cinema-de-GO! war/戦争映画

TOP/伝言板/アクション/ドラマ/SF/サスペンス/コメディー/戦争/ホラー/アニメ・その他
TOP/BBS/Action/Schmaltz/Science fiction/Suspense/Comedy/war/Fell/Animation and ets...

0601

スリー・キングス THREE KINGS
制作年/1999年
制作国/アメリカ合衆国
監督/デヴィッド・O・ラッセル
出演/ジョージ・クルーニー/マーク・ウォールバーグ/アイス・キューブ/スパイク・ジョーンズ/ジェイミー・ケネディ/クリフ・カーティス/ノーラ・ダン/サイード・タグマウイ/ミケルティ・ウィリアムソン
整理番号/0601

ストーリー

湾岸戦争終了直後。イラク駐屯兵のアーチーは、イラク兵捕虜から一枚の地図を入手した。それはクウェートからフセインが略奪した黄金の所蔵場所。「このまま兵隊やっててもどうせいいことない」とアーチー他はフセインの宝探しに出発。アンチ・フセインの村で黄金を発見したが、そこで彼等が見た現実はイラク兵に虐殺されている村人達。成りゆきで彼等はイラク兵と戦闘状態になだれ込む…

感想

戦争の余禄は略奪です。

イラクのクウェート侵攻の時代設定の米兵の金塊探しという内容なんだが、結構米兵のイラク兵とのコミニュケーション(敵対だが)が面白い。映像表現もイマい割りには分かりやすい。デジタル編集あたりまえの映画時代、「もうそれだけ」が大反乱している中ではおさえの効いた編集表現だと思う。アメリカ娯楽映画の「戦争映画」表現でしかも「アメリカに正義がある」ふりの映画界ではこれはぎりぎりの表現だと思う。まあ監督や制作が若いのか、湾岸戦争におけるアメリカ側の対マスコミ情報操作「流出原油に浸かった水鳥」のあつかいや、米軍(多国籍軍)のキャンプ描写がいまいち詰めが荒いのが「無害な一般人にとっての湾岸戦争」的なかんじで、でもまあそれが入っているだけましだという気もした。たかが娯楽作品なのにそんな箇所あるってだけで実は偉いのである。制作が冷戦過ぎ切った最近なので、「戦争」テーマでも重くならずにしかもつまらん正義倫理なしで描けるようになったってことなんでしょう。「共産国=悪」という見方より「民族派閥」的な臭いのする娯楽戦争映画。そのせいで全体として娯楽の範疇から少しだけ外れてる気配もある。はっきりいって、作ってるヒトが娯楽と報道の隙間で混乱してるのでは…と、日本側の私としてはそういう見方で楽しめた。視ている最中に現実ではイラクのティクリットでサダームが米軍に拘束されたり未だに米兵狙いのミリタリーテロから夜間使って掃討作戦で砲撃があったりして、それが映画の内容と皮肉な重なり方をしてい、それで私個人が面白めた。一番いいのは主人公の米兵がほとんどヒラのカスなやつだってことだな。妙にリアル。間違っても一生軍人なんかやるかよっていう人々が主役なので、軍人崇拝主義じゃなかったってことで、楽に楽しめる娯楽。国際戦争に先攻投資利潤予測以外の正義なんざあるかいな。そこにあるのは欲望の発露しか。しかしなんでタイトルがスリーキングスなんだろうか。ラストシーンで少しわかった気もしたが。「俺達は金塊よりも民間人の人権を守る」という結果を出してしまわないと確かに娯楽作品にはらなんわなぁ…ああちなみに、出演しているイラク人はみんなイラクからの亡命者なんだそうです。…今現在、フセイン元大統領の裁判準備はちゃくちゃくと整いつつあるようです。どうなることやら。('2004/12/22/荒巻圭子)