あなたも知ってるように、昨日あったまちの名が今日はなく、別の名になっている。びっくりだらけの日々だけど、これは「平成の大合併」のせい。合併すると、たいていまちの名を変えるからだ。これはいまある市や町や村の数を減らそうと(理由はあとで書く)、国が音頭取りをしてやっている市町村合併の生んだもの。大勢のひとが「おかしいな」と思ってる間に、町名変更はどんどん進んでいる。
合併すると、いくつもの町や村が一緒になって市になる。市は小さな市や、町や村をのみこんでもっと大きな市になる、など、合併の形はさまざまだが、人間が結婚や養子縁組で名前が変わるように、「まち」も前のままの名では新鮮味がない、片方の市の名を使うのはイヤだ、まずい、だから新しい名を考えようーーと、簡単に言えば、こういう理由で、「合併によってまちの名が変わる」という事態が起きている。
しかも05年3月までの期限切れ前に、駆け込みで合併申し込みをしようとしてるから、まだまだ名前の変更の混乱はつづくだろう。
この変動は、日本中を覆う大津波みたい。昨日あった名前が今日は消える。新しい名前が生まれる。それをあなたが好きかどうかは、関係ない。お母さん、お父さん、おじいさん、おばあさん、みんなが好きかどうかも、あまり関係ない。合併しても、ほんとは変えなくてすんだかもしれない、あるいは、もっとふさわしい名があったかもしれないのに、名前がどんどん変わるのはフシギじゃないか。時間をかけてみなで考えるのがほんとなのに、一部の人が急いで決めるのはヘンじゃないか。