Column

●プロ野球より、日本人大リーガーに期待しよう(2001.4.7)

 このところ、日本人大リーガーが大活躍だ。野茂が2度目のノーヒット・ノーランをしたかと思えば、イチローが決勝ホームランを放ち、大魔人・佐々木が今年もしっかり仕事している。大して期待されていなかった新庄までが、初打点を挙げ、チームに貢献している。今のところ順調でないのは、伊良部と吉井くらいだ。

 俺はプロ野球とメジャーリーグの試合のどっちが好きかと言われれば、迷うことなくメジャーリーグのほうが面白いと答える。だってそうだろう?メジャーリーグは世界最高峰の選手が集結しているし、スーパースターもたくさんいる。俺はメジャーの中継でペドロ・マルチネスやランディ・ジョンソン、ロジャー・クレメンスの投げてるところを見たことがあるが、あれはすごいなんてモノじゃなかった。あんなすごい投球が出来るのは、日本の今のプロ野球ではいないだろう。
 決して、日本のプロ野球がつまらないと言っているのではない。阪神の豪快な負けっぷりも、ロッテの手堅い野球も、それなりに見ごたえがあるのだが、メジャーリーグの場合は感心させるプレーが随所に見られる。観客までが面白いし、日本のように鳴り物がないから、俺的にはとても楽しんで中継を見れる。
 単純に、やはりすごいものはすごいものとして見ているのだ。

 最近は、日本人大リーガーがあまりに活躍するので、日本のプロ野球の低迷を懸念する声もある。確かに、このままだと選手の流出に歯止めがかからない。巨人も大枚を積んで、松井のメジャー行きを阻止しようと懸命だ。しかし、金を積んだどころで、流出は止められないと思う。プロ野球がメジャーほどの自由さや魅力を備えてるとはとても思えないからだ。
 そもそも、メジャーリーグとプロ野球では選手に対する考え方が違う。メジャーでは、選手の少々の短所には目をつぶり、長所を引き出してそれを伸ばそうとするので、個性的なスーパースター的選手が育ちやすい。それに対し、プロ野球は短所を逃さず矯正させ、バランスをとろうとするので、個性的な選手はどうしても潰れてしまう。そうした選手は、メジャーを目指さざるをえなくなり、結果として、国内には平均的な選手しか残らなくなってしまう。プロ野球への魅力が年々薄れているのはそのためでもある。もちろん、その他にも問題は多い。

 心配しなくても、プロ野球がなくなることはない。日本のスカウト網はしっかりしていて、才能ある選手は漏らさず見つけ出してくるからだ。しかし、そうしてプロ入りした選手のなかで、スター的要素があり個性的でプレーにも魅力ある選手は、メジャーへと羽ばたいていく。つまり、プロ野球はメジャーへの有望選手の供給口になっていくことが予想される。
 そうすると、何に期待すればいいかというと、そうしてメジャーに行って最高峰の舞台で日本人が活躍することに期待することになっていくのが、まさに自然の成り行きだと思う。俺も、そういうことから、プロ野球より日本人大リーガーに期待しているというわけだ。