●キャノンボール(2002.2.14)
中村一義のニューシングル「キャノンボール」がすごく気に入っている。曲を聴くと歌詞のフレーズがすごく聴き取りにくいのだけれど、歌詞そのものを眺めれば、「あぁ〜こんなにストレートなことを歌ってるんやなぁ〜」と思ってしまう。PVを見ると、中村一義が歌っているバックに、「キャノンボール」の絡みなのか、Canonの電光広告版があった。狙っていたのか??あと、同じPVの中に出てくるアフロの人は、スーパーバタードッグの池田貴史氏だと思うのだが…(・_・)
「キャノンボール」と言われると、俺の場合はどうしてもアメリカ映画の『キャノンボール』を思い出してしまう。この映画は、みんなおのおのレース用以外の乗用車に乗って、速度無制限でアメリカ横断のカーレースを展開するという話で、その展開をただただ面白おかしく描いているといった感じである。ジャッキー・チェンやディーン・マーティン、サミー・デイビス・Jr.やロジャー・ムーアなど、とにかくすごい豪華キャストが出ている。こんなすごい顔ぶれをそろえて、こんなおかしくて単純な映画を作ってしまうなんて、さすがはハリウッドだ!と思ったけれど、どういうわけかジャッキーは日本人役で出ていたりして、なんでやねん!と首をかしげたのを覚えている。ただ、交通法規もへったくれもないレースは、走り屋には結構たまらない映画だったのではないだろうか。
中村一義も、まさか『キャノンボール』を意識して曲を作ったわけではないのかもしれないが(でも、そうなの?)、小気味よいテンポのこの曲は、まさに砲弾のような爽快さが伝わってくる。ストレートな歌詞は、最近の他のアーティストの曲に多い何か遠まわしなよくわからないフレーズとは異なり、あえて陳腐で率直な言葉を選んでいる。あの映画の単純なストレートさそのものかもしれない。今流行りの他の曲に対する挑戦とも取れるような感じだ。曲中のコーラスもすごくいい感じだ。おそらく、中村一義のこれまでの曲の中ではベストではないかと思う。
ちなみに、中村一義は東京の江戸川区の出身で、モロ下町っ子だったりするので、こういう曲を聴くととてもそういうイメージと結びつかないのだが(^_^;)。友達に聞くと、「この曲聞く前から、もっと早く彼の曲に出会っていたらなぁ。これなしじゃ生きていけないよ〜」というほど、インスパイアされたらしい。おそらく、この友達のような気持ちを持った人は結構いるのではないだろうか。俺もその一人である。
それくらいこの曲はいいと思うので、ぜひマキシを買って聴くことをお奨めする。夜、車で流しながら聴くといいかもしれないな〜。「キャノンボール」なしには過ごせなくなるかも?