●USJは、TDLに勝てない!(2001.4.18)
3月31日、ハリウッド映画のテーマパーク、ユニバーサル・スタジオの日本版であるユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)が、大阪にオープンした。初日はすごい人込みだったらしい。京阪神区域では初のテーマーパークだけに、期待が高まっている。USJのライバルは、もうおなじみの東京ディズニーランド(TDL)である。マスコミでも、どちらが集客数でリードするか注目している。
しかし俺は、USJはTDLには絶対勝てないと思う。なぜなら、両者はテーマパークという点では同じであるけれど、中身が本質的に異なるからだ。
まず、USJはハリウッド映画全体をテーマにしているのに対し、TDLはディズニーの生んだキャラクターがテーマだ。マスコミは、USJにスヌーピー・スタジオができることに注目し、「ミッキー対スヌーピー」と大げさに書き立てているが、これは本末転倒だろう。スヌーピーはUSJのテーマのごく一部にすぎないし、第一、スヌーピーのコミックマンガの中で、スヌーピーがミッキーの物マネをしているのに対し、ミッキーの側では逆はない。つまり、ミッキーはスヌーピーより偉大なキャラなのだ。
また、USJはそのテーマ上、どちらかというと大人のテーマパークという印象が強いのに対し、TDLはキャラクターが前面に出ているので子供を含めた家族向けのテーマパークだ。大人と子供で、どちらがテーマパークにすすんで行きたがるかといえば、やはり子供である。そういう面では、TDLのほうが一歩先をいっているといえるだろう。
さらに、USJは「見せるアトラクション」が多いのに対し、TDLはお客が主役になれる「魅せるアトラクション」が主流だ。USJも、ショーも確かに多いが、アメリカの人間と違って、日本人はおとなしいので、ショーでも多少のどよめきくらいで、お客は静かにしていることが多いという。こういう場合は、お客に直接能動的に働きかけるような仕掛けが必要だ。その仕掛けが、TDLは豊富だ。
実際、知っている人が最近USJに行ったそうだが、ショーとかはそれなりにすごいけど盛り上がるほどではなかったそうだ。決してつまらないのではないが、お客を主役にする工夫が足りない部分もあるのかもしれない。俺も新大阪の駅でUSJのPRビデオを見たことがあるが、何が何でも行きたいという風には思わなかった。
けれど、そうかといってUSJは失敗かというと、決してそういう意味ではない。商業的には成功すると思っている。ただ、ライバルのTDLほどお客を集められるかというと、それは否定するといってるだけなのである。
全国各地のテーマパークは、これまでTDLを除きことごとく失敗してきているが、USJは久々に成功例に挙げられるものになるだろう。ただ、TDLとは本質的にはライバルではない。TDLが横綱なら、USJは大関みたいな位置につくと俺は見ている。