●都会の渓谷(2004.2.25)
今日は、仕事で京都の亀岡というところに行ってきた。亀岡は京都市の北西に位置する街で、関西では割と名前は知られているのだが、そこまで行く道がなかなかすごい。
亀岡までは、京都駅からJR嵯峨野線に揺られていく。嵯峨嵐山駅までは、普通の都心の街並みが続く。途中、京都太秦映画村とか、嵐山の近くを抜けていく。
嵯峨嵐山駅を抜けて少し行くと、家並みが急に消えて目の前に大きな山が現れ、そのままトンネルに入っていく。結構長いトンネルである。しばらくトンネルの暗闇が続いて、突然明るくなる。トンネルを突き抜けた瞬間、電車の車窓から、雄大な自然が目に飛び込んでくる。深い谷、細い木々の連なる林、そして、谷底にはきれいで速い流れの川が見える。この川は保津川と呼ばれていて、この辺りはかの有名な保津峡という一帯なのだ。そんな姿が所々で一瞬だけ姿を見せては、すぐまたトンネルに入っていく。
途中で、トンネルとトンネルの間に挟まれるような感じで、保津峡駅というのまであったりする。駅の真下は、これまた深い谷だ。一番下の地面まで、ホームの上からバンジージャンプができそうなくらいの高さがある。付近に民家は1軒もなく、登山客と思しき人が1人だけ、ホームに降りていった。この駅の雰囲気は、なんだかJR福知山線の武田尾駅によく似ている気がする。登山客とかを除くと、どう考えても一般客利用は皆無のような気がする。こんな駅なのに、JスルーやICOCA(=JR東日本のSuicaに当たるカード)に対応しているのだから、恐るべしである。(^_^;)
都会のすぐ近くに、こんな渓谷があるというのは、結構嬉しい。文字通り、「トンネルを抜けると、そこは渓谷だった」という感じである。俺は自然第一主義者ではないんだけど、間近に見る自然というものには、はっとさせられてしまう。
この保津峡に沿って、かつてはJR山陰線が走っていた。それが、山陰線の高速化に伴い、保津峡の辺りの区間だけ新線が作られることになり、かつての旧線はトロッコ列車が走ることになった。旧線は現在の新線からも所々で見かけたが、保津峡の谷間を縫うように走っていて、ダイナミックな保津川の流れを間近に見れてすごくよさそうだった。
この保津川では、保津川下りというのが楽しめる。亀岡から嵐山まで乗船できるようになっているが、何しろ川幅がやや狭く、しかも急流なので、なかなかスリルが味わえるんだそうだが、俺はまだ乗ったことはない。船頭の櫂さばきも見てみたいものである。
急流だから、ラフティングにも最適だ。鮎なんかも釣れるそうである。電車でも車でも来れるお手軽な大自然だし、都会と隣り合わせの渓谷とはとても思えないんである。
ただ、俺があんまり渓谷のことを話すんで、知人には、亀岡まで電車で行って、帰りは保津川下りで京都から戻ったらどうやろうと言われてしまった。仕事で行ったのに、ほとんど観光気分で出かけたのがバレバレやねぇ。(-_-;)