私は、中学の時、高木敏子の『ガラスのウサギ』という戦争体験記を読みました。
作者自身は、被爆されなかったものの、東京大空襲で、母と2人の妹を失い、さらに、終戦まじかの二ノ宮の空襲で、父が目の前で殺されてしまうのです。
終戦を迎えた時作者は、次のように語っています。
「どうせ負けるならもっと早く負けたと言えばいいのに。東京があんなに空襲されないうちにやめればよかったのよ。日本国中空襲されたんでしょう。広島や長崎に新型爆弾が落とされないうちにやめておけばどれだけの人が助かったか知れない。うちのお父さんやお母さんたちだって死ななかったし、家だって焼かれずにすんだはず。」
この怒りは、戦争を知らない私の心に強烈なインパクトを与えました。そして、「戦争で勝とうが負けようが、焼かれた家や、奪われた仲間の命は、2度と帰ってこない。そんな戦争に利益などどこにも無い。2度とそんなことがあってはいけないのだ」と強く感じました。
仲間同士の絆を破壊することのない平和な社会を築くために、視覚障害青年として何ができるのか、何が必要なのかを発見しに原爆の地、ヒロシマに行ってきます。