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ねぇ、博士、豆の種類について教えてくれない?
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ほぅ…。
3年前は「あたい、ファンタしか飲まないから」とか言っておったのに…。
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ファンタは先月卒業したの。
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ヌシも大人になったのぉ。
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能書きはいいから、とっとと教えなさいよ。
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ぐぬぅ。
…。
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まぁ、ええじゃろう。
まず、珈琲豆の3大品種というのを知っておるかね?
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知ってたら聞いてないし。
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ぐぬぅ。
…。
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現在飲用品に用いるために栽培しているものとしては、
「アラビカ種」、「ロブスタ種」、「リベリカ種」 の3大品種と、
これらから変異した数十の品種があるのじゃよ。
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ふぅん。
そいで。
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流通している大半はアラビカ種とロブスタ種で、最も多いのがアラビカ種なのじゃ。
アラビカ種は世界の生産量の3分の2を占め、豊かな風味を持つ豆なのじゃ。
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やるじゃん。アラビカ種。
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一方、ロブスタ種は、強い苦味とコクがあることが特徴なのじゃ。
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コクと苦味かぁ。
大人の世界だなぁ。
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コクと苦味を知って一人前じゃ。
各品種の特徴を表にすると以下の通りじゃよ。
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| 特徴/品種 |
アラビカ種 |
ロブスタ種 |
リベリカ種 |
| 生産量 |
世界総生産の約70% |
世界総生産の約30% |
ごく少量 |
| 栽培適地 |
高地向(800m〜1500m) |
低地向(〜800m) |
平地・低地 |
| 気温条件 |
低温・高温に不適 (15〜24℃) |
低温不向・高温向 (24〜30℃) |
低温不向・高温に強い (15〜30℃) |
| 雨量条件 |
多雨・少雨不適 |
多雨・少雨に強い |
多雨・少雨に強い |
| 樹高 |
5〜6m |
10m |
15m |
| 収穫までの年数 |
3〜4年 |
3年 |
5年 |
| 生豆の形 |
楕円扁平豆 |
丸い短楕円形 |
先端とがり菱形 |
| 味 |
香味良好 |
酸味なく苦味 |
苦味が強い |
| 主な生産国 |
ブラジル、コロンビアなどの中南米諸国 エチオピア タンザニア ハワイ インドネシア
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ブラジル ベトナム マダガスカル アンゴラ、ギニア ガーナ、ウガンダなどの アフリカ諸国 インドネシア |
リベリア スリナム ベトナム |
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ふぅん。
いろんな国でコーヒー豆って作られてるのね。
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コーヒーは種をまいて苗木が育ち、花が咲くようになるまでに2〜3年かかるのじゃ。
やっと咲いた花の命はわずか2〜3日、この間に受粉しなければ実はならんのじゃ。
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2〜3日かぁ。はかない命ね。
まるで20代の頃のあたいのようだわ。
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最も生産量の多いアラビカ種は大半が自家受粉をするのじゃが、
ロブスタ種は風や虫の助けを借りて受粉し、さらに数ヶ月を要してようやく
実を結び始めるのじゃよ。
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ふんふん。そいで。
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はじめのうちは緑色の固い実がなり、徐々に赤く熟していくのじゃ。
アラビカ種の場合、熟すまでに半年から9ヶ月、ロブスタ種ではそれ以上かかるのじゃ。
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熟すのに半年以上もかかるのかぁ。
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長い時間をかけて赤く色づいたコーヒーチェリーじゃが、熟したあとは 10日〜2週間の命。
この間に集中的に収穫され、いよいよ精製へと進むのじゃ。
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ついに精製までたどり着いたわね。
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コーヒーチェリーから果肉、肉果皮、銀皮を取り除く作業である精製には、
水洗式と非水洗式(乾燥式)の2種類があるんじゃよ。
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水洗式…。まるで便器ね。
しかし、便器で非水洗式はヤバくね?
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便器の話、関係ねぇし。
便器もその昔は非水洗式だったし。
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便器の話はもういいから先に進みなさいよ。
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ぐぬぅ。
…
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水洗式はブラジルを除く中南米諸国と東アフリカ、ハワイで行われ、
非水洗式を行う国としてはブラジルが有名なのじゃ。
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コーヒーも種から精製されるまでに長い時間がかかるんね。
こりゃ大変だ。
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次は銘柄の勉強じゃ。
珈琲豆は産地や銘柄によって味が大きく異なってくるものじゃ。
下の表は、珈琲豆の9大銘柄の特徴を記したものじゃ。
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| 銘柄 |
生産国 |
特徴(上段) / 格付け(下段) |
特徴マップ |
| エチオピア |
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良質な酸味と日本人が好むフルーティな香りが特徴。エチオピアコーヒーは、かつてイエメンのモカ港から輸出されていたことから「モカ」とも呼ばれる。 |
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エチオピア (東アフリカ) |
ハラーモカが良質。なかでも欠点豆の混入率が少ないものが最高品質。高品質のものは、深煎りでも風味が崩れない。 |
| キリマンジャロ |
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口に含んだ瞬間、強い酸味を感じる。甘く香ばしい香りがあり、余韻が深い。アラビカ種の中でも大粒で均整のとれた豆で、シルバーがかった緑色をしている。 |
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タンザニア (東アフリカ) |
スクリーンサイズ、豆の重さの最高ランク最上級AAが上質とされる。高品質のものにはスパイスに似た後味が。 |
| グァテマラ |
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特に香りが高く、苦味が比較的強い。日本では好まれている味。上品な酸味とほど良い苦味があり、ブレンド用にも多く用いられる。 |
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グァテマラ (中米) |
標高によって7段階に分けられ、SHBが最上質とされる。SHB(スクリクトリーハードビーン)は、1350m以上の標高で採れたことを表す。 |
| ケニア |
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強い酸味が特徴的だが、コクがある。印象的な酸味と深いコクがあり、ドイツやウィーン、イタリアなどヨーロッパ諸国では高品質なコーヒーとして楽しまれている。 |
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ケニア (東アフリカ) |
豆の大きさ、味わいによる格付けの最上級AAが上質とされる。豆の大きさで7段階、試飲による味のランクによって6段階に格付けされる。 |
| コロンビア |
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酸味、甘みともに強く、コクもある。香りは甘くやわらかい。コロンビアは世界最大の水洗式コーヒーの生産国として知られ、品質、価格ともに安定しているという定評がある。 |
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コロンビア (南米) |
大粒なコロンビアプレモ、エキセルソが上質とされる。煎りが進むにつれ豆が大きく膨らんでいく。 |
| ハワイコナ |
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強い酸味があるが、フルーティとも感じる香味がある。中煎りでフルーティ、深煎りでナッツのような風味が生まれる。 |
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| ハワイ |
ハワイコナのうち、オールドクロップ(多年もの)が高値を呼ぶ。収穫後、年数を経たオールドクロップは酸味が程よくやわらぎ、独特の深い風味が生まれる。 |
| ブラジルサントス |
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ソフトな舌触ざわり、苦味、酸味ともにほどよくある。香りはやわらかい。世界第一のコーヒー生産国ブラジルの豆は、深煎りでもまろやかさを感じられるのが大きな特徴。 |
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ブラジル (南米) |
独自の格付け基準があり、サントスNo.2スクリーン18が上質とされる。最も有名な銘柄は積出港の名を関したブラジルサントス。 |
| ブルーマウンテン |
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酸味、苦味、甘みのバランスがよく、芳醇な香りをもつ。繊細でバランスがとれた風味から、日本でとくに評価が高い豆。高級銘柄として誰もがその名を知っているほど。 |
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| ジャマイカ |
最も上質とされるものは、ブルーマウンテンNo.1と表示される。島を横断するように走る山脈の斜面が栽培地となっており、生産地区で銘柄名が決まる。 |
| マンデリン |
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深いコクと甘みが感じられるのが特徴。深煎りのカラメル香と苦味のバランスを楽しむ。インドネシアでは全生産量の90%がロブスタ種で、高い品質を誇る。 |
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インドネシア (東南アジア) |
基準が細かく数値化されてはいないが、スマトラ島産のマンデリンはインドネシアコーヒーの最高級。 |
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ふぅん。
お豆にもこんなに種類があるのね。
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うむ。
コーヒーは世界で広く飲まれているからのぉ。
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で、どれが一番美味しいのさ?
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好みの問題で、一番美味しいというのは決められないのじゃよ。
まぁ、人それぞれってやつじゃな。
いろいろ試してみて自分に一番合う豆を探すのがコーヒー通というものじゃよ。
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ふぅん。
まぁ、なんにせよ、あたいはオレンジが一番だと思ってるから。
そこんとこ、よろしこ。
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それ、ファンタの話だから…。
そこんとこ、よろしこ…。
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