Column

●経済観念は大事(2001.4.15)

 世の中には、お金が出来るとクラブで派手に遊びまわったり、やたら高級な食べ物を食べたりする人がいるが、俺にはその感覚がよくわからない。女に金払って遊ぶくらいなら、普段からお目当てのコを惚れさせるように自分を磨く努力とかしてたほうがいいし、第一、金で動かすのなら大した女の子がつかないだろう。大体女の子だって雇われているのだし、ヘンな男のあしらい方とか当然「研修」を受けていると思うので、俺の感覚では、そんなクラブとかに行っても興ざめしてしまう。
 食べ物にしても、1万円のコースを頻繁に食べる必要があるんだろうか。質素な和食とかを普段食べてるほうがよほど健康的だ。どうせなら、月に1回くらいそんな感じの高級ディナーをとってるほうがいい。毎回そんな食事をとると、あきあきしてくる気がする。それよりはむしろ、少ない予算でどれだけいいものが食えるかに頭を使うほうが、ゲーム感覚で楽しい。お金でなんでも手に入ることほどつまらないものはないと思う。

 買い物なんかもそうだ。たとえば服を買うとき、俺は何も考えずにお店に入って、すぐに飛びついてあとから考えれば情けないデザインの服を買ってしまうことがよくあった。それで今は、予め雑誌でデザインを参考にしたり、金を持たずに店に行ってお気に入りをチェックしてから日を改めて買いに行ったりするようになった。そうすると、無駄なお金を使う機会が減った。どうしても欲しいと思うものだけ買うようになったのである。このブランドだから買うとか、ただ安いから買うということもない。

 経済観念という点では、タレントの島田紳助はかなりしっかりしてると思う。一見マシンガンのようにおもろいことしゃべるだけのおっちゃんというイメージがあるが、経済感覚は非常にしっかりしていて、株や外貨など様々な勉強をして、大きな失敗もあるけどトータル的には黒字なのだそうだ。いろんな投資のやり方をしてリスクを分散させているらしい。
 子供の育て方からしてすごいと思う。紳助には子供が女の子ばかり3人いるのだが、小さいときから子供に対し、お小遣いについてそれぞれ小遣い帳を使って自分自身のお金の管理をさせ、学用品の購入費とかは月末にお小遣い帳を提出させることで、経費として手元に戻るようにしているのだそうだ。すし屋に行っても、親は上を食べ、娘らには並を食べさせるらしい。ものすごい徹底ぶりだが、周囲の話では、そのおかげで娘たちは甘やかされることなく経済観念をもって、自分で道を切り開くように育ってるとのこと。上の娘は大学に行ってから家庭教師とコンビニのバイトでお金のやりくりをしてるのだそうだ。

 大金を手にすると、経済感覚がおかしくなってしまう。俺なんかは、お金がほしいというより、こういうことがしたい、あんなところに行ってみたい、という欲求がめちゃくちゃあるけれど、基本的にそれらが満たされれば、お金のあるなしはどうでもいいように思う。その欲求が実現できるだけの収入は稼ぎたいと思うが、欲求以上の金を持っていたとしても、怪しい人間とかが狙ってくるだけなので、必要性を感じない。どのくらいのお金が必要か、冷静にみるためにも、経済観念を持つことは大事だと思う。