帝国特撮研究所
かっこわりい

or
珍妙なヒーローメカ

カッコいいメカもあればカッコ悪いメカもあるわけで、それとは別に、メジャーなメカの中にも、実はよくよく考えるととんでもないものもあったりする。ここでは、そんな「困った」メカ達を紹介していこう。

※一覧の見方

メカニック名
(登場作品/製作年度/製作会社)
となります


TACアロー(ウルトラマンエース/1972/円谷プロ)
ワンダバのテーマに乗って勇ましく発進するシーンはカッコいいのだが......ヒョロヒョロしたデザインも情けないが、この機体は、出撃するとほぼ50%の確立で撃墜される(笑) 「脱出のTAC」と呼ばれるゆえんを作った罪深き主力戦闘機である。もっともアロー以外でも、TACの戦闘兵器が超獣相手にマトモに通用したことなどほとんどないのだが。

ダックビル(ウルトラマンエース/1972/円谷プロ)
第5話で、ギロン人の地底要塞撃破のために出動するが、何とこいつ、地底戦車のくせに、空飛んで現地までやってくるのよ。絶対に役に立ちそうもないちっちゃな羽根が横に付いていて。デザイン的にも変。タックメカの常で、ちっとも役に立たなかったのは言うまでもなく、これ以降二度と登場しなかった。

ライダーマンマシーン(仮面ライダーV3/1973/東映)
「原子力エンジン搭載で最高速度は時速250キロ、シートの下にライダーマンのアタッチメントパーツを収納している」という設定にはなっているが、どう見たってただのスズキ・ハスラー250である。確か神敬介も普段これと同じバイクに乗っていなかったか?  「おれ、のらない!」と第3話でアマゾンが海にぶんなげたバイクもこいつだったよな? ライダーマンマシーンという名前も、後に便宜上付けられた名前だし.....せめてカブトロー程度でいいから、「飾り」くらいつけて欲しい(涙)

SAFの各メカ(ファイヤーマン/1973/円谷プロ)
隊員が全員科学者というインテリ集団・SAFのメカだから、形より機能重視なんだろうが、マリンゴンやマリンブルのブサイクさはとても円谷メカとは思えんぞ! シーマリン号は可愛くていいんだけどねえ....

ジャンカーZ(ジャンボーグエース/1973/円谷プロ)
貧乏人・立花ナオキが、義理の姉から借金して買ったお気に入りの新車。でも悲しいかな、軽自動車のホンダZだった(ちなみに当時の価格・46万1000円)。しかし、ジャンキラーにジャンボーグAが倒されてしまったことから、エメラルド星人はこの車に、新たなる力、陸の守り“ジャンボーグ9”への変身能力を与えたのだ。この車・ホンダZ、当時は若者に人気があったのだが、いかんせんヒーローに変身するくせに軽自動車ということで子供たちからはバカにされていた(カラーリングのみで無改造だしねえ....)。ジャンボーグ9の人気は高かったんだけどね。

スカイホエール(ウルトラマンタロウ/1973/円谷プロ)
空飛ぶクジラ(まんまやねん)の異名を持つ、ZATの主力大型戦闘機。毎回の珍妙な作戦のために、ノコギリつけたり、巨大なマジックハンド付けたり、トリモチとかコショウばら撒いたりと、大活躍し、「良識ある」視聴者の苦笑を誘った。意外にも強くて、タロウとの共同戦線も含め、結構怪獣を倒していたりもするのだが。そのことはあまり知られていない(「タロウ」の悲しさか)。

ライジンゴー(イナズマン・イナズマンF/1973/東映)
イナズマンとなった渡五郎に、少年同盟のキャプテン・サラーが送った空陸両用車。でっかい口が付いていて、敵メカに噛み付く(笑)。裏設定によると、犬の脳を内蔵していて自己意志を持っているらしいが。こんな車、恥ずかしくて、とても街中では乗れないぞ!!目立ちすぎるためか、F編の中盤以降ドロップアウトしていった。ちなみにライジンゴーは玩具化を前提としてバンダイ側でデザインされた初めてのメカで、後に現在まで続く「バンダイデザイン東映メカ」の原点でもあるのだ(そのせいか、当時のポピニカ・ライジンゴーは、他と比べて群を抜いて出来がよかった)。

ジャングラー(仮面ライダーアマゾン/1974/東映)
高坂博士の設計図を元に立花藤兵衛が製作したアマゾン専用マシン。歴代ライダーマシン中、もっとも恥ずかしいマシンで、アマゾンじゃなけりゃとても乗れんぞ!!インカの秘法・太陽の石を動力源にしているらしいが、白煙を上げて走る(笑/原子力、電気などで走る他のライダーマシンも同様)

マシンザボーガー(電人ザボーガー/1974/ピープロ)
いくら父さんの形見だろうと、兄弟同様だろうと、めちゃめちゃ恥ずかしいよ、こいつ。街中なんかじゃとても走れない! ワイヤーロープ並の図太い神経持っている大門だから平気なんであって、普通の人だったら絶対嫌がるだろう。でも役に立つ頼りになるやつなんだよな。

バリキキューン(秘密戦隊ゴレンジャー/1975/東映)
ステルス機能を備えた、隠密行動用偵察マシン。はいいけど、気球ですよ、気球!! 戦隊メカの中でも異色中の異色。実際、用途が限定されるため、バリタンクなんかと比べるとあまり使わなかった。

カブトロー(仮面ライダーストロンガー/1975/東映)
一応改造バイクだけど、ライトの前の星マークと、テールカバーが付いただけという驚くほどセコいマシン。しかもオフロードアクション時にはテールカバーを外した仕様も使うため、一見、無改造にも見える。カブトローは、オフロード用とオンロード用の二台が使用されたことは有名だが、そのためカウル等の製作予算がなくなったのだろうか?

カゲボーシ(ザ・カゲスター/1976/東映)

カゲスターの乗る飛行メカ。顔付きで、頭の部分がぐ〜るぐる。ヒーローメカが、そりゃいかんですよ。子供の頃「くるくるパーマシン」とか呼んでいた記憶が......

ダイバロン(小さなスーパーマン・ガンバロン/1977/創英舎)
ガンバロン支援メカのトブーン・ヒライダー・バクシーンが合体して完成する巨大ロボで、本邦初の実写合体ロボ。ヒライダーとか、いかにも合体しそうな形をしていたのに、もったいぶって14話で初合体。しかし操縦のためには訓練が必要で、それを怠った輝=ガンバロンは初戦から苦戦に陥る。しかし、その理由ってのが「ダイバロンパンチ!、くっ、レバーが重いっ!!」って、これって、体力云々よりインターフェイスの問題じゃないか?ダイバロンのデザインも、いかにもオモチャっぽくて、こいつが「レッド」「マッハ」の後継かと思うと、思わず涙が......

ランボルジャイアント(UFO大戦争 戦え!レッドタイガー/1978/創英舎)
天野博士が建造した、「完成すれば宇宙最強になる」といわれるロボット要塞。だが重要回路の部分が未完成のため、その秘密を握る博士の妻で天野兄弟の母・多代をめぐってブラックデンジャー魔王とレッドタイガー&天野三兄弟が攻防を繰り広げた。レッドタイガーの主要攻撃兵器&基地として使用されるが、言ってみれば、こいつが全ての元凶のような気がするのだが.....。身長100mの巨体をものともせず、東京の街中を爆走したり、呼べばすぐにどこへでも現れる神出鬼没ぶりがすごい。前後対称、三面体の顔を持つ異形ロボで、なんか大昔の駄物玩具ロボを思い出させるデザインがスバラシイ。実質上の最終回である37話で、地球へ総攻撃を掛けて来たブラックデンジャー魔王のUF0軍団を単身迎え撃ち、魔王の母艦と相打ちになり宇宙へ消えた(涙)

グランドバース・バトルバースフォーメーション(宇宙刑事シャリバン/1983/東映)
宇宙船形態のカッコよさとは裏腹に、ロボ形態のブサイクさは何なのだろう?  まあ元々グランドバースは、地球へ急遽出撃することになったシャリバンのために貨物船を改造して急造した船のため、専用設計でない分仕方ないのかもしれんが.......

メタルチャージャー
(超人機メタルダー/1987/東映)
メタルダー専用の空陸両用万能マシン。しかし見た目はただのマツダファミリア。しかもナンバー付だ。戦時中に作られたんじゃなかったのか?



MJ号(マイティジャック・戦え!マイティジャック/1968/円谷プロ)
謎の犯罪結社・Qと戦うマイティ・ジャックのため、矢吹コンツェルン総帥・矢吹郷之助のバックのもと建造された空海両用の巨大万能戦艦。しかし、Q自体がそれほど強力な武装を持っているわけでもないのに、何でこんなものを作らなければならなくなったのか今一つ疑問で、逆にMJ号への対抗策としてQが次々と対抗兵器を開発してくる(たぶん)といった奇妙な図式を生んでしまった。エキゾスカウト、ピブリダー等の艦載機は、普段分解状態で搭載されており、出撃時に組み立てられるといった意味不明で無駄が多い機構等(緊急時だよ、緊急時!)、謎も多い。そもそもMJって、公的組織なのか民間組織なのか良くわからんし。壮大な設定だけ作っておいて、それを生かしきれないまま肝心のストーリーが崩壊するといった、この14年後にアニメ業界が「マクロス」以降連発する失敗を最初にやらかしてしまったとも言える。
真に活躍できるようになるのは続編の「戦えマイティジャック」からで、設定が変わり地球人類自由平和連合APPLE極東支部の所属のもと、Qや宇宙人、国際犯罪組織の繰り出す怪獣やロボット、超平気を相手に激戦を繰り広げる。
「マイティジャック」時は「エムジェイ号」と呼ばれたが、「戦え!マイティジャック」では「マイティ号」と呼ばれるようになる。


トータス号(怪奇大作戦/1968/円谷プロ)
SRI専用に作られた特殊捜査専用車.....だったが、特に特別装備を持つわけでもなく、ほとんど活躍もしないまま出番は減少。22話「果てしなき暴走」で盗難にあった挙句、人身事故を起こして女性2名の命を奪う(おいおいおい!)。以後、登場せず。その後赤く塗られて「チビラくん」の郵便車として使用されたあと、「帰ってきたウルトラマン」の郷秀樹と坂田が作ったレーシングマシン・流星号として使用。郷の死と共に火葬される。その激動の人生(車生?)に合掌。

ハリケーン(仮面ライダーV3/1973/東映)
V3のために1号と2号が作ったマシンで、ニューサイクロンを超える性能を持つ、ってちょっと待てよ? 確かV3は、風見の命を救うために崩壊間直のデストロン基地で緊急改造されたはず。あと一歩で完成というところで基地の爆発が起こり、手術終了はギリギリで間に合ったほど時間が無かったのに。一体いつの間に作ったんだ?

マシーンバッハ(電人ザボーガー/1974/ピープロ)
大門豊 「行くぞ、健 !」
松江健 「よし!」
 
ジャンプし、空中でクロスする2台のマシン!
大門豊 「チェンジ!ストロングザボーガー!!」
 
2台のマシンが融合し、次の瞬間ストロングザボーガーが出現。
 ......どういう原理か説明して欲しい。


フリーマッカール
(恐竜探検隊ボーンフリー/1976/円谷プロ)

リアル派メカ揃いの「ボーンフリー」において、こいつだけちょっとおかしい。デザインがどうといった話ではなく、スクリューでもなく水流ジェットでもない「外輪駆動の潜水艦」て、一体どうやって航行するんだよ?

リアベ号(宇宙からのメッセージ 銀河大戦/1978/東映)
劇場版「宇宙からのメッセージ」では、アロンの親父の船を勝手に改造して作った中古宇宙船のはずだったが(商品名:リアベスペシャルだが劇中では呼称されず)、その未来の話に当たるテレビ版「銀河大戦」では、かつてリアベの勇士が使用しガバナスと戦った伝説の宇宙船ということになっている。性能はともかく、知らないゆえの歴史の美化ってすごいですね。

グランドバース・バトルバースフォーメーション(宇宙刑事シャリバン/1983/東映)
グランドバースに罪はないが、問題はその必殺技・プラズマキャノンである。「宇宙刑事ギャバン」終盤の話で、星野博士が発明した、太陽エネルギーから強大なパワーを取り出す装置「ホシノ・スペースキャノン」をマクーが奪おうとする話がある。そのエネルギーの平和利用を願う博士の意志を守るため、ギャバンの父・ボイサーは、そのエネルギー数式の秘密を守るため、マクーの拷問を受けて命を落とす。このホシノスペースキャノンの秘密は、同じようにマドーも目を付け、今度はギャバンがマドーに捉えられるが、シャリバンの活躍により、難を逃れる。この親子二代により守られた秘密なのだが、実はこれを改良、実用化したのがプラズマキャノンなのである。開発者が平和利用を願いながらも、結局は兵器転用されてしまうあたりに科学の業の深さを感じてしまう(たとえ「悪と戦うため」だとしても)。果たしてボイサーは浮かばれるのか?

マシンドルフィン(星雲仮面マシンマン/1983/東映)
閉所恐怖症者には絶対乗れない、マシンマン用超小型マシン。うつぶせ常態で搭乗するが、内部スペースは、ほぼ棺桶ほどの広さしかない(笑)  番組最後の「質問コーナー」で、あるとき視聴者から「ドルフィンに乗るとき狭くないの?」という質問があったが、笑顔で「ちっとも狭くないんだよ」と答える高瀬健の笑顔が苦しい(笑)

磁雷神(世界忍者戦ジライヤ/1988/東映)
聖徳太子(!)が作ったといわれる巨大神。人造であることは確かだが、ロボットではないらしいという謎の存在。初登場時、ジライヤと合体し毒斎が繰り出した妖魔巨獣と戦うが、そもそも「ジライヤ」の世界においてこんなものは必要ないわけで、その後は影ながらジライヤを「見守るだけ」のことが多かった。最終回、パコと合体して宇宙に消える。



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