Column

●利息で儲けられる?(2002.2.23)

 今、銀行の金利が限りなく低くなっている。昔は金利で食べてる人もいるくらい、銀行預金の利回りはよかったんだが、今は見る影もない。どこかの銀行の定期預金金利は、確か今度0.05%にまで下がるんだそうだ。はっきり言って、銀行に預金してる人間の誰もが、銀行のよさなどほとんど痛感できないのではないだろうか。自分たちのバブルの頃の不良債権を棚に上げて、預金者をバカにしているとしか思えない。

 正直なところ、銀行の金利は今のところ全く期待できない。どこの銀行もせいぜい0.1%くらいの差しかない。それなのにこの間、ある銀行が新聞に金利1%という1年ものの商品を出していたのを知ってるだろうか?連れに言わせると、こんな商品を出すこと自体、かなりやばいらしい。というのも、どの銀行もアップアップ言っているときにそんないい条件の金利を出すということは、そこまでやんないと預金者が集まらないくらい資金繰りが行き詰まっていることを示すんだそうだ。そういえば、その商品を出した銀行は、スターバックスの店舗内にATMを設けたりして話題になってたなぁ。CMとかを突如ハデに流したりする銀行も、結構アブないという話を聞いたことがある。
 そもそも、銀行側はホントは金利を3%とか4%は払えるはずなのである。けれど、多くの銀行がそのうちの2.7〜8%くらいを不良債権処理にまわし、その残りをペッ!と吐き出しているに過ぎないのだ。不良債権処理にはまだしばらく時間がかかるから、当面この状況は変わらないだろう。預金者は完全に痛い目に遭わされているのである。

 銀行がアテにならないとすると、どういう金融商品にしたらいいだろうかと考える人も多いだろう。ある経済評論家は、ファンドや投資信託を勧めている。郵貯や年金制度がもうすぐ破綻し、そのためにこれから自分で自分の面倒を見るためには、資産運用を積極的にすべきことを説いている。そして、低金利の日本の商品を見限り、高利回りの海外ファンドなど海外の金融商品に目を向けるべきだとしている。
 確かに、変化の大きい外国の商品を買うとイヤでも金融商品の勉強になるし、海外の経済情勢にも詳しくなる。ある一面これは正しい。
 だが、肝心の軍資金として、一体いくら用意すべきか?という問題がある。また、何の目的で資産を増やそうと考えているのかにもよる。でなければ、投資信託やファンドなどの長所ばかりに目が行きがちで、商品のリスキーな部分に振り回された挙句、資産を目減りさせることにもなりかねない。本や雑誌とかで「今この商品がお買い得!」とか「絶対儲かるファンドの買い方」とか「私は株でこうして大もうけしました!」みたいな記事や文章があったら、白い目を向けるべきだ。世の中に早々そんなうまい儲け話なんてあるわけないのに、引っかかる人が後を絶たない。

 俺的には、資産運用を考えるよりもまず、肝心の元金をある程度まとまった額貯めることを優先すべきだと思う。資産運用しようにも、貯金が100万程度では話にならないからだ。せめて5〜600万の軍資金はないと資産運用の意味がないのではないか。たとえファンドとかの金利が年に7%であっても、貯金100万の場合年間7万円を節約すれば、全くのノーリスクで7%の金利を得たのと同様の計算ができる。月当たりだと6千円の節約をするのである。6千円だったら、1〜2回会社仲間と飲みに行くのを断ったり、プレステのソフトを1本買うのをやめたり、単行本や雑誌を図書館や立ち読みで済ませたりすれば、簡単にこの程度の額の節約はできると思うのだが?そして、軍資金が貯まるまでは、自分なりに安全で金利がマシと思われる商品で管理したほうがいいのではないかと考える。このほうが、金銭感覚にシビアになれるし、本格的に資産運用を始めるときにも、その経験が生かされるだろうからだ。
 もちろん、ある程度貯まるまでの間、資産運用の勉強のために、商品を少額買うというのもいいかもしれない。ただその場合、損をしても全然かまわない額のみを出し、フトコロを圧迫するような額を出すべきでないと思う。余裕を持って運用するには、手持ち資金をまず貯めるべきだろう。金融関係において全く素人の俺は、自分なりにそう考えるのだが、プロの人はやはり全然違うことを考えるのだろうか?

 そういえば、以前日テレの『鉄腕!DASH!』に、TOKIOのリーダー・城島茂が扮する、ハーロー城島のコーナーがあった。ハーローというのは、外国為替取引の仲介会社として名高いあの「上田ハーロー」からとっているのだけど、文字通り金融商品を手玉にとってひともうけしようという企画なのである。しかし、ハーロー、金相場にチャレンジしたり、外貨を買ったりと涙ぐましい努力をするのだが、なかなか儲からない。あげくにマルクを買いながら、ハーローは「増えてれば、マルクだけに丸く収まるっ!」とか言っていた。(^_^;)
 やっぱし、そうそう楽に儲けるのは難しいということやねぇ。