Column

●プロチームごっこ(2004.2.13)

 この間の近鉄のチーム名売却のニュースは、なかなかショッキングだった。球団の売却ではなくて、チーム名の売却である。幸いにして、この提案は他球団やプロ野球機構などの反対に遭い撤回を余儀なくされたものの、ホンマに実現していたら大変なことである。「近鉄」という名前ではなくなって、例えば「吉野家バファローズ」とか「本間ゴルフバファローズ」とかいう名前になるかもしれなかったんである。ま、この名前でもなかなかインパクトはあるんだけど。(-_-;)
 もちろん、オリックスのように、球場名を売却して「グリーンスタジアム神戸」から「ヤフーBBスタジアム」にするのなら、まだいいと思う。だが、チーム名はプロチームの「あだ名」のようなものなのだ。最低契約期間が5年というのもちょっと短期な気がするし、そんなにコロコロとチーム名が変わって、ファンはついていけるんだろうか。

 大体、最近はファン抜きの人事や経営があまりにも多すぎる。以前の小久保・ローズ騒動もそうだったし、昔なら横浜フリューゲルスと横浜マリノスの合併もそうだ。ファン抜きでそこまでやるんなら、今まで払った入場料返してもらおうかい!とでも言いたくなる。(-_-#) 阪神みたいに、3億5千万円も現役大リーガーに払っておきながら、たった7試合の出場で
 「神のお告げがあった」
 といって逃げられるほうがまだ可愛げがあるというものだ。

 もちろん、プロチームだって頑張っているところはある。個人的に評価できるのが、北海道日本ハムファイターズだ。親会社こそいろいろあったりはしたものの、今季から本拠地を東京ドーム→札幌ドームに移転し、早くも人気に変化が現れている。
 スター選手といえば、これまでは小笠原くらいだったが、今シーズンから新庄が加入、一大フィーバーを巻き起こしている。日本ハムのキャンプ地である沖縄県名護市は、ファンがあちこちから集結し、周辺道路はえらいことに。地元の道路情報のニュースでは、普通は「事故のため渋滞」とか「道路工事のため渋滞」とか言うところが、
 「新庄のため渋滞」
 と流れていたんだそうだ。(-_-;)

 Jリーグのアルビレックス新潟も、フロントの経営手腕のおかげで、人気チームにのし上がっている。アルビレックス新潟の本拠地の一つは、新潟市内のビッグスワン(新潟スタジアム)だが、ここに常時4万人もの観衆が集まってくる。4万人…新潟市の人口が50万人ということを考えると、とんでもない観客動員である。
 同じJリーグでも、関西のチームの運営はすこぶるよくない。ガンバにしてもパープルサンガにしても、親会社頼みのようなところがある。もちろん熱烈なファンは少なくないのだが、ファン層が偏ってしまっているような気がする。サッカー少年は増えている印象もあるが、地域にサッカーが根付いているイメージはあまりなく、まだまだという感じだ。地域性の差なんだろうか。

 プロチームが増えるのはいいことなんだけど、少なくとも出資企業に対しては、プロチームごっこ≠してファンを失望させないよう祈る。