●道先案内人(2001.4.23)
今日、道を歩いていたらいきなりバイクに乗ったやつが俺に近づいてきた。いかにも挑発しそうな感じだったので、半分ヤバイと思いながらも、男のほうを見ていると、男は開口一番、
「あのー、津雲台にはどうやっていくんですか?」と聞いてきた。
そう、ただ道を尋ねてきただけなのだ。(^^;
俺は温厚そうな感じが漂うので、歩いてるとよく道を尋ねられやすい。そこらの交番の警官より道案内をしてるんじゃないだろうか。特に写真撮影に出かけた折には、何をやってるのかと興味芯々で尋ねてくる。それで、
「ああ、アンタ、あれ撮ったほうがいいよ、あれだよ、ほれっ」という感じで。
うーむ、よけいなおせっかいといえばおせっかいなのだが・・・何しろお年寄りが言っていることなので、あまりマズイ対応をしてもいけないだろうということで、そういう場合は丁重にそうですねぇと言った上で、スキをみて素早く退散するのであった。
道を訪ねられたといえば、こういうこともあった。なんと、鎖を振り回しながら、俺のほうに近づいてくるのである。それも2人組!2人とも回していたわけではなくて、そのうちの一人だけだったのだが・・・
(2人とも回してたらかなりブキミだ)
見かけはどちらもチーマー風だったし、おまけに夜だったので、さすがに身のキケンを察知してこれは逃げねば!と思って足をやつらとは反対の向きに出そうとしたところへ、鎖を回してたやつが回すのをやめて、こう言った。
「スンマセン、この辺にバッティングセンターはないですか?」
またも道を尋ねてきただけだった。やれやれ・・・(^_^;)
しかしよく考えて見ると、他人が何の脈絡もなく近づいてくるのはかなりおっかないことだ。そのため、時にはトラブルに発展することもある。
そういえば昔、騎士道事件という事件もあった。日本に空手を習いにきていたイギリス人が、ある晩道でうずくまって酒によってしゃがみこんでいた女を介抱していた男を見て、いかがわしいことをしてるに違いないと思って男の背後から近づいた。すると女がそのイギリス人に気付き、なぜか酒に酔ったのも手伝って「ヘルプミー!」と叫んでしまい、男がびっくりしてこれもなぜかファイティングポーズに似た格好をしたままイギリス人のほうを振り向いた。イギリス人は、これを見て騎士道精神を発揮して、男に回し蹴りを見舞わせ、男はなんと殺されてしまったのである。いわゆる勘違い殺人なのだが、これなどはヘンに他人に近づいたことで起こった不幸である。
さすがに俺は回し蹴りはしないが、一度バーでウェイターに誤って肘打ちを食らわせたことがある。やはり俺は、我ながら道先案内人でとどまっているほうがいいと思う。