●金持ちになる方法(2001.4.8)
最近は不況で、リストラも増え、就職活動もままならず、失業率もかなり悪い。企業の倒産も相次いでいて、不況というのをつくづく痛感するのだが、これは金儲けの構造が変わりつつある証拠なのではないかと思っている。
どういうことかというと、傾いた、あるいは傾きかけている企業というのは、根本的な誤りを犯している。それは、借金を重ねることで経営を維持しようとすることだ。
借金を重ねれば、金利が経営を圧迫し、業績不振になろうものならたちまち重症に陥るのは目に見えている。なのに、企業は業務拡大のため、借金をしまくり、店舗や設備投資などに注ぎ込んでいる。借金を全くすべきではないというわけではないが、返済の見込みを十分に検討せずに過剰な融資を受けるところが多すぎる。バブル期によく見られた、借金をして不動産を買いあさる行為は、先の見通しが甘かったということだろう。
どんなに順調な企業でも、業績不振のときは来る。そういうとき、再び業績を改善させるまでに体力を保持していなければならないのに、借金が大量にあるようでは体に鉛をしょって歩いているようなもので、不振を乗り切る前に潰れてしまう。第一、融資を受けなければ経営が維持できないというのもおかしな話だ。それならば、経営が好調なうちに備蓄をするか、借金をなるべくしないように利益率を重視した経営をすべきだと思うのは素人判断だろうか。
アップアップの会社が多い中、社員の給料も今後のリストラやアウトソーシングの浸透により、出来る者と出来ない者との二極化が広がる一方だろう。むしろ、出来ない者とレッテルを貼られるほうが大半を占めるに違いない。それは、レッテルを貼られた人が必ずしも能力がないからというのではなく、否応なく会社の悪しき制度の枠に当てはめられ、「能力なし」とのレッテルを貼られたに過ぎないことも少なくないのだ。
経営の専門家によると、本来の実力が評価されて出世できるのは、せいぜい部長どまりなのだそうだ。それ以降は、「裏の」実力を発揮しないと会社には生き残れなくなる。普通に考えても、入社した人間全員が順調に出世コースに乗るはずがなく、出世という「イス取りゲーム」で負ければ、否応なく退社を余儀なくされるという「間引き人事」が横行しているのが現状だと言われている。そうなると、いつ会社から放り出されるかわからない。サラリーというのは完全にはあてに出来なくなってくる。
では、サラリーをあてにせずにやっていくにはどうしたらいいか。それは、
1.投資で儲ける
2.自分で起業して儲ける
このいずれかしかないと思う。不動産は今後大きな値上がりは期待できないので投資対象にはなりにくいし、預貯金による利息は限りなく低いので、金利で儲けるのは不可能に近い。決して楽ではないが、この2つの方法こそが、同時に金持ちになる方法でもあるのだ。
この方法以外では、芸能・スポーツ分野で頑張る、ギャンブルでひとヤマ当てる、資産家の遺産を継ぐ、隠された財宝を手に入れる、くらいしかないのではなかろうか。いずれも現実的ではないのだが、今にして思うと、徳川の埋蔵金探しにあれだけみんな真剣になる理由がわかる気がする。金持ちになるには、ある程度の犠牲と、たゆまない努力と、絶対に儲けてみせる、という信念がなければ、そうはなれないだろう。
しかし、会社のサラリーがあてにならないから別な方法で、というのは後ろ向きな理由ではない。身分の安定を望むのであれば、はっきり言って公務員に勝る職業はないはずだ。にもかかわらず会社員の道を選ぶというのは、今のようなご時世では、ある意味「冒険」である。
金持ちになる方法を探ることは、安定を望むのではなく、豊かさを求めて冒険に出ることをさすことであると思うのだ。