●ラブ・アクチュアリー(2004.2.15)
昨日はバレンタインデーだったので、その日にふさわしく、愛がテーマの映画を見に行こうということになった。俺が最初に見に行こうと思っていたのが、「ミスティック・リバー」。これは、相方が暗すぎるからということで、却下。ついで、「シービスケット」を見ようと提案したが、そんなお菓子みたいな名前の映画はイヤということで、これも却下。感動モンの映画だと思うんだが…(T_T)
で、結局選んだ映画というのが、「ラブ・アクチュアリー」。ロンドンが舞台のラブコメディらしいのだが、登場人物が19人もいるのはちと多すぎるんじゃないだろうか、などとブツブツ言いつつも、見に行ってみた。
見たところは、大阪・梅田の「ナビオTOHOプレックス」。元々、ナビオには8Fに北野劇場・梅田スカラ座・梅田劇場の3つの映画館、それに途中から出来た7Fのナビオ・シネ4、5という2つのスクリーンがあったのだが、当たりはずれが大きすぎて稼働率が悪く、2002年の11月23日に新たに7つのスクリーンを持つシネコンとしてリニューアルされた。ここを訪れるのは、リニューアル後では初めてである。
ロビーを訪れると、かつて北野劇場や梅田スカラ座だった頃の面影が色濃く残っていたが、照明はシネコンらしく暗め。元々少し手狭なロビーを少しでも広く見せようと、天井際を鏡張りにしてムリヤリ「奥行き」を出していた。何となくセコいような気が…(^_^;)
「ラブ・アクチュアリー」が上映されていたのは、スクリーン1という、7つのスクリーンの中で一番大きなところ。全席指定で、しかもシートが広く、カップホルダーはもちろん傘立てやカバンなどを引っ掛けるフックまでついていた。これはなかなかよい。
それから、スクリーン1〜3にあるプレミアシート。通常の席は1800円なのだが、プレミアシートは2200円である。確かに、シート間の幅が広いし、肘掛やシート自体も少し大きめ。普通のシートでは隣の人の足が当たってしまう心配があるのと比べ、足をおおっぴろげに伸ばしても気にせず快適に見れるというのは捨てがたいところだ。この価格設定を安いと見るか高いと見るかは、微妙なところではあるのだが。
さて、映画のほうだが、感想を端的に言うと、非常にハートウォーミングな映画だった、といったところである。ストーリーは、19人の構成が複雑に進行していく類なので、話をまとめるのが非常に難しい。
それでも強いて挙げると、デヴィッドがナタリーを、ジェイミーがオーレリアを、ピーターとマークがジュリエットを、カレンがハリーを、サラがカールを、ジョンがジュディを、サムがジョアンナを、ビリーがジョーを、コリンがアメリカ女を、それぞれ愛していた。
妻を亡くして悲しみに打ちひしがれるダニエルは、妻の連れ子であるサムの小さな恋を応援する。ハリーは、自分が経営する会社の秘書であるミアの誘惑を受け宝石のプレゼントを探そうとするが、宝石店の店員のルーファスが無意識に(?)邪魔をする。あるパーティーで、コリンは来客の一人のミアに料理をすすめるが、素っ気無く断られたり、モテなさぶりを発揮。ジョンとジュディが出演する映画の助監督をしているトニーは、そんなコリンのモテなさぶりを見守っている。ジェイミーとマークはピーターの親友ということもあり、ピーターとジュリエットの結婚式に参加。マークは結婚式でカメラ役を務めていた。デヴィッドは英国首相で、ナタリーはその秘書。ナタリーとミアは隣人同士で、サラとミアとカールはハリーの会社の従業員。OLのサラはデザイナーのカールに恋心を抱きながら、恋に臆病。ハリーとカレンは夫婦で、カレンはデヴィッドと兄弟。カレンとハリーの間の子供たち、それからナタリーの親戚の子供たちは、サムと同じ学校の生徒。サムは同級生のジョアンナに振り向いてもらおうと考えていたが、あるときTVで老いぼれロッカーのビリーが女たちに囲まれて歌う姿を見て、モテるならミュージシャンだ!と思い、なぜかドラムの練習を始める。オーレリアは、作家であるジェイミーのお手伝いさんとして雇われていて、ジョーはビリーのマネージャーをしている。
…などと話を書いても、読んでいる人には、なんじゃそりゃ?としか思ってもらえないだろう。しかも、上映時期がバレンタインデーというのに、映画の設定時期はクリスマスだし。(-_-;) ただ、クライマックスであるクリスマスの日に向かって、彼らの恋路が柔らかに展開し、19人の話が見事につながり完結していくという映画なのだ。決まった主人公もいないのだが、この映画を見終わった後は、ほのかな安堵感に包まれていることだろう。
出演者がなかなか豪華である。デヴィッド役は、ヒュー・グラント。ジェイミー役は、コリン・ファース。この2人は、「ブリジット・ジョーンズの日記」でも恋敵で共演していた。ジュリエット役のキーラ・ナイトレイは、「パイレーツ・オブ・カリビアン」でヒロイン役として人気を博していたが、まだ弱冠18歳である。「ダイ・ハード」や「ハリー・ポッター」などにも出ていたハリー役のアラン・リックマン、その妻カレン役を演じたベテラン女優のエマ・トンプソンも、いい味を出していたと思う。サラ役のローラ・リニーは、「ミスティック・リバー」にも出演しているし、「スター・ウォーズ エピソード1」や「ギャング・オブ・ニューヨーク」などにも出ていたダニエル役のリーアム・ニーソンも。さらには、「スティル・クレイジー」でもボーカルで出演していたビリー役のビル・ナイ、Mr.ビーンでお馴染みのルーファス役のローワン・アトキンソンなど、枚挙に暇がない。
監督は、長らくローワン・アトキンソンのコメディ製作のパートナーで、「フォー・ウェディング」や「ブリジット・ジョーンズの日記」などで脚本を務めたリチャード・カーティス。やはり、コメディを作らせるとこの人の右に出てくるのはそうそういないのではないだろうか。
というわけで、「ラブ・アクチュアリー」は、普通の人々のストーリーでありながら、非常にうまくまとまっていると思う。ビデオで見るよりは、絶対に映画のほうが楽しさが伝わってくる作品だ。