−声劇用台本−

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■タイトル

  勇者の・・・ 第4話【勇者のMP】(仮)

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■ジャンル

  ファンタジー/コミカル

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■登場人物
  勇者(♂):魔王を倒し世界を救うという偉大なる存在らしい。
  詩人(両):吟遊詩人。性別は男。勇者の教育係? ナレ的進行係も。

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■配役(1:0:1)

 勇者 (♂)(L50):
 詩人 (両)(L48):

  ※L**:セリフ数
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■台本

 詩人 N:魔王討伐の命を受け、旅を始めた勇者。ある町トラントでのこと、
      モンスターによって町の人達が襲われているということを知り。
      そのモンスターが巣くっている洞窟へと向かうのでした。

 勇者  :「うわぁ〜・・・。」

 詩人  :「これはいい洞窟が口を開けてますね。」

 勇者  :「まったくだ。」

 詩人  :「では、いってらっしゃい!」

 勇者  :「はいはい。いきますよー!」

     (腕を引っ張り強引に洞窟へ)

 詩人  :「ふああぁぁぁー!暗いの嫌いですー!」

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 勇者 N:「勇者の・・・(てんてんてん) 第4話【勇者のMP(エム・ピー)】」
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 勇者  :「んー・・・。まだ、所々光が差し込んでるからいいものの。」

 詩人  :「(震えて)ふううううう。」

 勇者  :「ほんとにダメなんだな・・・あんた。まぁ、大丈夫だって。」

 詩人  :「怖いぃぃぃぃ!」

 勇者  :「だーかーらー。」

 詩人  :「貴方の根拠の無い自信が怖いぃぃ!」

 勇者  :「・・・ここに置いてくぞ?」

 詩人  :「冗談ですよー、もう。
       嫌ですねぇ。私たちは一蓮托生じゃないですか。」

 勇者  :「・・・オレを一人で送り出そうとしたのは、どこの誰だよ。」

 詩人  :「あ!」

 勇者  :「え?!なに?」

 詩人  :「階段がありますよ。不思議ですねぇ。」

 勇者  :「なんで?」

 詩人  :「こんなにしっかりとした階段があるなんて・・・。
       誰かがしっかりと整備したんでしょうかね。」

 勇者  :「モンスター?」

 詩人  :「だとしたら、なかなか器用ですねぇ。」

 勇者  :「へー。凄いね。」

 詩人  :「何を楽観的な・・・。そうじゃないでしょう?」

 勇者  :「どういうこと?」

 詩人  :「つまり、知能が高い可能性があるということですよ。」

 勇者  :「っ! なるほど。」

 詩人  :「もしくは・・・。」

 勇者  :「もしくは・・・?」

 詩人  :「観光スポットなのかも?」

 勇者  :「なるほどー! ってオイ!」
  
 詩人  :「おっと!? 覚えたての【ノリツッコミ】を発動しましたね。」

 勇者  :「あ・・・いや、そんなつもりは無かったんだけど。」

 詩人  :「とりあえず、階段を下りましょう。」

     (ザッザッザッザ)

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 勇者  :「うお! あっぶねー。」

 詩人  :「足元が濡れているようなので、気をつけてください。」

 勇者  :「・・・あぁ、先に言ってもらえると助かるんだけどな。
       んで、さっきの話の続きだけどさ。」

 詩人  :「はい? なんでしたっけ・・・私の声が美しすぎる件」

 勇者  :「では無い。スキルの話。」

 詩人  :「ふむ。【ノリツッコミ】がどうかしましたか?」

 勇者  :「【ノリツッコミ】に限らずだけど。そのスキルや術ってのは、
       いくらでも使えるもんなの?」 

 詩人  :「いいえ。制限があります。」

 勇者  :「制限? 使用回数とか、そんな感じか。」

 詩人  :「そうですね。正確には、使用回数というよりは
       MP(エム・ピー)を使います。」

 勇者  :「MPって何?」

 詩人  :「そんなことも知らないのですか〜?」

 勇者  :「悪かったなぁ。教育係なんだろ? 教えて下さいよ、先生。」

 詩人  :「MPというのは、”マンザイ・ポイント”です。」

 勇者  :「”マンザイ・ポイント”?」

 詩人  :「はい。古(いにしえ)の文献にその名が書き記されていました。」

 勇者  :「いにしえ・・・って。なんか良いね。」

 詩人  :「遥か昔の文明で、マンザイという素晴らしい言霊を
       扱った術があったそうです。それを”マンザイ”と呼び。
       その術を使うには、ある力を必要とするのです。その力を
       ”マンザイ・ポイント”。略してMPと言われていたようです。」

 勇者  :「本当かよ!」

 詩人  :「嘘です。」

 勇者  :「ぶっ! いま嘘をつく必要あったか?」

 詩人  :「なんとなくですよ。深く考えたらいけません。」

 勇者  :「・・・で、本当の本当は何なの?」

 詩人  :「”マジック・ポイント”とか、”マインド・ポイント”とか呼びます。」

 勇者  :「え、二通りあるの? どっちにすればいいんだよ。」

 詩人  :「どっちでもいいですよ。」

 勇者  :「そういわれてもなぁ。」

 詩人  :「だからMP(エム・ピー)でいいじゃないですか。面倒くさい人ですね。」

 勇者  :「・・・面倒くさいとか言うなよ・・・軽くヘコむんだけど。」

 詩人  :「これくらいでへこまないで下さいよ。」

 勇者  :「うー・・・ん。」

 詩人  :「まだまだ序の口なんですから。」

 勇者 M:「オレをどうするつもりだ・・・・・・。」
 
 勇者  :「・・・で、MPを使うってのは?」
”
 詩人  :「スキルや術を使うと、そのエネルギーの元であるMPを消費します。」

 勇者  :「ほうほう。」

 詩人  :「術が難しければ難しいだけ、その消費量は多くなるんです。」

 勇者  :「ふむふむ。でも、そんなの分かんないじゃん?」

 詩人  :「慣れてくると感覚で分かりますよ。」

 勇者  :「感覚?」

 詩人  :「いまのは、疲れたなぁ。とか。気持ち頑張ったな。とか。」

 勇者  :「・・・ぜんぜん分かんないよ。」

 詩人  :「仕方ありませんねぇ。私の特別な能力で
       あなたの力を分かり易く教えてあげるとしましょうか。」

 勇者  :「お願いします。」

 詩人  :「現在、あなたの最大MPは・・・31,324ですね。」

 勇者  :「ぅえ!? それって多いの!?
       じゃあ、さっき使った【ノリツッコミ】のMP消費量は?」

 詩人  :「31,324です。」

 勇者  :「使い切ってるじゃーん!! そんな凄い技なのか?」

 詩人  :「ちなみに、一般的な単位に変換すると、3ポイントです。」

 勇者  :「ぶっは!! 期待させるなよぉ!
       ・・・でもまぁ、数値的には納得かも。」

 詩人  :「術は、レベルが上がると勝手に思い浮かびますから。」

 勇者  :「ふーん、そんなもんなの?」

 詩人  :「そんなもんです。」

 勇者  :「ところでさぁ。オレ達・・・また迷子になってるとか。」

 詩人  :「私の”星を宿した瞳”に任せておけば大丈夫ですよ!
       ハハハハハ・・・ぁって! ぎゃあ!!」

     (足を滑らせて派手に転ぶ:ゴスン)

 勇者  :「・・・星の光じゃ道は照らせないみたいだな。」

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 詩人 N:トレントの町で依頼されたモンスター討伐。
      暗い洞窟を進むものの、敵の巧妙な罠にかかり負傷しながらも
      歩みを止めない・・・勇敢な詩人。

 勇者  :「ってお前かい! オレはどうしたんだよ・・・。」

 詩人 N:と、その仲間。

 勇者  :「あっそ・・・。それに、罠ってゆーか、勝手に転んだだけじゃん。」

 詩人  :勇猛で華麗な詩人の努力もむなしく、ついに勇者が・・・!

 勇者  :「不吉な事言うな!」

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<つづく?>