●離婚は「悪」か(2001.3.27)
今、離婚率がすごく高いんだそうだ。俺は独身だが、周りを見ていても、ホントに幸せな夫婦を見ることは少ない。仲が悪いか、単に惰性で関係を続けてるようにしか思えないパターンが多い。周りがたまたまよくない夫婦関係ばかりだからかもしれないが、そういうこともあって、なかなか結婚がうらやましいという風にならない。それでも、将来設計から考えて、結婚はしないつもりはないのだけれど。
でも、結婚して夫婦仲が悪くなった場合、普通はどうするんだろう?お互いにシカトするか、世間体では適当に見せておくとか。なかなか恋愛をしていた頃の関係を結婚後も維持させるのは難しい。もちろんうまくいってる夫婦もちゃんといるので悲観をする必要はないけど、俺の考え方からすると、夫婦間に気まずい空気が流れ、改善の見込みもなく、居たたまれなくなるようなら、はっきり言ってさっさと離婚すべきだと思う。
離婚は悪だというのは当の昔に終わっている。お互いまだ人生は続くのだし、早く離婚して新たなもっといいパートナーを見つけて暮らすほうが、はるかに健全だろう。離婚が悪だと未だに言う人は、たぶん「家栽の人」の見すぎなんじゃないだろうか。
こんなことを言うと、子供は夫婦仲の犠牲になって傷つき、学校でもいじめられ、はてはグレてしまうという人もいるかもしれない。でも考えてみてほしい。その子供だって、大人になれば今度は自分が当事者になるかもしれないのだ。子供をかばうあまりに偽りの夫婦を続けても仕方がない。そういう関係を意外に子供は察知できる。離婚して新たな人生のスタートを切るには、とっとと別れるのが一番健全だ。子供には、なぜ別れるのか(決して別れる相手をけなすことなく)、その理由をはっきり説明すれば問題ない。別れても別れなくてもグレる子供はグレるし、そういう逆境でもまともな子供は育つのだ。
堀場製作所の堀場雅夫会長の本によると、会長は若い頃(といっても昭和30年代…)調停委員をしたことがあって、当時調停の3件に1件離婚が成立してあとは仲直りしていたのが、会長が担当していたときは3件に2件以上離婚が成立していたそうだ。なぜなら、会長は離婚は悪ではなく、最良の人生のスタートだということを、このときすでにご存知だったのだ。
もちろん、離婚して傷つかないわけがない。だが、傷つくことを恐れて、辛い関係を続けることはもっと傷を深くする。今は女性もしっかり稼げるのだし、収入の食い扶持をなくす理由で離婚を思いとどまる必要性も減っている。決して離婚を勧めているわけじゃないけど、もし今気まずい関係で、改善の見込みもなさそうなら、別れると寂しくなるとか子供が大変だとか考えずに、新たな出会いを見つけて素晴らしい人生を歩んでいく勇気をもって欲しいとも思う。
そういえば、フランスの映画で「わんぱく離婚同盟」というのがあった。この映画は、親の離婚にもめげず頑張る少年少女たちが、まだ離婚していない夫婦までも離婚させちまおう、ということであの手この手で離婚家庭を増やそうという、いわば離婚問題パロディのような映画なんだけど、離婚もここまで微笑ましいと、血みどろの争いとか、そんなことは起こりえないような気がするのだが。