
独断と偏見による
特撮ベストメカニック
海外SF作品に比べて一般レベルでの認知と評価は低いが、昔からヒーローのパートナー(あるいは主役)として数多くのメカニックが画面上で活躍してきた。そこで管理人の個人的趣味によって、印象的だと思うメカを一挙にピックアップ。メジャーなものもあればマイナーなものもあるが、まあ、思い出と共に語っていこう(著作権の関係で画像が使用できないのがイタイが、いずれイラストか何かで何とかしたい)
※一覧の見方
メカニック名(登場作品/製作年度/製作会社)
となります
ジェットビートル(ウルトラマン/1966/円谷プロ)
岩本博士の設計による科学特捜隊専用汎用VTOL機。ハイドロジェネート・ロケットエンジンの装着により宇宙航行も可能である。今見るとずんぐりむっくりのプロポーションは決してかカッコいいといえないけど、各エピソードでの活躍や、特撮メカの原点として魅力的である。ミニチュア自体は、4年前に作られた東宝映画「妖星ゴラス」に登場した国連VTOL機を、円谷監督が東宝からもらい受けてきて、それを改造したもの。破損等により何機か作られたせいか、中盤以降は結構プロポーションの違った機体も見受けられる。
シュピーゲル号(キャプテンウルトラ/1967/東映)
ウルトラホーク1号に先駆けること半年、テレビ特撮史上初の合体メカ。1号(中央部と下部)にキャプテン、2号(前半部)にジョー(後半はアカネ隊員)、3号(後半部)にハックが搭乗し、3機分離によるチーム攻撃「D3作戦」で、敵怪獣を相手に奮闘する。ドイツ語で「鏡」を意味するネーミングから来る硬質なイメージとスマートなデザインで、富田勲の主題歌アレンジBGMに乗って戦うシーンはカッコいいぞ!
ウルトラホーク1号(ウルトラセブン/1967/円谷プロ)
ウルトラメカの中で最高の知名度を誇る人気メカ。α・β・γの三期に分離が可能なウルトラ警備隊の主力大型戦闘機で、侵略者の宇宙船を相手に毎回激戦を繰り広げた。メインの動力はα号に集中しており、大気圏内では中央部の単発大型ジェットエンジン、宇宙空間では、その両脇に付けられた4機のロケットエンジンで飛行するという演出が当時としてはリアルだった。昔からのガレージキットの定番アイテムでもあるな。
ポインター(ウルトラセブン/1967/円谷プロ)
そのシャープなデザインは時代を超えて古びず、最近、フジミからインジェクションキットも発売されるほど根強い人気を持つ。劇中では、ホバークラフトで水上飛行したり、バリヤーやミサイルランチャーを装備するなどスーパーなマシンだったが、実車は古いアメ車(クライスラー・インペリアル)を改造したため、本番中に故障して走れなくなったりと、かなりポンコツなトホホ車だったそうだ。レプリカを製作しコアなマニアも現在に至るまで何人かいる。
マグマライザー(ウルトラセブン/1967/円谷プロ)
ウルトラ警備隊の誇る地底タンク。17話「地底GO!GO!GO!」で初出動し、以後緊急時における地底からの隠密作戦等で使用される。最終回、ゴース星人の基地を叩くため、爆弾を搭載し「無人地底ミサイル」として特攻、最後を迎える。絶対に地底になど潜れそうもない形状だが(笑)無骨でシャープなデザインがすばらしい。流石成田亨!
マットアロー1号&2号(帰ってきたウルトラマン/1971/円谷プロ)
MATの主力戦闘機で、いかにも小回りの利きそうなシンプルでコンパクトな機体を持つ。いかにも戦闘機然としたデザインがよい。単座小型戦闘機の2号もカッコいい。旋回性能に優れたコンパクトな機体で、伊吹隊長が初陣で使用したのもこの機だ。
サイドマシン(人造人間キカイダー/1972/東映)
ショーモデルであったカワサキのプロトタイプ“マッハVGTスペシャル”にカラーリングを施して使用。ライダーマシンの軽快なアクションとちがい、独特の重量感あふれるサイドカーアクションで、ダークのアンドロイドマンを蹴散らすシーンがカッコいい。サイドカーに乗ったヒーローは後にも何人かいるが、その原点である。キカイダーは、ヒーローから敵に至るまでカワサキのマシンを使用していたため、コアなバイクファンに人気が高い(笑)。
ジョーカー(ロボット刑事/1973/東映)
東映ヒーローには「バイク派」と「車派」があるが、バロム1のマッハロッド、イナズマンのライジンゴーと共に「車派」の代表格。シンプルでシャープなデザインとヒーローマシンらしいカラーリングがカッコいい。その高速性能と飛行機能で、Kの追跡捜査の足として活躍した。最終回でフロント部分が破損していたが、「最後」ということで撮影中に気が緩んで事故でも起こしたのか?
レッドバロン(スーパーロボット・レッドバロン/1973/宣弘社・日本現代企画)
ロボットらしさを出すために、当時の価格で二百万円かけて、オールFRPの着ぐるみを川崎製鉄に発注。しかし当時の技術的限界と日本人体型に合わせるノウハウ不足で、出来上がった着ぐるみは頭でっかちの短足で不恰好なものになってしまった。だがスタッフはめげなかった。ヒルマモデルクラフトによって若干の修正を受けた着ぐるみは、その不恰好さをフォローすべく、「徹底的にメカにこだわった演出」を行うことによりカバーしたのだ。有名な「バロンパンチ」の演出や、発射前に体内の装填シーンが映し出されるバロンミサイルやアームミサイル、当時まだ実験段階だったビデオ合成を多用した各種光線や、それまでと違ったものを目指した効果音(SE)などなど。円谷育ちのスタッフたちが自分たちの手掛けてきた「手作り特撮」の集大成的意味合いもあり、特撮に関する各種演出にもかなりこだわっていて、ハードなストーリーとあいまって独特の魅力を放っていた。
バリタンク(秘密戦隊ゴレンジャー/1975/東映)
バリドリーンと共に登場したゴレンジャーの万能タンク。後半の色々な作戦で、ゴレンジャーの手となり足となり大活躍した。♪バリバリバリバリバリタンク〜♪のテーマソングも懐かしい。
ボーンフリー号(恐竜探検隊ボーンフリー/1976/円谷プロ)
円谷メカの中でも屈指の名デザイン。いかにも探検車といった無骨な形状とカラーリング、道なき道を行くための各種機能(急斜面登坂のためのアンカー・ワイヤーロープとウインチ、水上走行のためのフロートなど)と、恐竜捕獲のための装備(麻酔銃・ネット砲・ショック砲・冷凍砲など)も魅力だ。指令機能と各種捕獲装備を搭載する1号と、各種探査メカを格納する2号に分離可能。空中偵察用の小型ヘリ・フリーシーガル、小型探検車・フリービーグル、水中探査用の小型潜水艇・フリーマッカールを搭載し、必要に応じて使い分けられる各種メカ演出が秀逸だった。デザインは70年代の円谷デザインを多数担当した山口修だ。
バンキッドマザー(円盤戦争バンキッド/1976/東宝)
ブキミ星円盤と戦うためにバンキッドが使用する合体戦闘機。マザー本体(ペガサスが搭乗)に、機首部の「シスター」(スワン)、主翼・垂直尾翼の翼端に小型戦闘機「ベビー」3機(ドラゴン、オックス、ラビット)がそれぞれ合体して完成する。そのシンプルながらも均整のとれたデザインがカッコいい。つくづくマイナー作品であることが惜しまれる。
スカイエース(ジャッカー電撃隊/1977/東映)
ジャッカー電撃隊の空の守りである垂直離着陸可能な大型戦闘機。変身用強化カプセルを装備したコンテナを搭載する。村上克司氏の手による、いかにもバンダイらしいシャープなデザインが魅力。ジャッカーメカは他にもスペードマシンやマッハダイヤなど、意外にもデザイン完成度の高いマシンが多い(除くオートクローバー/笑)。
ニホン号(冒険ファミリー ここは惑星0番地/1977/東映)
レバン星の「地球人標本」捕獲のため、地球人家族11人を連れ去った宇宙船。だがレバン星へ向かう途中、流星群と出会い、ダメージによりある惑星に不時着してしまう。この惑星で生き延びるため、11人はニホン号を拠点とし、惑星上の様々な探査を行う。探検車フジ号、前後の巨大アーム(脚?)を持つ運搬車コグマ号、小型ヘリコプター・ヒバリ号を搭載する。劇中ではほとんど着陸状態のままだったが、松本零士のアシスタント出身のひおあきら(コミック版宇宙戦艦ヤマトが有名)による各種メカのデザインはシャープで美しかった。
バッカスV世(スターウルフ/1978/円谷プロ)
キャプテン・ジョー率いるスペースコマンドの母船。イオンロケット推進により最大で光速の80%の速度で航行。ヴァルナ星のウルフアタッカー相手に激戦を繰り広げる。スターウォーズブームの影響で宇宙ものが増える中で製作された作品だが、それらの影響を受けながらも、あくまで円谷独自のデザインを生み出した。無骨ながらも独特のカッコよさを持つバッカス3世のデザインは山口修の手による。日本のロケット工学の権威・糸川英夫博士の監修により、佐川和夫が腕を振るったメカ演出は当時としては非常にリアルであった。「旧型宇宙船」という設定もいい。後半改修を受け(ストーリーも路線変更)、拳専用の小型宇宙艇・ステリューラーを搭載するようになる。
レオパルドン(スパイダーマン/1978/東映)
鉄十字軍によって故郷を滅ぼされたスパイダー星人ガリアが乗ってきた宇宙船・マーベラーは、ガリアの死と共に地球人・山城拓也に託される。ガリアによって命を救われた拓也は、その時得た超能力を使い、スパイダーマンとなって鉄十字軍と戦う。敵のマシーンベムが巨大化したとき、スパイダーマンの呼び声に反応しマーベラーが飛来。巨大ロボ・レオパルドンに変形し、巨大マシーンベムと戦う。戦隊ロボの直接の先祖で、無骨ながらシャープで、いかにもロボらしいロボといったバランスの取れたデザインが魅力。このレオパルドンの人気により、翌年より復活する戦隊シリーズには、必ず巨大ロボが登場するようになるのである。
コセイドン号(恐竜戦隊コセイドン/1978/円谷プロ)
タイムGメンが恐竜時代で活動する際に使用する大型タイムマシン。全長は120mで、移動した時代での基地も兼ねる。内部には戦闘用マシン・ファイタスと、恐竜の保護、捕獲用マシン・ハクアスを搭載する。その発進シチュエーションと四次元空間航行シーンは見事であった。単独での時間航行は不可能で、本部のマザーコンピューターと専用システムのサポートを必要とする。
バトルフィーバーロボ(バトルフィーバーJ/1979/東映)
戦隊ロボ第一号。変形しないため、後の多くのロボのような箱型デザインとは違い、鎧武者デザインがいかにもユニークだった。設計者の倉間鉄山将軍の趣味か?第5話のバッファロー怪人戦で初出撃、以後エゴス怪人の弟ロボ(&妹ロボ)相手に切り札として活躍する。初期の頃は「巨大ロボット・バトルフィーバー」と呼ばれていた。当初必殺技は両足に装備された爆雷付の槍を敵に投げつける“クロスフィーバー”だったが、後に“電光剣・唐竹割り”になる。第4話までは建造シーンのみで、エンディングで建造中のロボを隊員たちが見上げるシーンが印象的であった。
エースフライヤー(ウルトラマン80/1980/円谷プロ)
2クール目よりUGMに加わったイトウチーフの専用機。玩具化を前提としていないため、デザイン自体が現用機の延長線上にあり(TDFのウルトラガードみたい)、かえって新鮮だった。鈍重に見えるシルバーガルやスカイハイヤーに比べるといかにも軽快そうで、もっとこういうメカが出て欲しかった(残念)
Xボンバー(Xボンバー/1980/じんプロ・コスモプロ)
外宇宙の侵略者から太陽系を守る“X計画”により建造された巨大宇宙船。F−01(ラミア)の秘密を狙い侵略を開始したゲルマ軍団と死闘を繰り広げる。機首部分を持ち上げて発射する「Xインパルス」が必殺武器。司令官ドクトル・ベンの下、銀河シロー、ボンゴ・ヘラクレス、ビッグマン・リー、そしてラミアが搭乗。シローら三人が乗る艦載機、ブレインダー・ジャンボデー・レッグスターは、合体し巨大ロボ・ビッグダイXになる。メカ、ストーリーとも非常に意欲的な作品だったが、人形劇特撮という非常にマイナーな作品ゆえ、名前はよく知られているのに見た人は少ないという残念な作品である(数年前にLDが出たが、DVDでの復刻を望む!)
サイバリアン(宇宙刑事ギャバン/1982/東映)
魔空空間突入時にギャバンが使用する宇宙サイドカー。流れるようなラインの真赤なボディーが美しくもカッコいい。東映のバイク系メカの中でも五本の指に入る名デザインだ。
バイオロボ(超電子バイオマン/1984/東映)
大古に滅んだバイオ星よりピーボと共に数百年前に地球に飛来し、何人かの地球人にバイオ粒子を与えた。現代、マッドサイエンティスト・ドクターマンの新帝国ギアの活動を察知し、バイオ粒子を浴びた人間の子孫の若者を探し出し、バイオマンを結成する。敵組織・ギアは特定の怪人を持たず、幹部三人がジューノイド五獣士と呼ばれる5体の怪人ロボット共に作戦を展開していて、決戦時には南極の基地よりメカジャイガンと呼ばれる巨大ロボを投入する(中盤、ネオメカジャイガンの登場により、五獣士のメッサージュウ、アクアイガーは戦死し、サイゴーン、メッツラー、ジュウオウの三獣士となる)。そのためロボット戦が非常に重視されており、毎回、出淵裕による多彩なデザインのメカジャイガンが楽しみだった。必殺剣・スーパーメーザーによるフィニッシュ技は、これといって特定されておらず、毎回違った技で敵を倒していたが、後半パワーアップした敵に対抗するため、バイオ粒子切りに統一されてしまったのが残念であった。
ダイレオン(巨獣特捜ジャスピオン/1985/東映)
サタンゴースによって凶暴化した巨獣を迎えつため、ジャスピオンの戦闘母艦が変形、“戦闘巨人ダイレオン”となる。それまでの東映ロボアクションの常識を覆すようにバク宙はするはとぶは跳ねるわで、当初見るものの度肝を抜いた。必殺技はダッシュしながら敵にパンチを食らわす“コズミッククラッシュ”で、剣技主体の戦隊ロボとは差別化を計ろうという意図が見える。これでもっとデザインがよければねえ.......
フラッシュタイタン(超新星フラッシュマン/1986/東映)
フラッシュ星の英雄タイタンとの戦いに敗れ改心した獣戦士レー・バラキによって、百年前地球にもたらされたタイタンのメカ。15話でフラッシュキングが倒されたあと、17話で初登場し、18話でバラキによってフラッシュマンに託され、フラッシュキングの修理が終わるまで使用。以後、フラッシュキング復活後も2号ロボとして活躍する。トレーラー前半の牽引部が分離し小型ロボ・タイタンボーイに変形、更にトレーラー部が変形した巨大ロボ・グレートタイタンに合体し、強力破壊光線・タイタンノバを放つ。このタイタンノバは非常に強力で、最終回ではフラッシュキングを破った巨大デウスをも倒す。戦隊初の2号ロボで、登場前には東映側が雑誌に規制を敷き一切を秘密にしたため、いきなりの登場でファンの間で大きな話題となった。
ギャラクシーロボ(光戦隊マスクマン/1987/東映)
姿長官の友人・山形博士が開発した巨大ロボ。中盤で、チューブに奪われたグレートファイブの代わりに登場した。トレーラー型のランドギャラクシーに変形、自らの意志を持ち、マスクマン自身のオーラパワーによって能力を発揮する。当初は思うように操縦できず、修行のため、ロボのくせに雨に打たれながら座禅を組んで空中浮遊したりと異様な映像を見せていた(笑)。曼荼羅を背景に背負いながら手刀で敵を倒す“鉄拳オーラギャラクシー”が必殺技。敵を倒した後に合掌するのが印象的。後半は完全に1号ロボ・グレートファイブを食っており、最終決戦でも出動したのはギャラクシーロボだった。デザイン自体は非常にカッコ悪い(笑)。
ソリッドステイツ1(特急指令ソルブレイン/1991/東映)
戦闘用ではなく、災害での救助・消火活動を目的とした大型マシン。ソルブレイン自身ではなく専用の搭乗員が常に本部で待機し、災害発生の報と共に緊急発進し現場に飛来、直ちに消火活動を行う。玩具が売れなかったせいか、中盤でやたら活躍したかと思ったあと、新ヒーロー・ナイトファイヤーの登場後、ほとんど出てこなくなった(涙)
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