●楽天的な節約の方法(2003.8.8)
この間、本屋で立ち読みをしていると、薄っぺらい冊子で節約に関する本が置いていた。かわいいイラストが載っていて、この本を読めば年間に100万円くらいは節約できるかもしれない…! そんなタイトルがついていたような気がする。パラパラ〜ッと読むと、なるほど、そこにはタバコを止めると年間でいくら浮くのかとか、飲み屋に行くのを止めるとどのくらい年間でお金が節約できるのかとか、こと細かく書かれていて面白かった。
しかし、俺はその本を見ていて思ったのだが、俺の場合、その本に書かれていること全てをそのまま実行したとしても、大してお金が浮かないことがわかった。
たとえば、タバコ代を節約すると年間で8万以上浮くと書いてあったが、第一俺はタバコは吸わないのでこれに当てはまらない。また、飲み代も週にこれだけの回数に抑えていけば…とあったが、俺はそんなに飲みに行かないほうなので(飲むのは好きだが、すすんで飲みにいくほうではないし、付き合いでもなんだかんだといってあまり行かなかったりする)、これも当てはまらない。電話もあまりかけないし(完全にメール派)、服やCDもよほど気に入ったものしか買わない。外食はよくするが、週1間隔の付き合いでの飲食を除き、500円以下(普段は300円から400円前後)に抑えている。
よくよく考えてみると、なんだ、俺は普通に過ごしているだけで十分節約しているじゃないかっ! そう自覚できたのは、収穫だったな。(^_^;)
世の中では、何にお金がかかるのだろう。そう、「住宅費」「教育費」「保険料」、これらに圧倒的に金を取られるのである。お金が足りないのなら節約を考えないといけないが、俺が思うに、遊行費や生活費の節約よりも、まずこれらの見直しを優先的に行うべきではないかと思う。
まず、住宅費。首都圏では2時間や3時間の通勤圏はざらにあるが、押し合いへし合いの電車に乗ってまで郊外に持ち家を構え住宅ローンを負担するのは、どう考えてもおかしいと思う。それに今後日本は少子化が一段と進んで買い手が減り続けることは間違いなく、郊外ならば資産価値だって減るだろう。少なくとも働けるうちは都市部で会社にも比較的近いところを賃貸で借りるのがいい。探せば、都市部でも賃貸で住環境のよいところは結構ある。またこのほうが、仮に転職になるとしても郊外より仕事先が見つかりやすいし、長時間通勤のストレスからも開放される。
さらに言えば、都市部でマンションを買い、それを他人に貸して自分は少し安い別の賃貸マンションに住むようにすれば、持ち家を持たないことの不安も解消される。しっかりした1戸建てを持ちたいなら、定年間際になって土地の安い快適な場所に自分が住むための居宅を持てばいいのではないか。1000万で買える快適な場所は、地方ならいくらでもある。賃貸に住んでいても、定年までならその程度の購入費は確保できると思う。
それから、教育費。よく、無理をしても私学に通わせる親が目立つが、ごく一部の私学を除いては、学費が高い以外は大して公立と環境は変わらないのが現状だ。俺も私学の中学とか高校に知人がいたが、ある程度の名門の学校に行っている人間を除いては、大して学生生活は変わらなかったし、その後の進学や就職先も大して差はなかった。
逆に、言い方は少し悪いが、秀才もいればフダ付きのワルもいるという公立の中で、雑菌にまみれて耐性をつけておいたほうが、私学のように温室で保護を受けた人間より社会を乗り切る力がつけられるのではないかと思う。お受験とか学習塾に、必要以上のお金を出すべきではないし、地方に住む親なら、高い金を出して息子を都会の学校に通わせてメリットがあるのか、よく考えておいたほうがいい。学費くらいは本人に稼がせるべきだ。
保険料も、ムダが多い。既婚者ならともかく、独身者が生命保険に入る理由がよくわからない。知人にもそういうヤツが結構いたのだが、一体何を考えているのだろう。(-_-;)
そもそも保険は、万が一の不測の事態を金銭的にカバーするためのものだから、その「不測の事態」が起きなければ、保険自体意味をなさないのだ。例えば、夫婦共働きの場合、夫婦のどちらかが先に死んでも、すぐには経済的に困窮しないというのであれば、それは「不測の事態」とは言わないだろう。さらに子供が高校生以上なら、経済的負担の軽減のために働いてもらえば、不測の事態もある程度カバーできるだろう。要するに、今の経済状況、家族構成によっては保険も無駄になる可能性があるので、そのあたりを考えておく必要があるというわけだ。
これらを節約するだけで、年に100万から200万は軽く浮くはずだ。ついでにいうと、もしサンデードライバーであれば、車も持たずに必要に応じてレンタカーを借りるようにすれば、もう20万くらいは浮くだろう。
外出や旅行を控えたり、外食を抑えたり電気や水道などの消費を抑えるのも有効だが、もし生活費や遊行費を抑えることでなにかしら欲求不満がたまるとすれば、逆に毎日の生活の楽しさを妨げる要因になってしまうのではないか。楽天的な節約を考えるのであれば、住居費と教育費、保険料をまず削ることだ。そうすれば、気楽で心豊かな生活が送れるに違いない。