●工藤夕貴のハリウッド進出について(2001.3.26)
俺は、女優の工藤夕貴とは同い年だ。誕生日も1ヶ月しか違わない。と言っても別に顔なじみでは全然ないのだが、同年代の人間として、彼女の行動には感心させられるばかりだ。
彼女は現在、アメリカに住んで本格的なハリウッド女優を目指そうと日夜頑張っている。最初アメリカに進出して、オーディションを受けても、なかなか合格しなかったらしい。日本ではそれなりに名声を上げても、アメリカではそんな肩書きが通用するほど甘くなかった。
オーディションとは別に打診もあったらしい。アメリカ人俳優にかしづく女性の役。それもアジア人であるが故の役。役をもらえばまさに助け舟、即ハリウッドデビューといったところだったのだが、彼女はその役を断った。彼女はアジアの一員である日本人としての誇りを捨てたくないために、チャンスを自ら捨てたのだ。
そして彼女は、映画「ミステリー・トレイン」で役柄を得て悲願のチャンスをつかみとり、「ヒマラヤ杉に降る雪」では主演を務めた。過去にここまで活躍した女優はそうはいないだろう。実力を試すために海外に出てから、決して道のりは楽ではないが、彼女は確実に歩みを進めてきた。
彼女は自己主張できず、格好だけ欧米のマネをして横並びになっている日本人の先行きを憂いているそうだ。考えてみれば、普通に日本で暮らしているだけでは、日本人としての自覚など浮かびにくい。異国で苦労し、自分の実力でチャンスをつかみとってきた彼女だからこそ言うことが出来るのだろう。
考えてみると、日本人がハリウッドで活躍したというのはあまり聞かない。俺がすぐ思いつくといえば、ケイン・コスギのパパであるショー・コスギが、「Thd
Ninjya」で100万ドルスターになったというくらいだ。しかも、映画自体は日本ではそれほど話題にならなかったので、ハリウッドで活躍したという実感が持ちにくい。
少し前に、あの松田聖子がハリウッドデビューするというので、おおっ、と思っていたら、出演作の「アルマゲドン」で通行人の役をしているだけだった。それも、セリフがあってないような端役だった。ほんの一瞬だったので、注意していないと出ているのがわからないくらいである。やはり…という感じはしたが。(^_^;) こりゃぁ、ハリウッドデビューといっても、華々しいものではないと思うのだが。
それらを考えると、工藤夕貴の今回の映画出演は驚くべきことだ。人気が得られるかどうかはともかく、彼女の挑戦は賞賛に値するだろう。同い年として、今後の活躍を見守りたいと思う。