ッスよ!」 客M:「お。出来たっぽいな。」 店主:「カツ丼の元は、さっき見たからな。」 客M:「・・・・・なんだろう。俺の中の何かがザワザワしてる。」 店員:「てゆーか。なんでアイツ帰らせなかったんスか?」 店主:「あぁ、なんかよぉ。怪しまれてるようなんだよ。」 店員:「え!?やっぱりアイツ・・・。」 店主:「・・・またか。そんなバカなことあるわけねーだろ。 とにかく、これを食わせたら普通の食堂だと思って帰っていくさ。」 店員:「ほーい。どーぞ!」 (湯気の立ち上るカツ丼を じわりじわりと警戒しながら運んできた) 客:「やっとかよ・・・。」 (目の前に置かれたカツ丼を見て驚愕する) 客:「う!? なんだこれ!?」 店員:「カツ丼ッスよ。」 客:「カツ丼・・・て。なんだこの荒れ果てたカツ丼は!?」 (厨房へ戻ろうとした店員が振り返る) 店員:「へ? さっき食ったのと同じだけどなぁ。」 客:「はい?」 店員:「ちゃんとカツ入れたし。卵だって入ってるし。」 客:「それは食材じゃねーか。良く見てみろよ・・・。 なんでこんなにカツの大きさがデコボコしてるんだよ!? しかも! 衣がベロンベロンになってあちこち肉が見えてるじゃねーか! こんなツギハギなカツ丼なんか見たことねーぞ!?」 店員:「え?気に入らないっスか? じゃあ、並び替えて・・・衣も取っちゃう?」 (店員が、どんぶりを取ろうと手を伸ばす) 客:「違うだろがぁ(怒) しかも、このカツ丼の上にのさばってる タマネギの量は一体なんなんだよ!!?」 店員:「あー・・・。オレ、タマネギ嫌いなんすよ。」 客:「・・・・おい。さっきから、チョイチョイなんかおかしくねーか?」 (厨房から生えている店主の顔を睨みつける客) 客:「店長!どうなってんだよ!? これが本物のカツ丼だってか?」 店主:「・・・・・・・店長? オレ?」 客:「はぃー? 店長ってアンタだろ??」 (店主と店員が目を合わせる) 店主:「・・・はい。」 客M:「なんだ今の間は・・・。厨房から生えてるのが店長じゃねーのか?」 (客が店主(?)と店員を見比べていた時、ある事に気が付いた) 客:「・・・・あ。無い。」 (客は、その視線をゆっくりと目の前にあるカツ丼へ移した) 客:「・・・冗談じゃないぞ・・・。」 店員:「?」 客:「あそこにあったはずの・・・食いかけのカツ丼が無くなっている・・・。 そして、目の前にある、このカツ丼・・・。うっぷ。」 店主:「・・・漬物いるか? 一切れしか残ってないけど。」 客:「ふざけんなぁー!!! もう二度と来るか!!!!!」 (客は勢い良く立ち上がりそのまま外へ飛び出して行った) 店主:「あ!」 店員:「・・・帰っちゃいましたね・・・。」 店主:「やべぇな。・・・おい!急げ!!」 店員:「う、ういッス!」 (二人は慌しく、レジの元へ駆け寄り漁り始めた) 店主:「ちくしょー、ちゃんと料理の勉強しておくんだったな。」 店員:「アニキー、食堂はやめたほうがイイッスね。」 店主:「お前よぉ、レジ打てるか?」 店員:「いゃぁ・・・開けるのは出来ますけど・・・。」 店主:「だよなぁ・・・、次はコンビニにしようと思ったけど。」 店員:「止めたほうが良さそうッスね。」 (SE:ガラガラガラ) (バツ悪そうに客が店に戻ってきた) 客:「・・・すんません。携帯忘れちゃ・・・・・・。」 店主:「あ!」 客:「あ?」 (客は、レジを漁っている二人の様子を凝視している) 店員:「ああ、ああ、ああ・・・」 (札を握り締めたままクビを横に振り、やっぱり心を読まれて いたんだとビビりまくってるジェスチャーをする店員) 客:「あーーーーー!!!」 −終 劇− Copyright©2009-2011 chaya_mode.All Rights Reserved.