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8.イタリアとギリシャの:カプチーノ・フレッド 

カプチーノ・フレッドは、イタリアではとてもおいしい飲み物です。でもギリシャでは絶対注文してはいけません。その理由は、これから説明します。

まず、イタリアのバールで見る、本当のカプチーノフレッドの作り方から。エスプレッソを作ります(できれば濃い目に)。できたら熱々のエスプレッソをシェーカーに氷と一緒にいれ、手でしゃかしゃかして冷やします。高さのあるグラスにこの冷えたエスプレッソと、これに、泡立てたミルクを加え、甘さがほしい人には、ガムシロップをつけてもらいます。おいしそうですよね。

さて、恐るべきギリシャのカプチーノフレッドを紹介します。まず、コーヒーはなんなのかわかりませんが、アラビカ100%のエスプレッソではなさそうです。業務用のできあいのものがあるのかもしれません。そして、泡立てて注ぐべきミルクがミルクではなく、植物性油脂のホイップ!!! もう許せない妙な味になってしまいます。全てのカフェテリアではないかもしれませんが、ある程度のカフェテリア複数がこういう作り方をしているのは確かです。(怖くて注文できないので、これ以上は調べられませんが。)ただ、イタリアに留学しているギリシャ人の友人も、ギリシャのカプチーノフレッドって、変な作り方してるよねー!と言っていたので、一般ギリシャ人がカプチーノフレッドを勘違いしているのは確かです。やっぱり夏のギリシャではフラッペがお勧め。

今回は、日本人が知らずに知っている現代ギリシャ語のお話です。

ギリシャという国を想像するとき、古代ギリシャ神話や、ホメロスのイリアス・オデュッセウスがあるように、古代ギリシャの世界というのは、海外でもよく知られています。現代ギリシャ語は、もちろんその古代ギリシャ語がベースになっていて、文法上の不規則なもの(ものすごく多い!!!)は大抵古代ギリシャ語からきています。

日本で、ギリシャ語というとなんだか難しそうなイメージですが、私たち日本人も使っている単語がたくさんあります。例えばエゴ(エゴイズム)という単語はギリシャ語です。現代ギリシャ語でエゴイズモスというこの単語は、エゴ=「自己」、つまり現代ギリシャ語で「私」の意味のエゴーからきています。「心臓」はカルディア。英語で心臓関係の病院用語がCardiac・・・となっているのは、ギリシャ語から来ているのです。病院のお医者さんの専門をあらわす英語のほとんど、また「酸素(英語でオキシジェン)」はオクシゴノで、ここから始まる科学用語の英語もほとんどギリシャ語由来です。ポリエチレン、ポリエステルなどの、ポリーも普段の生活で今も絶えず使われているギリシャ語で、「とても」や「たくさんの」の意味です。化学で習ったことを思い出すと、ああなるほど!という感じです。私はイタリア語をギリシャ語の前に勉強したので、当時知りませんでしたが、イタリア語にもギリシャ語が由来の単語がたくさんあって、今になって、あれはギリシャ語が先だったのか、と気づくものがよくあります。。ローマ帝国時代のローマ人たちは、ラテン語と同時にギリシャ語も使っていて、文化上大変な影響を受けていた為です。



私はまだ古代ギリシャ語の勉強をしていないので、ここには日本で使っているギリシャ語の例を現代ギリシャ語で挙げます。

まず数学で使っているパイ(ピーと読みます)、アルファ・ベータ(正しくはヴィータと読みます)、ガンマ、などはギリシャ語です。有名なお風呂で法則を発見して叫ぶ「ユーリカ!」は英語読みですが、古代ギリシャ語のエヴリカ!(「見つけたぞ!!」)です。 現代ギリシャ語では、「見つける」という意味の動詞ヴリスコメの過去形はヴリカです。少しだけ変化していますが、まあほぼ同じですね。

  1. テレフォン:ティレーフォノと呼びます。ティレ=「距離がある、離れている」の意味になる接頭詞です。フォニ=「声」で、フォナーゾ=「大声で呼ぶ、叫ぶ」という動詞もあります。マイク(英語のマイクロフォン)はギリシャ語のミクロフォノ。ミクロ=「小さい」の意味です。日本でもミクロの世界などで使うように。つまり本来は小さい声の持ち主をミクロフォノスと呼んだらしいのですが、このギリシャ語源の語をフランスでマイクの意味でつかいだし、それが逆輸入されたとのこと。
  2. フォト/フォトグラフィー:現代ギリシャ語ではフォトグラフィア。フォトの言葉の元はフォス=「光り」そして複数形がフォタです。グラーフォ=「書く」の名詞形がグラフィオ=書き物机、グラフィア=事務所など派生していろいろあります。グラフもこのギリシャ語が語源です。
  3. シネマ:ギリシャ語はキニマトグラフォスでこれもギリシャ語由来ながら、フランス語のシネマトグラフがまた逆輸入されたとのこと。キノー=「動く」という単語から由来していて、このキノーから由来して、携帯電話がギリシャ語ではキニトと呼ばれます。
  4. バイオロジー:ギリシャ語の発音ではヴィオロギアです。ヴィオ=「生き物」、「生活・人生」などを表す接頭詞です。
  5. フィロソフィー:「哲学」の意味ではフィロソフィアと言いますが、フィロはフィロスという単語です。 フィロス=「友人」の意味もあるし、ゾオフィロス=ゾオが「動物」(動物園が英語でZooになるのもここから来ています)、フィロスは「愛する」の意味で動物愛好家の意味になります。フィロクセニアはクセニ=見知らぬ人や外国人をさし、それを愛する人、つまり他人、外国人を大切にもてなす、ギリシャの国民性を表す単語です。ソフィアは智恵を意味しています。つまりフィロソフィーは智恵を愛するという意味なんですね。
  6. ジム:ギリシャ語が語源です。ギムナスティリオ=体育館、「フィットネスセンター」、ギムナーゾは、「体を動かして何か運動をする」という意味の動詞です。ギムナスティキ=「運動、体操」
  7. ファーマシー(薬局):ファルマキオ。ファルマコ=「薬」です。
  8. ペンタゴン:ペンデ=数字の「5」。ゴニア=「角」で五角形を指します。
  9. モノクロム:モノは上記のポリの反対語で、「一つだけのもの」を指します。モノス=「一人きりでいる」、モノを形容動詞で使うと「ONLY」の意味になります。ゲームで有名な、モノポリーもギリシャ語で、モノ+ポリオ。ポリオはプラオ=「売る」と言う意味の動詞の名詞形。モノポリオは市場で独占販売することをさします。クロムは、XROMAとギリシャ語ではなるので、クが日本語のクとフの間の音、口の真ん中から空気を発して発音します。このクロマ=「色」です。
  10. マニア:そのままマニアと読みます。意味も同じです。
  11. サイコロジー:これって英語で書くとき、Pを読まないのに、psyから始まりますね。この理由は語源のギリシャ語がプシホロジア(意味はおなじです。)で、プシという文字を使うからなのです。上記のフィロソフィーのフィ、テレフォンのフォ、フォトも英語でphからはじまるのは、ギリシャ語のフィという文字を使うからです。プシヒー=「精神」、プシホロギカ=「心理的に、精神的に」、プシヒイヤトゥリキ=「精神治療の」(英語のサイカイアトリックの語源です。)などよく使う単語がたくさんあります。このイヤトゥリキは、イヤトゥレーヴォ=「治療する」の形容詞です。ギリシャ語でお医者さんは、「イヤトゥロス」といいます。
  12. ギブス:あの怪我をしたときはめる石膏ですが、ギリシャ語で石膏は、ギプソス。これが語源です。
  13. クロノメトロ:クロノは、ギリシャ語のクロノ=「時間」です。これも正確には日本語のクではなく、前述した、クとフの中間の発音です。ギリシャ語で「お正月」はプロトクロニャーです。クロノは「時間」だけでなく、「一年」の意味もあります。プロトはプロトタイプなどの単語で日本語で使っていますが、これもギリシャ語。「最初の」という意味です。つまりプロトクロニャは一年の最初の日ということですね。今例に出した、プロトタイプは、やはりギリシャ語でプロトティポといいます。ティポスは=「型、タイプ」の意味で、エクティポシ=印刷、ティポグラフィア=「出版技術」、などいろいろ使われています。メトロは、「計る」という意味の動詞がメトラオ、長さの単位でもそのままメトロ、複数メトラとなって使われます。
  14. ウェブ・ログ→ブログ:この単語の中のログのみがギリシャ語語源です。ロゴス=「言葉」が基本の意味ですが、特に「口にする(実際しゃべった)言葉」という意味によく使われます。

今思い出せたものだけで、これだけあります。また思い出したら、追記していきます。

そして、現代ギリシャ語に使われている外来語のリストです。

現代ギリシャ語が古代ギリシャ語と異なるのは、外来語が大変多いということです。おかげで、イタリア語を知っていてギリシャにやってきた私は、いろいろとわかる単語が多かったので、助かりました。

  • ギリシャ語の中のフランス語:フリカッセー(料理の一つ)、ベシャメル(ホワイトソースのこと)、スティエン(ブラジャー)、スポール(スポーツ)、ブルーザ、カスコール(襟巻き)、カルツォン(ストッキング)、アッサンセール(エレベーター)、スフレ
  • ギリシャ語の中のイタリア語{ちょっと変化してしまっている場合はカッコ内にイタリア語の発音を書いておきました}:マカローニャ(スパゲッティ類全般を指します)、ラザーニャ(ラザーニャをタリアテッレの様に切ってあってパスタのようですが、こう呼びます)、パスティッチョ(イタリア由来のオーブン料理です)、メリザーナ(メランザーネ:茄子です)、ペポーニ(ポポーネ:トスカーナ方言でメロン)、フラウラ(フラーゴラ:苺)、ブリゾーラ(ブラチョーラ:お肉の厚切りの焼肉)、カルツァ(靴下)、タックーニ(タッコ、タッコーネ:ヒールのこと)、カルタ(カードの意味で)、ピネッロ(ペネッロ:筆)、ポルトフォリ(ポルタフォリ:お財布)、バルカ(小船)、バッラ(ボール)、コルニーザ(コルニーチェ:額)、クレマ(食べ物も塗るものも含めて、クリーム)、トレーノ(電車)、ランパ(電球)、(バイバイの意味でのみ)チァオ!、ピアット(お皿)、ポティーリ(ギリシャ語ではガラスのコップ←ボッティリア:イタリア語の瓶、と混同したような感じ)、ベンズィーニ(ガソリン)、ガンディ(グアンティ:手袋)、スカラ(階段)、ポルタ(扉)、バルコーニ(ベランダ)、レクラマ(レクラミ:宣伝広告)、ヴィトゥリーナ(ヴェトゥリーネ:ショーウィンドー)、カペターニョス(カピターノ:船長)、ヌメロ(数字)、カペッロ(帽子)、スパ(ズッパ:スープ)、
  • ギリシャ語の中のイタリア語の形容詞・形容動詞:フレスコ(新鮮な)、スービト(すぐに)、ズヴェルタ(素早く)、ブラーヴォ(本当のイタリア語のように、女性形男性形の変化なし)、シグロス(シクーロ:確かな)
  • ギリシャ語の中のトルコ語:御菓子の名前でバクラバ、カタイーフィ、ハルヴァス  料理の名称:ユベッツィ、ケフテス・ケフテダーキ(ケフテ:肉団子の料理)  他にバカリス(バカル:小さいスーパーの店やさん)、マナビス(マナヴ:八百屋さん)
  • ギリシャ語の中の英語:ボール(深皿の意味で)、(若者用語でよく使われるゴメン!が)SORRY!、 スーペル(スーパー:超〜の意味で)

    ざっと思い出せたものを書き出しましたが、イタリア語がものすごく多いですよね。368年もの長い年月にわたってトルコ(オスマン帝国)に支配されていた割には、トルコ語よりイタリア語(ラテン語といった方が正確かもしれません。)の方が多いのは不思議です。また、私の住んでいるパトラスの近く、イオニア諸島はトルコの影響を受けず、イタリアの支配にあったので、これらの島は特にイタリアの影響が大きく残っていて、伝統的なお祭りもイタリア統治時代からのものであったり、ケルキラ島に至っては、方言にもっとたくさんイタリア語が混ざっているそうです。

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