Column

●歯医者に行こう(2003.9.19)

 今日は、久々に歯医者に行っていた。と言って、歯が別段痛むというわけじゃない。歯の検査を受けようと思ったのだ。ついでに、毎年必ずできる歯石を除去してもらうためだ。

 俺の場合、今の歯の状態は、特に痛みはないが、なんとなく口の中が少し気持ち悪いときがあり、冷たいものを飲むと、少し奥歯がしみるような感じがする、と言った程度だ。それ以外の症状は全くない。よく歯医者に行く人にありがちな、ズキズキ痛むとか、口臭が気になるとか、歯茎から血が出てくるとか、そういったものも全くない。
 普通であれば、そんな大して痛まない状態の時に、わざわざ歯医者に行こうなんて思わないだろう。だが、俺の場合は少し考え方が違う。痛まないときにこそ、何か問題がないか見てもらおうと考えたのだ。

 なぜかというと、歯に明らかに異常が感じられるとわかってから治療に行こうとすると、大抵まず予約を取るのに時間がかかる。しかも、待たされる。その間、ズキズキする痛みやその他の異常に耐えなければならない。俺も以前経験があるが、これはかなりの苦痛だ。痛みがあると、とても仕事や勉強などどころではなく、日常生活にも支障をきたす。
 たとえすぐに治療が受けられたとしても、治療はおおよそ大掛かりなものになる。かぶせものをする程度の場合でも、歯の型を作るのに時間がかかるので、型が出来るまで仮の治療しか出来ない。進行していれば、神経を抜き、悪い歯を抜き、歯槽膿漏なら歯茎の切開など、あらゆる治療を受ける。しかも、治療費はバカ高いし、治療のために短期間に何度も通う羽目になる。金も時間も、精神的苦痛も味わうのだ。
 しかも、そういった治療で根治することはまずなく、どこかの歯が犠牲になったり、歯茎がぐちゃぐちゃになっていき、やがて差し歯か入れ歯のお世話になる。そうなると、口臭もすさまじくなり、歯どころか体のどこかに異変が出てくる。歯茎の異常で、一番軽いのが歯肉炎だが、それが進むと歯周病になる。この歯周病になると、実はその歯周病菌が血中に紛れ込み、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞を引き起こす原因になることが医学的に証明されている。やっかいなことに、歯茎の異常に気づいたときは、歯周病になっていることがほとんどなのだ。

 なので、俺の場合は、自覚症状がなくても何か異常がないか、見てもらおうと思ったのだ。早速歯医者に行くと、まずレントゲン写真を撮られ、さらに医療用の特殊カメラで歯の様子を撮影してもらった。分析の結果、歯茎に軽い歯肉炎が見られ、穴が深くない虫歯がなんと5つもあることがわかった。普段は丁寧に歯を磨いていると思っていた俺だけに、結果には少しがっかりもしたが、歯科衛生士のお姉さんに、
 「まだ症状が軽いうちに来られてホントによかったですよ。皆さん、ほとんどの人が自覚症状が出てから来るのに、自覚症状がなくてもすすんで来院されるのは立派なことですよ」
 と、やたら褒められてしまった。うーむ、照れるのぅ、フオッ、フオッ、フオッ。(^o^ゞ

 今回の治療では、1年分溜まっていた歯石を全部除去してもらい(歯石除去はちょっと痛い。治療直後は血まみれになるし…)、次回に虫歯を全部一度に治療することになった。全部軽い虫歯なので、ちょっと詰め物をする程度で済むそうだ。ついでに、ブラッシングの正しいやり方と、歯茎の手入れの方法も歯科衛生士のお姉さんに詳しく聞いてきた。(^_^) 
 ブラッシングをしても歯石ができるのはどうしようもない。別の歯科医院で聞いた話では、歯の汚れは、ブラッシングで6割、歯間ブラシやフロスで3割、そして残りの1割はどうしても除去できないので歯石になったり虫歯の要因になったりするそうである。そのため、日頃キチンとしたブラッシングをし、少なくとも年に1度は歯の検診を受け、歯石除去などの治療を定期的に受けていれば、歯に異常をきたすことはまずないのだそうだ。そんなアドバイスから、年に1〜2回は必ず歯医者に行くようになった。

 それにしても、最近の歯医者の設備はかなりすすんでいる。俺が今回訪れたところは、待合室に無線LANが備え付けてあり、他にもポータブルTVが各ソファごとにあって、ヘッドホンで音声が聞けるようになっている。マンガもたくさんあり、新聞やビジネス本までたくさんある。もちろん、歯の予防・治療法に関するパネルがあちこちに貼られている。紙コップで常時ミネラルウォーターが飲めるようになっているし(ジュースやコーヒーでないのは、さすがに歯医者だからだが…)、別室には子供が遊ぶためのスペースが設けてあり、ぬいぐるみや絵本などでいっぱいだ。
 診療室も、患者が退屈しないように雑誌やTV(ヘッドホン付き)が各席ごとにあり、また治療内容を説明しやすいようにモニターで撮影された自分の歯の様子を見れるし、歯の治療や予防に関するビデオも手軽に見れるようになっている。担当した歯科医の人や歯科衛生士の人もかなり親切だった。

 ひょっとすると、歯が悪くなくても通うかもしれない…そんな気分にさせてくれる歯医者が出てきているのは、なんだか嬉しいものだ。(^o^)