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Undocumented ZD

最終更新 2012/02/04

本ページの内容はボディ、バック一体型のMamiya ZDを対象としています。ZD Backには当てはまらない内容も含まれています。

ビデオ出力(2012/02)

 左側面のIEEE1394端子の横にビデオ出力端子がありますが、設定にNTSCとPALを切り替える項目がある以外、ほとんどこの端子については説明されていません。

 この端子は2.5φのため、RCA(メス)→2.5φモノラル(オス)の変換アダプタを差し込む必要がありますが、HDMIでもDでもSでもない黄色(コンポジット)の映像端子として使えます。背面液晶に表示されているものと同じ画像が随時出力されます(近年のHDMI端子を持つデジカメとは異なり、ビデオ出力端子に何か接続しても背面液晶の表示は消えたりせず、背面液晶とビデオ出力に同時に同じ画像が出されます)。液晶に何も表示されていないときは映像出力も行われません。

 もちろん黄色の映像端子ですから画質は決して良くありません。以下に参考画像をいくつか掲載します(RD-XD72Dでいったん720pに変換してPV3で取り込んでいる都合上、水平方向に拡大されているのでアスペクト比がおかしくなっていますが、これはZDの問題ではありません)。

 
ZD Video Out Sample 1
ZD Video Out Sample 4

 上記の2枚目は、ZOOMボタン操作時の倍率設定を16倍とした状態でズーム表示しています。実際にメモリカードに記録されているJPEGファイルを取り込んで同一部分だけトリミングした結果を、比較用に以下に示します。

 
Original Image of Sample 4

 ビデオ出力される映像は元画像と比べて大きく劣化していることが分かります。

メモリカード2(2012/02)

 SDHCではないSDカードということで、Eye-Fi Share (2GB)は使用できています。このカードはデジカメに差し込んでおいてデジカメが書き込んだ画像を無線LAN経由でパソコンに転送するものです(カードにも転送対象のファイルは残ります)。このパソコン側の処理を他OSに移植したソフトも公式、非公式を問わず出ています。たとえば、

を揃えて初期設定(デジカメの機種に依存しないので、他の方が既に書かれた「Eye-Fi Server for Android OSでEye-FiカードからAndroid端末に写真を転送」などを参考にしてください)を済ませておくと、撮影ごとにZDからAndroid端末にJPEG画像を転送できます(Eye-Fi Droid内蔵ビューアはZDが出力するような大容量のJPEGファイルに対応していないようで、受信はできますが画面に画像が表示されません。Eye-Fi Droidはバックグラウンドで動かしておきQuickPicなどでフォルダ内に画像が増えていくのを確認する必要があります)。このeye-fiカードはRAWの転送に対応していない(RAWに対応している新しめのeye-fiカードでも拡張子MEFのファイルはRAWとして認識されないようですが)ので、ZDでRAWとJPEGの両方を保存する設定にしておくと、JPEGのみ転送されます。
 もちろん、2GBのカードであるため、RAW+JPEGで最高画質とすると40枚程度撮影したところでカードがいっぱいになります。

 なお、4GB以上のeye-fiカードをSD/SDHC-CFアダプタを介して差し込んだ場合、カード認識に失敗しているようで、電源ON時の「busy」がいつまでも続く状態となってしまいました。現在販売されているカードはいずれも4GB以上なので使用できません。

フォトストレージ(2010/09)

 EPSON P-3000を試してみました。この機種はhttp://faq.epson.jp/faq/00/app/servlet/qadoc?002451に掲載の通り、Mamiya RAW(MEF)には対応していません。

 RAWを常用する場合でも、JPEG+RAWで撮影しておけば、ピント確認をフォトストレージで行ったり、メモリカードが一杯になったときにフォトストレージに移動してメモリカードを空けたり、が可能です。RAWのみで撮ると前者ができません。

メモリカード(2010/06)

 ZDが対応しているメモリカードは、

とアナウンスされています。この情報はその後更新されていません。とりあえず手持ちのカードを試してみました。 特にSDカードは、2GBまでがSD、4GB以上がSDHCという壁があります。SDHC対応と書かれていないZDでは4GB以上は無理そうです。

しかし、ZDは8GBまでのCFが使用できるように、FAT32には対応しています(FAT16はクラスタサイズを64KBにしても4GBまで)。このため、Panasonic BN-CSDACP3を使って16GB SDHCを16GB CFであるかのように見せかけたところ、試写に成功しました。(※もちろんこれは動作保証ではありませんので、環境により成否が異なる可能性があります)

 なお、ZD BackはSDHCに対応していますので、本項の内容をそのままあてはめることはできません。

使い心地(2010/04)

 「開放端ではなく少し絞った状態でISO50で撮ってもブレない状況であれば」ZDは良い画像をRAWで出力してくれます。この条件を満たすためには、

のいずれかが必要です。そこだけどうにかなれば、現在の中古価格帯から想像する程度の画像が得られます。逆に言うと、感度を上げて撮るような環境には向きません(この機種特有のものではなく、ZD発売当時の機種と現在の機種では高感度画質にかなりの差があります)。

 また、被写界深度の浅さは35mm以下のフォーマットでは得難いものです。望遠で撮らなくても満足行くほど、場合によっては過剰で少し絞りたくなるほど前後がボケます。

MFレンズを使う(2009/09)

Mamiya ZDでは、Mamiya645シリーズ用のMF/AFレンズを使用できます。

しかし、MFボディ用のM645レンズ(M645マウント)についてはカタログでも各種サイトでも

M645レンズはマニュアルフォーカスで合焦マークによるフォーカスエイドで使用可能。

としか書かれておらず、これ以上の説明は取扱説明書にすらありません。仕方がないので実際に使ってみました。

  1. レンズのA-M切り換えレバーは「M」にする。「A」のままだと選択した絞りが無視され開放端で撮影される。
  2. ボディのフォーカスモードは「M」にする。
  3. ボディの露出モード設定を「Av(絞り優先AE)」「M(マニュアル)」「X(ストロボシンクロ)」のいずれかにする。
  4. 絞りはMFボディと同様にレンズで調節する。ただし、フォーカスあわせの際に一時的に開放側にして、フォーカス確認後に目的の絞りにするといった操作が必要になる場合もある。

上記のような細かい点に注意すれば、MFレンズ経験者であれば難なく使用できるようです。たとえば、中古価格が低下しているマミヤセコールCが使用できます(ただし末尾にNの無いものはバルサム切れによる変色に注意)

シャッターを半押ししている間、ファインダー内の液晶パネルの左端(「Av」「M」「X」表示のすぐ左側)に合焦マークが表示されます。

(上記の三角形表示は縦書き用フォントを使用しているため、Windows上のInternet Explorer以外ではうまく表示されません)

出力ファイルのExifは、レンズから取得できない部分が以下のように異常値となります。

ストロボを使う(2009/11,2010/04)

ZDでは感度を上げたときの画質低下が他のデジカメに比べて激しいため、よほど明るいところを選べる場合を除いてストロボを使う頻度が高くなります。

ZDでストロボを使う方法は大きく3つあります(詳しくはWikipedia「クリップオンフラッシュ」参照)。

  1. 明るさはガイドナンバーから絞り値を求めて手動調整する(マニュアル)。
  2. 明るさはストロボ側で自動調整する(外光オート)。
  3. 明るさはボディからストロボを制御して自動調整する(TTLオート)。

このうちマニュアルと外光オートはタイミングを送るX接点のみを使うため、正面のシンクロターミナルか上面のホットシューにストロボを接続します。X接点は各社共通のため、多くのメーカーのストロボが使用できます。他のカメラで使う場合と同様なので本ページでは深入りしません。これ以降はTTLオートについて述べます。ディフューザー(特にストロボの受光部を隠してしまうようなもの)やフィルターを使う場合は、レンズに実際に入ってくる光をもとに調整するTTLオートがもっとも便利です。

TTLオートの場合は上面のホットシューのみ使用できます。また、TTL調光はメーカーごとに互換性がないため、Mamiya対応のストロボでしか使用できません。新品で入手できるのは、以下の組み合わせです。

ZD発売当時、Metz製品の代理店はMamiya OPでしたが、現在はKenkoになっています。その影響で、ZDを扱っていない場所も含めて多くのカメラ店でMetz製ストロボが購入可能になっています。付属アダプターの違いで3モデル出ていますが、付属アダプターは使用しないためどれでもかまいません(他メーカーのカメラを持っているならそれにあわせる、持っていないならば安い外光オート用アダプタにする)。これに対して、SCA3952は購入可能な店舗が限られていますが、ZDを扱っているような店舗であれば問題ありません。

なお、Metz製ストロボであっても、シュー部分固定式のものはSCA3952が付けられないためTTL調光では使用できません。

54MZ-4iはカメラの上に付けて使うクリップオンタイプですが、以下のケーブルをSCA3952とストロボに間に入れると、グリップストロボのようにホットシューから少し離れた場所でストロボを使えます。縦位置で撮るので上ではなく横にストロボを置きたいときに便利です(X接点のみならば一般的なシンクロケーブルが使えますが、多くの接点を接続するため専用ケーブルが必要です)。

Metzのストロボの型番にはガイドナンバーが入っていますが、機種により異なる画角のガイドナンバーを使っているため、混乱します。同一条件で比べると以下のようになります。
ISO100ISO50
35mm換算28mm35mm50mm70mm85mm28mm35mm50mm70mm85mm
6×4.545mm55mm80mm120mm150mm45mm55mm80mm120mm150mm
54MZ-4iクリップオンタイプ31344044462224283132.5
76MZ-5グリップタイプ4245.5546569.53032384649
45CL-4グリップタイプ324522.532

54MZ-4iや76MZ-5は照射画角を変更する機能がありますが、SCA3952でAFレンズを装着したZDに接続すると、AFレンズの画角を読み取って最適な照射画角が自動的に選択されます。(ただし、ズームレンズの場合、広角端にあわせて選択されるため、ズームした場合は最適となりません)

被写体や背景の色、被写体の大きさなどによっては、TTLオートの設定値よりも少しストロボの発光を強めたい、弱めたいという場合もあります。ZDのマニュアルには詳しい説明がありませんが、TTLによるストロボの接続を認識すると背面の青ボタンが調光補正ボタンとして機能します(逆に、ストロボの電源が切れていると使えません)。操作方法は上面の露出補正ボタンによる露出補正と同様です。

その他(2009/09)

外部リンク

発売直後のレビュー記事は、当時のPC処理性能の都合からRAWではなくJPEGで画質評価を行っているものがあるようです。

Mamiya RAW(MEF)対応ソフト

全てを挙げると膨大になるので、主要なもの、使用経験のあるもののみ掲載しています。

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