Column

●俺たちは勝った!(2004.8.8)

 このところ、ずっと痛烈な反日のブーイングで揺れていたサッカーのアジアカップ2004。昨日、日本が中国に3-1のボロ勝ちで、見事に優勝を決めた。
 決勝トーナメントで、日本は何度も敗北寸前にまで追い込まれながら、ヨルダン、バーレーンを相手に、次々に奇跡を起こした。中田英寿や高原、小野など主力陣を欠き、下馬評は決してよくなかった日本だったが、玉田、中澤、福西、川口など、ホントによくやってくれたと思う。俺は正直ジーコ監督のこれまでの日本代表を率いての手腕に疑問を感じていた一人なのだが、今回はその疑問を覆す素晴らしさだったと思う。
 日本は、来年のコンフェデレーションカップの出場権も獲得した。アジア代表として出場するのだ。ドイツW杯出場へ向けての前哨戦なので、また楽しみが増えたよ。(^_^)

 それにしても、中国の人々の多くは今大会中ずっと、試合を観ているというよりも日本に罵声を浴びせるのに快感を覚えているような気がした。君が代が流れている間に、演奏が聞こえないほど激しいブーイング。いかに過去のことがあったにせよ、他国の国家斉唱のときくらい、相手の国に配慮して敬意くらい表すべきじゃないのか? あれは許されるべき行為ではない。
 一番困ったのは、中国の政府関係者ではないだろうか。今回のアジアカップは、4年後の北京五輪を成功させる布石になるはずが、自国民に散々踏みにじられた思いなのではないだろうか。

 俺は決して中国人が嫌いではない。中国のああいう国辱的な行為をすることに怒りを感じるのである。だいたい、スポーツにナショナリズムを持ち込んでくるのはおかしい。国際試合であるとはいえ、たかがサッカーじゃないか。そもそも、普通に観戦しているだけの日本人に物を投げつけたり、文句を言ったりする資格などないし、こんなことをしても中国が偉くなるわけではない。日本人の中国に対する憎しみを高める以外の何者でもない。そうした行為が国の品位を下げていることに早く気づくべきだと思う。そんなに日本に復讐したいのであれば、暴力や罵声などではなく、文化や品位、経済力で上回ることに力を注げばいいのである。こんなことで日本を貶めた気分になったとしても、所詮一時の満足感に過ぎない。世界のあらゆる国やメディアが、中国の今回の行為を恥じるべき行為と世界中に伝えている事実を知らないといけない。

 それにしても、尊敬すべきは、日本の選手たちだ。あれほどの異様な雰囲気の中で、決してモチベーションを崩さずに、優勝まで勝ち取ったことを、俺たちは日本人として大いに誇るべきだ。俺たちは、勝ったんだ! 選手はもう帰国してきたけど、彼らには最大級の祝福の言葉を贈ろうじゃないか。

 選手のみんな、素晴らしい試合を見せてくれて、ホントにありがとう!