Column

●付き合いのカタチ(2003.1.5)

 昨日、大阪にある百貨店の中の食堂街を歩いていると、1軒の喫茶店の中で、野郎2人組がパフェを食べていた。店内はとても綺麗で明るくてかなり広いのだが、他に客はおらず、その2人の、パフェをほおばりながらの笑い声だけが響いていた。しかも、席にどっかり腰深く座っているのではなく、2人とも前かがみになり、脇をしめ、ひじをつき、お互いを見つめ合うような感じで座っていたのだ。こんな光景を見て、すこし背筋にひんやりとしたものを感じるのは俺だけだろうか。(^_^;)
 野郎が2人で店にいる場合というと、いかにもアホな会話を交わしながら、股もおおっぴろげに座っているものだが、最近増えているのは、同性だけど、カップル風な感じで行動するというものだ。同じ日、やはり大阪にあるユナイテッド・アローズの店内に入ると、折りしもバーゲン中の混雑の中、ほとんど野郎ばかりで熱気に包まれていた。それも、男臭いというのではなく、なんというか、艶やかな雰囲気が感じ取れたのだ。そう、感覚的には、レディースもののバーゲン売り場の光景とさほど変わらない姿をそこに感じたのだ。しかも、そこにも野郎2人で来ている連中を多く見かけた。

 ファミリーもののマンガとしては不朽の名作と言われる「そりゃないぜベイビー」という作品の中で、準主役の少年と、その少年の中学の先輩というのが、クリスマスに「デート」をする場面がある。先輩のほうは、準主役の少年に少なからず好意を抱いており、この日の「デート」も先輩はニコニコ上機嫌といった感じであった。それに対して、少年のほうは、「先輩、なんか俺たちだけ浮いてません?」と言って、気にしている様子。まぁ普通なら、少年の感情が正常だということになる。
 しかしこのマンガでは、準主役の少年と、その少年の1歳違いの兄とがブティックで買い物をしているシーンも出てくる。その2人の関係は明らかに兄弟なのだが、そのシーンでは「それ以上」のものを感じた。
 俺はこういう野郎同士の「関係」というのは、あくまでもこういったマンガの世界だけなのだろうと思っていた。ところが現実にも、そんな付き合いのカタチがあることを知るにつれ、驚きと同時に脅威の念も感じるのであった。

 そういえば、結構前だが、ある飲み会で同僚2人が一次会から二次会の場所に向かう途中に「失踪」してしまった。それで、知人が携帯で何度も呼び出そうとしたのだが、普段ならつながるはずの携帯が、そのときに限って「おかけになった番号は、現在電波の届かないところにあるか、電源が入っていないため、かかりません」となったらしい。
 後日、2人にどこに行っていたのかを問いただしたところ、なぜか2人とも、酔っていたのでよく覚えていないとはぐらかしていた。俺は、真意が何であっても、知りたくもない。おそらく、彼らの「真実」を知ってしまったら、夜も眠れなくなりそうだからである。(^_^;)