Column

●商店街はどこへ行く?(2001.4.16)

 全国の商店街で、今異変が起きている。商店街のテナントの1割から2割はガラ空き状態。客もまばらで、しかも年老いた人が多い状態だ。客がなかなか来ないと嘆く店主も多いだろう。

 しかし、これはごく当然であろう。俺の住む市内にもたくさん商店街はあるが、大抵どこもアーケードは古めかしく、お店は雑然としていて、道端は汚く、何かが潜んでいそうな雰囲気だ。昔からそこの街に住む人ならともかく、こういうところへ出かけて買い物に行く人は減る一方だろう。
 商店街の魅力が薄れてきているということもあるが、最大の原因は、やはり郊外のスーパーに客を奪われていることだろう。スーパーは品揃えの豊富さに加えて、対面販売を止めて価格を予め固定して売ることで効率を上げ、商店街からどんどん客を奪い取ってきた。しかも巨大な駐車場を持つことが多いから、車に乗る客は郊外に出てスーパーに流れてしまう。車に乗る以上、大量の買い物が期待できるからだ。

 けれど、それ以上にもっと根深い問題がある。商店街のテナント料が高すぎるのだ。今テナント料は、坪当たりの単価で月2万近くすると聞く。しかも、家主が収入の心配のないお年寄りとか、代替わりして別の本業を持つ人がいたりして、テナント料を下げる必要性を感じないから、なかなか値が下がらないのだ。それで借り手が借りようにも借りれなくて、ますます商店街が閑散としていく、というわけだ。本気で商店街を変えようとする気がないのだ。これはちょっとおかしい。

 でも、全国的に見ても、魅力的な商店街は少ない。金太郎飴のように似たもの商店街が圧倒的である。活性化には、商店街全体が一斉にテナント料を下げ、新しいものをどんどん取り入れるようにしなければならない。下町の風情がよいと言って余韻に浸ってる場合じゃないと思う。
 商店街をビジュアル面から変えて、お客を呼び込む方法もある。たとえば、商店街の店を、どこもすべて瓦葺屋根あるいは南欧風にしてしまうなど、一種のミニテーマパーク化してしまえば面白いかもしれない。要するに、素人目から見ても、あの商店街に行ってみたい!と思わせるようでなければダメなのだ。
 地盤沈下が著しい商店街が多いが、大きな変貌を遂げる商店街がこれから現れることを期待したい。